「おとぎ話だけど…⭐︎」父と僕の終わらない歌 ☆ムーミンさんの映画レビュー(感想・評価)
おとぎ話だけど…⭐︎
認知症を発症した父親と息子の物語。
舞台が横須賀という設定が良い。
横須賀に行ったことがない人(自分も)が見るとそれだけで物語の中に入っていける。
アメリカっぽいところが奇妙に明るく感じて、認知症を扱った話しとしては終始
乾いた感じで進んでいく。
楽器屋を経営する寺尾聰演じる哲太が認知症になり、東京でイラストレーターとして暮らす
松坂桃李演じる雄太との関係を中心にお店のある商店街の面々が助け合って、最後には
レコード(CD?)を出すためのオーディションも兼ねるライブを成功されるまでの様子を
描いている。
寺尾聰の懐かしい洋楽を歌う歌声が何度も流れて、とても良い味を出し 認知症の悲惨さを
覆い隠している。
SNSで雄太があげる哲太の歌がバズったり、そのおかげでレコードデビューの話しが来たりとか
まるでおとぎ話のようなシーンも多くあるけどそれでも認知症の理不尽さは結構描かれている。
家族が認知症になったことのある人はこんなことない!と思うが、認知症の行動を知ることには
少しは役にたつのではないか。
主役の二人はもちろん上手いし、哲太の妻の松坂慶子や友情出演(誰の⁈)の佐藤浩一など
脇の役者さん達も良くってお話しとしては正直今一つだけど最後まで充分楽しめました。
ディーン・フジオカと松坂桃李のゲイと言う設定は実話からきているのかなぁ…あまり
本題には必要なく思われたけど。
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