劇場公開日 2025年5月23日

「椅子からなかなか立ち上がれない感動」父と僕の終わらない歌 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0椅子からなかなか立ち上がれない感動

2025年6月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

楽しい

2025年映画館鑑賞52作品目
6月1日(日)イオンシネマ新利府
ファーストデイ1100円

監督と脚本は『ちはやふる』三部作『線は、僕を描く』の小泉徳宏
脚本は『シティーハンター(2024)』の三嶋龍朗

イギリスの実話を元にしている
映画の舞台は横須賀
オールロケ横須賀

粗筋
幼馴染の結婚式に出席するため吉祥寺から地元の横須賀に戻ってきたイラストレーター間宮雄太
駅に迎えに来るはずの父がなかなか来ない
父はアルツハイマーの初期だった
父は免許を返納し息子はしばらく実家に住むことに
イラストの仕事をしつつ楽器店を営む両親の手伝いを始めた雄太は父の代わりに店の車を運転し助手席に父を乗せて配達業
ついでにジャズのカセットテープを車内で流しながら歌う親子
その動画がバズったわけだが

悪意あるのはSNSのみ
仮にステマだとして何が悪いのか全く理解できないし共感する気にもなれない
少なくとも自分は何一つ損していない

父の暴言は本音なのかよくわからない

寺尾聰の歌唱力が生命線
勿論演技力もある
父親も俳優で宇野重吉というそっくりさんだと知るレビュアーも少ないかもしれない

テレビのインタビュアーに答える雄太
イラストレーターだがテレビ慣れしているわけではなくそれを表現した芝居をしている気がする
自分は松坂桃李を買い被りしすぎだろうか

横須賀にはアメ車がよく似合う

笑いあり涙あり娯楽映画

本当に素晴らしい映画はスタオベできない
エンドロールが終わったあとでも暫く立ち上がることができない感動
自分は映画の途中でトイレに行かないが終わるとトイレにいきたくなるので両脇がいつまでも座っているとまたがないといけないので多少迷惑な気持ちにはなるがこればかりは仕方がない
歩けるようになるべく足を引っ込めて欲しいものだ

配役
アルツハイマーを発症する楽器店の店長で自称横須賀のスターの間宮哲太に寺尾聰
哲太の息子でゲイのイラストレーターの間宮雄太に松坂桃李
哲太の幼少期に牛山陽太
哲太の妻で川柳が好きな間宮律子に松坂慶子
雄太の幼馴染でバーを経営している志賀聡美に佐藤栞里
結婚したばかりの聡美の夫で妻の店の手伝いをしているダニエルに副島淳
高齢者福祉施設の主任に田所に大島美幸
間宮哲太のデビューを持ちかけるレコード会社の海野由梨に齋藤飛鳥
雄太のパートナーで暗めの曲を作りがちなミュージシャンの亮一にディーン・フジオカ
哲太の幼馴染でスカジャン屋を営む藤岡治に三宅裕司
哲太の幼馴染で喫茶店を経営している門松大介に石倉三郎
あっさり本人にアルツハイマーだと告げる哲太の主治医の山下に佐藤浩市
レコード会社の社員に長尾卓磨
楽器店にギターの修理を依頼した女子高生に小林桃子
介護士の飯島に坂井友秋
看護師に田中シェン
結婚式の司会に宮崎香子
テレビのインタビュアーに増田美香
ギターに岡田士郎
ギターにIchiro
キーボードに松山文哉
キーボードに菅野大地
パーカッションに菊池信一
ドラムに岸田春男

野川新栄
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