「テーマは重く、演出、ロケ地は軽やかに」父と僕の終わらない歌 ちゃわんさんの映画レビュー(感想・評価)
テーマは重く、演出、ロケ地は軽やかに
クリックして本文を読む
寺尾聰さんと松坂桃李さんの父子役が織りなす絆は、アルツハイマーという重いテーマを軽やかに、しかし真摯に描き出していました。映画のシーンのところどころで涙がぽろりとなりました。寺尾さんの伸びやかな歌声と鋭い目つき、松坂さんの葛藤を秘めた繊細な演技が、胸に響きました。特に車中で二人が歌うシーンは、忘れられません。
寺尾さんの歌が物語に希望の光を添え、観終わった後には家族との時間を大切にしたいという思いが湧き上がりました。認知症という重いテーマで、私も親族に認知症患者がいますので、いろいろと共感する部分があり、切ない気持ちになりました。しかし、監督の明るい演出で、深刻なテーマを押しつけがましくなく、温かく表現されていたと思います。
ぜひ劇場でその歌声を聴いて、父子の絆に触れていただきたいです。
お二人以外の俳優さんも豪華で、演技も見応えがありました。個人的には松坂慶子さん、佐藤栞里ちゃんがとってもかわいかったです。
コメントする