劇場公開日 2025年11月7日

「気軽に楽しめるのが良い」プレデター バッドランド moviebuffさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 気軽に楽しめるのが良い

2025年11月21日
PCから投稿

予告見たファーストインプレッションが、半身の美少女サイボーグと戦士エイリアンのバディものなんて、これは80年代の日本のOVAの設定みたいだなと。昔のアニメがやっていたノリをついにハリウッドが実写でやる時代になったんだなと。それを見たくて劇場に足を運んだのだが、まさにちゃんとそういう映画になってて、期待通りの作品で、余計なところが無くてすばらしかった。(この監督がその時代のアニメの影響を直接受けたというよりも日本のポップカルチャーの「ノリ」がゲームやアニメを通して完全にグローバルな共通言語になったことがでかいと思う。)

世の中色々なタイプの映画作家がいるわけだが、近年の新人監督にはCGが好き、ゲームが好き、SFが好きで映画の業界を目指している人もまあまあいるわけである。ニール・ブロムカンプ、ギャレス・エドワーズなんかが典型であるが、この新作プレデターの監督もそういうタイプ、というのは間違いないだろう。で、それがこの企画には見事にはまってる。

なんつーか、意外とこういう登場人物が限られていて、思う存分モンスターやロボットと戦うだけの絵が見れる映画ってないのよね。CG映像学科の学生が卒業制作で撮りそうな内容をプレデターというタイトルを生かして、こんだけの巨費でやってしまうのが、なんだか楽しかったな(逆に言うと、旧作のプレデターに思い入れがある人は邪道と取るかもなとは思った。)

ゲームやSF映画のコンセプトアートでよく見るような惑星なんだけど、ずっと二時間色々な場所の生態系を見れるから飽きずに楽しめるし、最後のバトルで使う武器への伏線になってるのも良いなと思った。ストーリーはベタかもしれないけど、主人公二人は応援したくなるキャラクターだし、こういう超大作じゃない面構えのSFアドベンチャー映画、いいじゃないですか。

俺が思うに、最近のスターウォーズの中でマンダロリアンが一番当たったのも、みんなどこか壮大なメインストーリー、「エピック」的なものにしんどさを感じているのが関係してる気がするんだよな(アバ〇ーとか・・)。世界の中心の話よりも世界の片隅で起こるサイドストーリーの方が意外とフットワーク軽く、自由度の高い作品が作れるという側面はあるのかも。とにかくこういう気軽にサクッと見れる映画の存在って大事だとなと思った。

moviebuff
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