「演劇界の重鎮・宇野重吉さんに観てもらいたい」父と僕の終わらない歌 かもしださんの映画レビュー(感想・評価)
演劇界の重鎮・宇野重吉さんに観てもらいたい
寺尾聰さんの実父であり、演劇界の重鎮だった宇野重吉さんが「ルビーの指輪」で大ヒットを記録した息子をみて「役者は演技だけしてればいい」とこぼしていたそうですが、本作を観ていたら考え方も変わっていたのではないでしょうか。
とにかく寺尾聰さんの歌声は勿論、歌っている姿に痺れまくり。
改めて良い声だと痛感してしまいました。
「歌と演技が見事にマッチしていて寺尾聰さん以外の配役が全く頭に浮かんでこない」
そんな作品でした。
中身の方はアルツハイマーという誰しもが患うかもしれない病気が物語の根幹にあるため、観ていて心が苦しくなる展開もあるのですが、唯一の救いが松坂慶子さん演じる奥さんの存在でした。
「献身的」という言葉だけでは片付けられない奥さんの「愛情」がきちんと描けてあり、心が揺さぶられました。
特に「ホーム」に預けようと決心した息子に対して発した言葉は胸に迫るものがあります。
松坂慶子さんの表情と共に忘れられないシーンとなりました。
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