「プレデター グッドガイ!」プレデター バッドランド 酔爺さんの映画レビュー(感想・評価)
プレデター グッドガイ!
【所感】
第1作目は、アーノルド・シュワルツェネッガーの主演で期待しましたが、はずれでした。
登場するプレデターは一体だけで、仮面ライダーのショッカーの怪人かと思いました。
プレデターの当初デザインは、今のものと大きく異なり(さらにショッカー怪人のよう。)、
着ぐるみの中には、売れない頃のジャン・クロード・バンダムが入っていました。
ただし、ジャングルでのロケ環境が最悪で、ぶち切れて降板したそうです。
現在のデザインは、東映の戦隊物の悪役のパクリです(制作陣も認めています。)。
第2作目は主人公がダニー・グローバーで、格落ちしたものの、
物語やプレデターが都会で狩りをしまくるのが、なかなか良かったです。
エイリアンと戦うシリーズでは、第1作目は面白かったのですが、第2作目は画面が暗くてよく見えず、プレデターとエイリアンの戦いも、なんだかよくわかりませんでした。
「プレデターズ」は未見、「ザ・プレデター」は第2作目に次ぐ良いでき。「プレデター:ザ・プレイ」も未見というところです。
今作からは、日本の時代劇、たとえば「子連れ狼」や「座頭市」「用心棒」のような匂いが感じられました。第1作目から、プレデターのデザインは、忍者もモチーフにされていますが。また、シュワルツェネッガーの初期作「コマンドー」でのシュワちゃんと、相棒の女性との会話的センスも感じられました。
いろんな異星のモンスターが棲む野生の惑星で、先に到着していたアンドロイドとプレデターがバディとなり、最強のモンスターを探す旅に出ます。途中で遭遇する、さまざまなモンスターとの戦い方が工夫されていて、とても良かったです。
私見ですが、先に観た「トロン:アレス」と同じように、「コマンドー」以外にも、「スター・ウォーズ」の父と子の関係、「『マンダロリアン』のマンダロリアンとヨーダ似の子どもとの関係、「ゴジラ対ビオランテ」「ゴジラ-1.0」「ゴジラ対メカゴジラ」「ランボー/ラストブラッド」「エイリアン2(これは完全に意図的)」など、さまざまな映画の要素がうまく消化され、効果的に使われています。
また、これもあくまで私見ですが、今では上映・放映が難しい「「ミラクル・カンフー阿修羅」での合体拳法や、「スター・ウォーズ/ジェダイの帰還」』でチューバッカがC-3POを背負っている場面も思い出しました。
主人公のバディとなるアンドロイドを、エル・ファニングが演じていますが、見た目も演技もはまり役です。彼女は子役出身で、幼少期はとてもかわいかったのですが、今ではアクションもこなすようになったのかと、感慨深かったです。
バディととも、にモンスターを探すことになる、アイアイのようなモンスターは、おいしいところをさらっています。ある秘密を抱えていますが、それは予測できませんでした。
モンスターの登場数も多く、アクションも迫力があり、107分間、途中でだれることなく最後まで楽しめました。
主人公のプレデターは、まだ若者で、今作は彼の成長物語でもあるのですが、こいつが、なかなかいいやつで、会話のセンスもよく、グッドガイ!好きになります。
なので、続編も必ず観に行くと思います。
一句。「プレデター 意外といいやつ グッドガイ!」
蛇足ですが、今作も過去作のいくつかと同様に、「エイリアン」の世界とクロスオーバーしています。
11/13 酔爺
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
