「プレデターがさらに人間味を帯びて降臨」プレデター バッドランド 清藤秀人さんの映画レビュー(感想・評価)
プレデターがさらに人間味を帯びて降臨
シリーズ第一作(1987年)でアーノルド・シュワルツェネッガー以下、強靭なコマンドーたちを次々と狩って行った無敵の地球外生物、プレデターだったが。
あれ以降、恐らく『エイリアンvs.プレデター』(2004年)あたりを境に人間側についた感があるプレデターである。それは、見た目もやって来たこともヒールそのものだったエイリアンと対峙した時明らかになった、宿命的な立ち位置だった思う。
そんなプレデターが、最新作では掟を破って故郷を追放された若き戦士として、もはや人間でもないアンドロイドと協力して苦難に立ち向かう。つくづく、時代は変わったものだ。
描かれるのは、家族とは、親子とは、兄弟とは、友情とは、という、益々ヒューマンなテーマ。同時に、細部にユーモアがあるのもシリーズならではだ。マスクを取った時のプレデターの素顔の変化も見逃せないオススメの1作だ。
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