「「プレデターお好きでしょ。またつくりました。」でも一味違います。」プレデター バッドランド ヤマッチさんの映画レビュー(感想・評価)
「プレデターお好きでしょ。またつくりました。」でも一味違います。
「バッドランド」に追放されてしまった掟破りの若きプレデター・デク、異形の⽊のクリーチャーが生い茂り、空からは容赦なく敵が襲ってくる最悪な場所。そしてアンドロイドの少⼥と出会い、協⼒関係を結びバディーバトルとなります。
狩る者であったはずのプレデターが狩られる側という、設定を変更しての新たな物語となります。いわゆるエイリアンをはじめとする特徴的なキャラクターの有効利用です。
常に怒っているけど実は優しいデク、片やひたすら喋ってばかりで軟派だけど途中まで裏切る気満々のアンドロイド少女のティアと。バディモノとしてお決まりの関係性を構築していくやり取りはなかなか面白い。
ただの化け物退治ではなく、ベースには「家族愛」がちりばめられています。
プレデターの兄、父、母との関係性が複雑にからんでいます。今までのプレデターとは異なる方向となっています。アンドロイド少女のティアがデクの成長に関わる役と思えば、妹的な存在のアンドロイドが登場してここでの確執を物語に絡ませています。
「プレデター」お好きでしょ。また作りましたという作品とは違い、見ごたえありました。
小ネタもあります。アンドロイドがウェイランド・ユタニ社製。これはエイリアンに登場する利益至上主義の会社です。
プレデターシリーズはジャング、都会と場所を変更そして次は惑星で複数にとなりました。その後「プレデター:ザ・プレイ」動画配信のみですが、凶暴で危険設定をアップしています。「プレデター:最凶頂上決戦」はアニメとはいえこれも凶暴、凶悪を売りとしています。しかし、本作は硬派でマニアックなバイオレンスSFから娯楽作品へ変更をかけた作品です。ラストで父とのバトル後に登場する母親。どうにも続編製作を匂わせていますが、安易な展開はやめてほしいと思いました。
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