果てしなきスカーレットのレビュー・感想・評価
全317件中、281~300件目を表示
アニメーションの技術は高いのに、中身が支離滅裂なので、「宝の持ち腐れ」のように思えてならない
「絵」は綺麗だし、アクションシーンの動きも滑らかで見応えがある。
しかしながら、物語の舞台となる「死者の国」の設定や世界観には、最後まで没入することができなかった。
これについては、あらゆる時代の、様々な地域の死者が集まる世界といった説明はあるのだが、その割には、主人公の身の回りの中世ヨーロッパの人々が、そっくりそのまま存在していて、生きていた時と同じような支配体制を構築している上に、その時代の武器を使って、その時代の戦い方をしているというのは、一体、どういうことなのだろうか?
その中に、現代の日本人の看護師が、たった1人だけ紛れ込んでいるということにも違和感しか覚えないし、死んでいる者を殺して「虚無」にする(殺されなかったら永遠に生きられるのか?)とか、「見果てぬ場所」が何なのか(天国?)とかといったことも最後まで意味不明で、「設定」そのものが破綻しているとしか思えない。
物語の鍵を握ると思われた日本人の看護師にしても、何のために登場させたのかがよく分からなかった。
法も秩序もない弱肉強食の世界で、争いをやめるように説く彼の姿は、平和ボケした能天気な日本人にしか見えないのだが、その一方で、この世界を司ると思われる老婆が、「お前は、何のためにこの世界に来たのだ?」と問う中で、てっきり「人々の命を救うため」だと思っていたら、弓と矢で、あっさりと2人の敵を殺してしまう姿を見ると、本当に、彼が「何のために来たのか」が分からなくなって唖然としてしまった。
さらに、彼と主人公が、渋谷の駅前で歌って踊るミュージカルのようなシーンでは、現在の日本が、あたかもユートピアであるかのように描かれていて、ここでも違和感を覚えざるを得なかった。たとえ、観客に、「この時代の平和な日本に生まれたことを感謝するべきだ」と伝えたかったのだとしても、「暗黒時代の中世ヨーロッパに比べて、現代日本はバラ色の天国だ」と言わんばかりの描写からは、日本人としての「思い上がり」が感じられて、日本人の自分ですら眉をひそめたくなった。
結局、この映画が、復讐心に囚われた主人公のことを、否定しているのか、肯定しているのかがはっきりとしないところも気になってしまう。
主人公の父親の前王が、殺される間際に、「自分の仇を許せ」と言っていたらしいということが分かると、たとえ、主人公が現王を許したとしても、「憎しみの連鎖を断ち切って、平和をもたらす」ことにはならないのではないかという疑問が湧いてくる。
案の定、主人公は、父の仇である現王を許すのだが、それで相手が改心するのならまだしも、こうした性根の腐った奴を許しても、みすみす返り討ちに合うだけで、主人公が、間の抜けたお人好しにしか見えないことには困惑してしまった。しかも、主人公が殺されかける寸前に、「正義」の空飛ぶ竜が、現王のことを成敗するという展開は、余りにも虫が良すぎて、ご都合主義としか思えない。
さらに、その際、主人公は、父親が「自分のことを許せ」と言っていたのだと気づくのだが、復讐を果たすことだけを考えていた主人公を許すということは、主人公の復讐を容認し、推奨することでもあると解釈できて、「一体どっちなんだ?」と混乱してしまった。もしも、これが、「現王を殺した自分を責めるな」ということであるならば、やはり、復讐は、竜に任せるのではなく、主人公自身が成し遂げるべきであったと思えてならない。
それから、現王が、家臣達と揃ってこの世界にいるのは、てっきり、隣国に戦争を仕掛けて、逆に討ち滅ぼされたからなのだろうと思っていたのだが、エピローグで、誤って毒を飲んだ現王だけが死んだということが分かると、「じゃあ、どうして家臣達も死者の国にいたの?」という疑問が湧いて来て、最後までモヤモヤとした気分を払拭することができなかった。
いくらアニメーションの技術が高くても、これだけ中身が支離滅裂だと、何だか「宝の持ち腐れ」のように思われて、残念で仕方なかった。
スカーレットのキャラデザが可愛いので星1つ
まず、レビューが軒並み低評価で安心しました。
私の感性がイカれているだけで、普通の人には素晴らしい映画なのかもしれないと思ったからです。
何がどう駄目かは皆様が書かれている通りです。
私は前作の竜とそばかすの姫が歌の良さもあって楽しめたのですが、今作は良い点がレビュータイトルの一点のみです。
以下、私が特に受け入れられなかった点になります。
問題点その一
主役2人の声が役と合っていません。。。芦田さんは凄く頑張っているのが伝わりました。それだけでも役者として十分と思います。
ただ、スカーレットという役では彼女の演技がただの小娘に聞こえてしまい、物語に入れませんでした。
単純に配役ミスだと思います。
芦田さんの責任ではなく、配役を決めた方が全責任を負うべきです。
同様に岡田さんの演技も決して悪くはありませんでしたが、聖という役には全く合っていません。これも配役を決めた方の責任です。
俳優の適役がいないのなら、声優さんでは駄目なんでしょうか…
役に合う配役ではなく、俳優の人柄で決めているように感じました。
役所さん、吉田鋼太郎さん、松重さん、柄本さんらは演技で役の残念さをカバーされていました。これらの方々はさすがと言うべきでしょうか。
問題点そのニ
つまらないことです。
つまらないので、やれストーリーが、演出がと言いたくなる訳です。
インスタで10秒動画をアップする方が受けますよ。
問題点その三
16世紀のデンマークである必要ある?
リアリティを与えたいのなら、字面だけの時代設定は不要です。
そもそも、その時代の女性の幸せが自由であることだったのでしょうか。
ちゃんと時代背景を調べて欲しいです。
問題点その四
謎のおばば。
誰なの、あなたは。冒頭、生と死が混じり合う場所とか吐かしてましたが、その手の悟った解説は冷めるんですわ。
問題点その五
謎の踊り。。。
言葉もありません。細田監督もお疲れなんですね、休んで下さい。
問題点その六
悪役の叔父さんがドジっ子。
自分で仕込んだ毒を誤って飲むなんてw
逆にこれを良かった点にしたかったのですが、制作者達は大真面目なんだろなと思ったら腹が立ちました。
物語を作ったことのない素人の私が上から目線で酷評してしまいましたが、そんな私でも面白さとは新しさだと思っています。目新しさ、新鮮さと言い換えても良いかも知れません。
監督のやりたかった新しさが謎の踊りや中世舞台の復讐劇ならば、奇を衒い過ぎたかと思います。
どなたかのレビューで書かれていましたが、スカーレットが細田版クシャナだったのなら本当の意味で賛否両論の怪作になったのではと残念でなりません。
物語の作成者は監督自身である必要はないと思っています。
映像的な面白さを追求したいのであれば、ストーリーを別の方に任せても良いのではと思いました。
こんなこと言いたくないホントは…
ホントに酷い。
良いところが全く見当たらない。
細田守監督作品は、どんどん問題点が見つかってきていたが、それでも見せ場はあった。しかし本作はそれすらない。
テーマはいま描くべきものだ。
復讐そして憎しみの連鎖はどうすれば断ち切れるのか。
現代とのリンクもいい。
いまもって人類は争いを続ける。
現代と16世紀の争い、なぜ起こるのか。
違いはあるのか。
いくらでも深掘りすることはできた。
細田守監督も、コロナ以降の現代で戦争が起こり続けたときに、テーマを復讐に決めたという。
しかし…
描くには荷が重かったとしか言いようがない。スカーレットが復讐をやめた場面はなんだ。陳腐すぎないか。復讐の相手を前にして、懺悔の言葉を信じてしまう。そのあと復讐の鬼と化しても、まったく共感できない。ひとりで復讐心にまみれ、勝手に許し、そして憎しみから自分を解放する。見てる人たちを置き去り…
いちばんの問題は、ラスト。
スカーレットが国を治めることになるが、お花畑すぎて、げんなりする。
隣国と戦争しない、貧しい人を出さない、平和な国にする。どうやるんだよ。それが難しいから、いま現代にいたって、戦争が起こってる。国民もすぐに賛同する、笑いながら。なぜ?
細田守監督は、スカーレットのやり方なら、平和になると思ってるだろうか。
理想を描きたいのはわかる。
メッセージなんてシンプルでありふれたものでいい。
だがそのためには、展開がチープすぎる。
ストーリーがあり、演出があり、葛藤からの解放がある。すべてがチグハグ。
どうしてこうなるのか。
本作で重要なのが、歌だ。
平和を願う。現代と過去をつなぐ。
だが、まったく響かない。
歌詞が薄ら寒い。
音楽としても印象に残らない。
ヒットするわけない…
クレジット見ると、歌詞は細田守だった。
なぜ…
「竜とそばかすの姫」は終盤に大きな問題がある作品だが、それでも音楽の力をおおいに感じた。
わかっていながら、プロの力を借りないのは、どうかしてる。芦田愛菜がかわいそう。
すべてやりたくなるのだろう。
指摘されてることだが、脚本も細田守がメインになってから、支離滅裂になったのは間違いない。
そして音楽まで手を突っ込んで、大惨事になってしまった。
だれも製作中に指摘しないのかな。
素人でもわかること。
脚本のダメさ、音楽も。
作品をより良くするために、誰かに任せるのは、負けではない。当たり前のことだ。
あと恋愛要素はいるだろうか。
スカーレットと聖が、いきなり好きモードに。感動するより、ドン引き。
聖は、バカなやつすぎる。あんなわけわからん場所に来て、周りを信じ切るって、だれも共感しないよ。両手広げて争いやめろって。攻撃受けてスカーレットが犠牲になって、イライラした。で、スカーレットを治療する。てめぇのせいだろ。マッチポンプすぎるよ。
龍はなに?裁きの存在なんだろうけど、都合良すぎない?クローディアスまで。なにが正義で悪か判断つかないから、争いが起こる。それを龍のさじ加減で、天罰くらわせていいなら、もはや害悪だろう。
ダンスもどうしたんだろ。いきなりフラダンスはじめるのなんだったんだ。渋谷のダンスも、みんなAIか?というくらい、不思議だった。OZ空間を構築した人だよね?作りかけの仮想空間に、ロボみたちなダンスする人たち。
あぁ、もうこんなにイヤなこと言いたくないんだよ。もっとほめたいんだよ。細田守監督には、時かけ、サマーウォーズ、おおかみこども、そしてデジモンで、熱い感動をもらったんだよ。どんどん悲しくなる。
ハムレットもモチーフにしたのは失敗。表層的すぎて、びっくりする。
いい加減、目を覚ましてほしい。
オリジナル脚本にするなら、脚本家起用する。一線級のアーティストと楽曲つくる。原作ありでもいい。それだけで、絶対だいじょうぶ。
どうかお願いします。
予想はしてたが芦田愛菜がひどい
CM時点で怪しかったけれど、芦田愛菜がひどい。
平場はいいものの、怒り、痛み、昂り、気迫の表現が軽く優等生の学芸会みたい。最後の演説も、旅をした深みが感じられず軽かった(解放された本来の少女性を出したのかもしれないが。)。
今までの細田作品に出ている女優も、そのあたりの表現はできていなかった気もするが、今回はそれらの比重が高いため、いつもと同じレベルだとダメだったのでは。
お陰で見どころのシーンのはずなのに、芦田愛菜の演技にふと冷めてしまう。
芦田愛菜で褒められるところがあるとすれば歌唱力だけ。
映像は綺麗。3D慣れしてないので違和感を感じる部分はないではなかったが。
ストーリーは普通。
展開はちょいちょい唐突に感じる部分がある。
今作で歌にこだわる必要はあったのかしら。
渋谷のシーンにおける電光掲示板のスカーレットは映画中で一番綺麗であったが、歌を介しての聖との時間は、違う表現でどうにかならんかったもんか。
シェイクスピアファンとしてはかなり残念な出来
「水星の魔女」「キャプテンアース」程度の装飾的引用ならともかく、これほど本編そのままを使用しながら、元ネタへのリスペクト皆無なのはむしろスゴイ。なにしろ「ハムレット」といえば文学史上の金字塔、評論も再演もパロディも無数にあり、どのような解釈・演出も許容するような奥深い作品だ。それをちゃんと読み込んだなら、これほど薄っぺらい作品に仕上がる筈はないだろう。親子関係、近世の政治・王制・宗教戦争、いくらでも現代性のある切り口はあったはず。無意味な改変で、17世紀の戯曲よりもリアリティが減じているのも酷い。あんな乱雑なやり方で王位が簒奪できるはずもないし、できたとしたらそんな王は暴君より質の悪い暗君だろう。なにより不味いのは、ヒロイン・スカーレットがまるで苦悩しないこと。復讐者が愛の力で心救われる…という骨子は骨子のまま剥き出しに過ぎて、その場その場で反応する軽薄さとしか受け取れない。死後の国、と言いながら、実質2度目の生を与えられたフィリップ・ホセ・ファーマー「リバーワールド」的な世界はもっと書き込めば魅力的にもなるだろうが、劇中ではまったくリアリティのない退屈なバトルフィールドでしかない。あれだけの人数を養う生産性はどこに?などの疑問も最後までつきまとい、下部構造にリアリティがなければ、戦争も反戦も元より論じられるものではない。細田守の本来の美質たる繊細な演出も3DCGのためかまるで感じられず。見せ場の一つであるはずのダンスシーンも、「ガルクラ」「ポールプリンセス」などを経た2025年に劇場スクリーンに映していいクオリティではない。
「生きる」難しさへの答え
ミニマムな「家族」という社会を描いてきた細田守が、文字通りの「社会」そのものを描き出すようになって、残念ながらあまり世間受けしなくなってしまっているのは非常にやるせない。
「果てしなきスカーレット」かなり面白かったし、脚本にも全く問題を感じないんだけど、もしかして私が観ている映画と他の人が観ている映画は違うのだろうか。
いや、「面白かった」「良かった」票も確かに存在してるんだから、そんなSF感あふれる事象にはなってないはずだ。
恥ずかしながら私淑している押井監督なら「エンタメで文芸やるな」の一言でバッサリ袈裟斬りにしそうだが、私はエンタメの皮をかぶった文系作品好きなんだよね~。
作品のベースが「ハムレット」だから文芸だって言ってるわけじゃない。
「人間とは何か?生まれてきた意味とは?どうやって生きていくのか?」という物語をキャラクターの関わりの中で描いているから、文芸作品だって言ってるわけ。
今作、父王の「許せ」という言葉の解釈を巡ってスカーレットの「復讐」という旅に揺らぎが生じる。そこが良い。
「許せ」ってどういうこと?という疑問から別の世界で生きている自分を見て、もしもこんな人生じゃなかったらというIFの自分を通して「叶うならこう生きたかった」を無意識に自覚する。
スカーレットは「聖の世界を見た」と言ったが聖は「それは俺じゃない」と返す。
時間すら混ざり合った世界で、「争いのない世界」という未来の夢を見た、という解釈で良いと思う。
あ、ちなみに聖の存在はズバリ「父」。お父さんと同じ思考の人なんだよ。キャラバンの人、つまり自分とは違う他国の人の話を聞いて、協調しようとする。生前のアムレット王が主張していた隣国との付き合い方を聖は実践してるんだよね。
スカーレットが聖を「いい子ちゃん」と言いながらも見捨てられないのは、聖の姿に無意識に父の面影を見てるから、だよ。
劇中割とはっきり「自分を許せ」という意味だと示されると思うのだけれど、話の流れに引っ張られて「相手を許せ」っていう解釈になっちゃってる人を見かける。
まぁ、最終的にはスカーレット自身が叔父のクローディアスを許すわけだからあってるといえばあってるけど、まずは自分を許さないと。
すべきことに全てを捧げなければならないという規範から脱落しそうな心を許す。辛いことから逃げたい気持ちを許す。
過度に自分を奮い立たせ、必死で、歯を食いしばって耐えている状態が続いてしまうと、楽してるように見える他人を許せなくなる。
「私はこんなに辛いのに!」と思うから、他人の失敗を、迷惑をかけられたことを、ちょっとしたすれ違いを、相手の事情を許せなくなる。だから争う。
普段頑張ってるんだからたまにはサボったって罰は当たんないでしょ、っていうくらい自分に対して「許せ」ていなければ、他人を許すなんて到底無理じゃんか。
見果てぬ地を目指して山を登る群衆の目の前で噴火が起こるシーン、どう考えても下山したほうがいいと思うのに、山を登らなければ目的地にたどり着けないという思いが人々を更に登らせていく。
あれなんか、当に頑張りすぎて地獄へ突っ込んで行く現代社会の縮図みたいに見えたよね。
エンタメ作品としてのクオリティも高い。
まず、アニメーションの迫力が本当に凄かった。さっき噴火のシーンを挙げたけど、生も死も時間も融けあう世界の迫力が凄いし、スカーレットが闘うシーン全般もハイクオリティ過ぎて目が離せなかった。
突如現れる全身武器の刺さったドラゴンの咆哮も迫力満点だし、スカーレットを筆頭に俳優陣の演技も良い。市村正親さんや吉田鋼太郎さんが参加しているところにもこだわりが感じられる。
まぁ、とにかくだ。
強い者だけ連れて行く、とか言って壁を築くクローディアスに何処かの世界の指導者の「Great Again」な姿が重なったり、アニメーションで社会派をやっていく姿勢、私は好きよ。
光るハナクソ、ラッキー雷 4900字超え個人的見所
個人的な細田作品との出会いは『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』だ。いまだにあれが一番衝撃だったし一番傑作だと思っている。以来、ずっと細田作品を公開初日に観ることを続けているのだが。
東映の演出家から始まり『ハウルの動く城』の監督に選ばれたものの降板になるもやがて新しい会社を立ち上げヒット作が出るようになった。どんどん知名度が上がっていく様をリアルタイムで体験できて。刺激的でもあったが、かなり紆余曲折を経た印象もあったのよ。細田監督という人は。
毎回、新しいことに挑戦する姿勢が見えて、俺はそのチャレンジ精神は素晴らしいとは思ってはいるものの!「ここら辺の展開はツッコまれそうだな」という瞬間がよくあり、実際よくツッコまれていて、知名度上がっていくにつれ観客の厳しい言葉も増えてきた印象があり!やっぱりオリジナルアニメ映画って難しいんだな、と毎回感じてるわけだ。でも俺は色々な人にオリジナルアニメ映画に挑戦してもらいたいんだよね。
そして今回だ。予告の時点で「大丈夫なのか?」感がある。心配だ〜頼む!いい映画であってくれ〜!と祈りながら映画館に向かったよね。
公開初日の新宿19時台にしては半分くらいしか埋まってねえー!今年は鬼滅やチェンソーがかなり埋まってたからどうしても比較されるよな。
内容は。
まあ良かったよ!少なくとも新しい表現に挑戦しようという気概は見えた。
ただ!ツッコミどころという名の面白ポイントは多い!
- 前半の見どころとも言える光るハナクソ爆弾なんなのあれ?謎の老人があれやってくれてスカーレットは逃げることができたけど唐突過ぎない?心の中で笑った。
- ラクダをひく砂漠の民みたいな人達いたけどそもそもラクダがいる世界なの?馬にも当たり前のように乗るけど動物も死後に来るの?
- 唐突なハワイアン姉さんによるフラダンス!しかもこの世界の人、いろんな国の人が集まっていて普通に喋れるのにここだけはわざわざ日本語字幕つけてハワイアンな歌になってる!これ絶対「最新のモーション技術でフラダンスシーンをやりたかったんだ!ダンス下手な聖も観れていいでしょ?」をやりたいだけだろ!
- なんかクレープかブリトーみたいな食べ物をめぐんでもらえる場面があるけど、あの世界の食料事情どうなってるの?料理できなさそうな荒野であんな食事できる?
- あれだけ銃を持った部下がいるのにスカーレットに剣を突きつけられ降参して父の最後の言葉教えてくれる黒ヒゲおじさん!部下も戦意喪失するの早すぎるだろ!
- ローゼンクランツとギルテンスターンが虚無になったら速攻で逃げる部下!この世界の部下、逃げ足早いな!
- 都合よく盗賊の上に落ちる雷!そしてクライマックスにも復讐相手のおじさんに直撃する巨大竜の口から出る雷!あれ何?欲深い奴に落ちる仕組みなの?あれも多分「巨大竜の口から放たれる雷やりてー!」だけだと思うんだよな。
- 聖が焚き火で歌い出したら!まあ、その歌っちまうこと自体も面白いんだけれども。ちょっとスカーレットが、もう謎に聖が住んでた世界っぽいところに精神が飛んで、なんか未来のShibuyaっぽいところで二人で踊ってる場面。あれ、もう笑ったよな。あれも絶対、最新のモーションで2人が踊るシーンを作りたかったんです!だけな気がする。
- もう。あの未来のShibuyaも、本当なんか似たような体格のモブだらけで、似たような踊りを踊ってて、あれはあれで地獄だよなっていう。なんか、なんか店とかもないし、踊ることしかもうできねえし、イメージだとしてもちょっとあれ虚無の世界だよなっていうところが、まあ笑ったよな。本当、最新技術で踊らせたいだけだっていうのが、よく出てた。
- あと、これはもう、本当マジで、心の中でめちゃめちゃ笑った終盤の、あの「生きたいと言え!」「生きたい!」のやり取りね。ここの面白さは語りたい。
まあ、主人公男が女性キャラに「生きたいって言え!」って言って、女性キャラが泣きながら「生きたい!」って言うのって、『ONE PIECE』ですごい有名な場面があるわけよね。で、ちょっと本当に『ONE PIECE』のパロディみたいになってるんだけど、この監督がよりによって『ONE PIECE』パロディ的なことやっちゃうの?ってところがあるのよ。
細田監督は『ONE PIECE』映画で『オマツリ男爵と秘密の島』っていう、すげえやばい映画を作ったことがあって。これ、ハウルの降板の直後だったせいか、なんか明るいノリにみせかけて、実はすげえ暗いっていう映画なのよ。
当時のONE PIECEとしては、すげえ暗い。なんかちょっと変な映画作っちゃったわけよね。
で、俺は、まあ、こういうONE PIECE映画があっても、いいかなって思ったんだけど、あれを許せないONE PIECEファンも結構いたのよ。
それぐらいもうシリーズの中でも結構叩かれてるイメージで。人気シリーズに勝手に作家性を持ち込むんじゃねえ!みたいなこと結構言われてたのよね。
だからさ、これ『ONE PIECE』を彷彿とさせるこのやり取りって、絶対オマツリ男爵を思い出させちゃうところがあるから。これ誰かが「いや、これちょっと変えた方がいいんじゃないですか?」って指摘するはずなんだけど、これそのままなんだよね。
ワンピースで叩かれた監督がワンピースパロディっぽいことやるんか!ってちょっと個人的にめちゃめちゃツボだったのよ。まあ、心の中で笑ったわ。
で、この終盤の聖とスカーレットのやり取りは、ちょっと芦田愛菜の声の演技が、ちょっとアニメ的ではないのよ。で、これ人によっては、ああ、ちょっとやっぱり声優じゃないから、なんか下手だなぁって感じると思う。
「ほら、声優に任せないから、こういうことになっちゃうじゃないか!」って、批判をされそうな雰囲気なのよ。だからそこも、まあ、人によっては許せねえだろうなと思う。個人的にはそんなに気にならないのだけど。
あと、スカーレットが聖に死んで欲しくなくて、いや、なんかもっと長生きしておじいちゃんになってうんぬんと言うんだけど、ここら辺のセリフもね。もうちょっと、なんかそのキャラクターならではだったり、今までの流れに沿っていたりした方が、より良かった感じはするんだよな。
例えば「お前が死んだら誰が包帯を巻いてくれんだよ!」みたいな。「ずっと長生きして、包帯を巻き続けろよ!」みたいな。なんでもいいんだけど、そういうちょっとキャラクターや流れに沿ったようなセリフだと、またもうちょっと印象が変わったと思うんだけど。
終盤でスカーレットはちょっと普通の女の子に戻ったのです!みたいな印象をつけたかったのかもしれないんで。でもセリフはずっと強い口調で良かったと思うのよ。
後半の山を登る所でも、聖に向かって「大丈夫?」ってスカーレットが言うんだけど、「大丈夫か?!」の方が良いのよ。スカーレットのキャラクターをそのまま続けるには。ちょっとね、やっぱりちょっとしたそういうところが惜しい感じがある。と思ったけど意図的にやってそうなんだよね。
あと、戦いが終わった最後!スカーレットが目覚めてからのデンマークの民衆よね。あの、すげえたくさんのモブが、そんなCGでたくさんモブつくれたのが嬉しいんかていうぐらい、めちゃめちゃ城前にたくさん人がいて。
しかも、スカーレットが、これから隣の国と協力します的なこと言ったら、みんな支持します!って。みんな一斉にスカーレットを支持してくれて。ちょっと都合良すぎるだろ、っていう、あの群衆ね。逆に怖いっていうね。
あと極め付けはね。最後エンドロールに流れる芦田愛菜の歌がかなりうまい!っていうね。そこが、またちょっと笑っちゃうんだよね。あの「愛菜ちゃんの歌、うまいでしょう?だからエンディングにしました!」っていうのが、すごい良く出てるのが、まあ、ちょっとうまいが故に笑っちゃったよね。
本当にね、もう監督がこれをやりたいっていう連続なのよね。
多分。前作の、『竜とそばかすの姫』でピンク髪のヒロインを CG でゴリゴリ動かすっていうのに多分はまったんだと思う。
で、今回はピンク髪のヒロインに、ちょっと戦わせたり踊らせたり、とにかく色々やらせてー!っていうのがもうよく出てんのよね。
すげえ服がぼろぼろで顔が汚れても可愛いな!唾吐きかけられても可愛いな!という風に思って多分作ってんだよ。 髪結んでも可愛いな!髪を切ってもボブにしても可愛いな!みたいな。 そういうのがもうよくわかる。
ちなみに汗や汚れはあそこまで表現できるようになったんだなと感心した。CGの不得意な部分だったから。「ここまで汗や汚れを表現できるようになりました!」ってアピールしてると思う。
スカーレットが戦う話だから、スカーレットがやたら苦しそうに「うー」とか「うわー」とか「ギャー」とか叫んだりする場面が多いのね。でね、これもね、多分、そういうピンク髪ヒロインを見たいだけなんだと思う。苦しむピンク髪ヒロインが見たい!みたいなね。多分、あの、そういう情熱から来ている。
あと、本当はね、もっとこの死者の国もね。せっかく色々な時代の色々な国の人がいる世界観なのであれば、もうちょっと何か色々な戦い方の演出とか治療のさせ方のバリエーションとか色々出来たはずなのよ。
なんだけど、まあ、多分そこも、そこまで色々詰め込む余裕がなかったんだろうと思う。
で、なんかもう都合よくそのデンマークの兵隊さんが多いなというところも、なんかもうちょっと理由が欲しかったよね。
例えば、ここの死者の国はデンマークの国の人が中心なんだけど、巨大竜の動きの影響でちょっとまた別の時代、別の国の人も混ざってしまうみたいな。
なんかちょっとした何でも良いんだけど、そういうような説明というか、なんか納得できる世界観の作りとかがあると、より良かった気がするのよ。
都合よく剣はあって、都合よく銃はあって、でも近代兵器はないみたいな。色々もう、とりあえず都合の良い、まあ、やりたい表現だけを込めました感が、まあ、すごいあるのよ。
で、個人的にはこれでいいと思うのよ。細田監督作品ってのは、昔から普通に、そんなに深くはないから。すごい人気の『サマーウォーズ』であっても、あれもそんな深い話ではないし、ツッコミどころもまあまあ色々あるし。ということを考えると、これでいいのよって、十分言えるのよ。
まあ、本当にCMで予想した通りの展開だなあっていうのはもちろんあるんだけれども、まあ、それはそれでいいのよ。うん。
これだけオリジナル作品でヒットを出せる監督って、そもそもそんなにいないから。
スタジオ地図だと名乗るだけあって、こういうオリジナルアニメ映画の監督の地図を示しているぜ、っていうところは、まあ、間違いなくある。
んで、まあ、今回も結構ツッコミどころは多いから、まあ、やいのやいの言われる可能性は高いんだけれども。
少なくとも、個人的には、『オマツリ男爵』ほどのやばさはなかったし。ちょっと擁護できない『未来のミライ』ほどのひどさもなかったし。
綺麗にまとまっている話ではあるので、まあ、良かったよと思うんだよね。これはこれで、こういうの作れること自体やっぱすごいわ、と思うのよ。
なんか、もうちょっと、世界観を突き詰められたり、セリフももうちょっと文学的になったり。結構もっと色々詰めたら、より深い感じになったんじゃないのかなっていう要素はすごいあるんだけど。
まあ、良くも悪くも、この、これくらいのラインの軽さだからいい。というところもある。
個人的に『未来のミライ』の興行収入は超えてほしい。30億ぐらい、とりあえずの目標。勿論60億円くらい行ければいいけど。
こういうオリジナルアニメ映画があるっていいことなのよ。俺もやってみよう!と挑戦する人が増えるから。
11.23追記 ポーランド→デンマークに修正しました。ご指摘いただきありがとうございます。
無駄に長い
公開初日のレイトショーで鑑賞
スカーレットの喘ぎ声とか唸り声とか、嗚咽とか息遣いとか、なんかもういちいちうるさいとしか感じなかった
聖も堅物過ぎるだけで正直魅力が無い
果たして現代人である意味があったのだろうか
「ちょっと未来」の人間でも良かったのでは?
スカーレットの心が特別成長する訳でもないのに終わりまでが無駄に長いと思う
予想通り海外の方がきちんと評価されている。
私Anarchistはそこまで細田守のファンでは無いが一応同監督の作品はきちんとチェックしてきた。今作を見た感じをざっくり最高点星5つで評価するならこんな感じになる。
物語/脚本/台詞★★
音楽★★★★
作画デザイン★★★★★
声優★★★
編集★★★
スカーレットの作画デザイン自体は個人的な好みから最高得点。実際このデザインの美しさに惚れて今回楽しみにしていた。いやー。思っていた以上にファンタジーでびっくりした。笑
それ自体は別に良かったが物語の流れが単純で復讐をするだの許せだのつまらんというか。興味をそそられるものではなかったのでイマイチのれなかった。最近のアニメはCGと融合させたものばかりだ。今作もポリゴンを使いまくっている。個人的にはポリゴンはあまり好きでは無いが作画としては美しかったのである程度許せた。しかし何故か作画がスカーレットを除いてとっ散らかる場面が多い。作画自体もかなりクオリティの差を色々な場面で感じた。恐らくこれは実験的にやったんだろうけどこっちは普通に統一されたスタイル見せてくれたらそれでいいんだ。。。笑
アクションシーンは凄く良かった。戦うスカーレットがとにかくかっこいい。いちいちやめろと口出ししてくる聖が途中までかなりうざい。笑
ちょっと思ったのは聖のキャラが可愛い女の子だったりもうちょっと魅力があれば評価はかなり変わっていたのかもしれない。。。
あとフラダンスを踊るシーンがあるがマジで意味がわからない。わざわざ入れる必要性を全く感じなかったし爆笑した。他にも急に歌ったり踊るシーンはあったがフラダンスほどではなかったから別に気にはならなかった。確かに聖の動きはやたらクネクネしてて変だけど。笑
後は細田守監督が書いたオリジナルの曲?くっさいというか。あまり好みではなかった。編集もイマイチなところがいくつかあった。先ず映画始まって最初の1秒が眩しすぎるだろ。そういうのはどうかと思うぞ。
とにかく話はディズニーアニメレベルだと思えば別に普通だし時代に逆行するような平和主義のメッセージ性がある映画だから過剰に叩かれてるようにも感じる。傑作とは言えなかったが突っ込みたい要素は沢山あれどそこまで酷い出来の物では全くなかったし見どころはそれなりにちゃんとあった。この作品が再評価される日もいつかは来るのかも?しれない。
芦田愛菜ちゃんは声優として素晴らしかったと思う。まぁー暫くは見ないだろうがいつか見返す日も来るとは思う。。。
追加: 12/9
なんとなく予想はしていたが海外の方がピュアな心を持って鑑賞する人が多いのでは?と思っていたが実際国内のように気持ち悪いぐらいに叩かれていないことに安心した。日本人は自虐的だし他人の意見に流されやすい。その辺りを改める必要があるだろう。どんなジャンルが好きか嫌いかで全て評価するのではなくて作品全体としてきちんと完成度を評価する、クリエイターの意図を読み取ろうとするのは映画好きがやるべきことかもしれない。フランチャイズ買い漁ってるどっかのネズミーの大量生産型の微妙な出来の作品には媚び売って高評価付けてる評論家達はもう少し真面目にこの作品を見るべきだったと思う。SNSの過剰な薄っぺらい酷評も含めて残念な世の中である。
感情移入出来ず…
前作の様に、現実に実在する時間や土地が無く、全くの空想世界。それも殆どが死後の世界なので、戦いでも人が死ぬわけでは無く、虚無となるので、大勢がボロボロに分解してゆく。大砲や火山弾に人々が吹き飛ばされ最後には居なくなる。細田ワールドには今までに全く無い展開だった。
前作は高知、東京の殆どの場所へ出向き、夜行バスにも乗ろうとしたが、コロナで叶わずと、映画の世界観に浸る聖地巡礼の楽しさも知り主人公への感情移入が出来たが、この映画で出て来た都会のシーンも何処かわからず、そこで踊るダンスもあまり好きな動きでは無く感情移入が出来なかった。
映画が終わり、皆が席を立って居るのに、完全に熟睡モードのカップルがこの映画を表していたのでは…
芦田愛菜は良かったが、オチがひどい
スカーレットが毒殺されてしまい、死後の世界を彷徨う物語だが、お前らいつ死んだの?っていう仇役たちが普通にいたり、この世界観どうなってるの?と終始モヤモヤ。
中世ヨーロッパが舞台なのに、現代の日本人が突然現れて一緒に旅をするのも、必然性が無くて意味不明。その聖は現代人らしく非暴力を貫くんだけど、後半2人ほど殺すのもよく分からなくてモヤモヤ。
現代のシーンのインド映画か!ってツッコミたくなる突然の歌とダンスも意味不明。
トドメは最後に夢オチという、強引な終わり方。死後の世界の不自然さはそれで少しは納得したけど、映画を観てる間ずっと違和感にモヤモヤしてたから、そんなのズルいとしか思えない。
うーん、お金払って観るものではないかな。
唯一良かったのは意思の強い主人公のお姫様を演じた芦田愛菜の演技だけかな。そこは新境地という感じがした。
再度挑戦
かなりの精神世界の話し。
設定は面白い、スカーレットのビジュアルも芦田愛菜の声優としての演技も歌も良い。
だけど聖のビジュアルがダメ、竜と魔法使いのようなおばあちゃんの設定が不明なまま、何より脚本が全く良くない。
スカーレットは泣きすぎだし必要なエピソードがなく、不必要なエピソードが長すぎる。
すごく良い設定なので、もう一度脚本からやり直して欲しい
いつから分岐してしまったのか…細田映画。
まず…細田映画としては1.5、抱っこ上映としては1.0、細田映画じゃなければ2.0、厳しいとしか言えないのが残念過ぎる。
似たような西洋復讐物と言えば最近だとアニメ版のロードオブザリングだと思う、こっちはアニメとして作られた映画としては評価は全然高かった。
今作は生でも死でもない世界でも死ぬと完全に死ぬそんな世界が舞台、それはまぁ良いとして色んな時代の色んな人間が居る…と言われている(らしい)この辺から物語がおかしくなっていく…。
戦争がのある西洋の16世紀の考え方と現代の若者の考え方でまず観てる人がそらそうなるってなる。
色々な世界と言いつつ16世紀の西洋の人しか出てこないから現代人が戦いは良くない話し合おうとか言ってどうにかなるわけもなく話のベクトルちゃんと決めてないんじゃないか?ってなる。
細田監督レベルの人に起承転結の話をするつもりはないけど何を訴えたいのか、何をしたいのかが正直ブレブレのまま最後まで行ったので凄い残念な映画だった。
やっぱり細田監督の映画って老若男女関係なく楽しめる映画のイメージが強いのだけどここ最近の映画ではそれが見えて来ず。残念な仕上がりの映画ばかりなので次回もかなり不安な今回の映画でした。
正直一緒に観に行く予定の人と予定合わなくて観に行った後にもし観るなら評価見てから…となってしまうそんな感想でした。
正直印象選べない映画初めてだよ…w
過去一の駄作でした
細田守のファンです
サマーウォーズは聖地巡礼もしました
個人的に過去一駄作です
内容がまとまってないです
細田守作品は3年に一度作品を作ってきましたが今回は4年という月日をかけて作成してました
その為期待してたし、未来に希望を持てる作品を望んでいました
結果は感情が動くことなく虚無になりました
ディズニー、ジブリ、今際の国のアリスの劣化版作品のように思えました
3Dの作画ではなく心温まる2Dの昔の絵が好きです
細田守作品サマーウォーズが好きだからこそ今回始めてコメントしました
細田守の3Dの技術を活かしてゲームの世界は3D
細田守が描く日常を2Dとして
新サマーウォーズ
キャッチコピーは
僕らの夏が帰ってくる
これで細田守は復活できると思います
ハムレットはもっと重厚な物語でした、、、
私は細田作品は
デジモンぼくらのウォーゲーム
サマーウォーズ
時をかける少女
が好きでした。
サマーウォーズはデジモンの演出で
細田さんに期待してパートナーと行き
面白かった思い出。
サブスクなどで
雨雪、ばけものの子、そばかす姫は
あまり好きじゃなかった、嫌、虚無だった。
最初はよくても、最後に向かうにつれモヤモヤ。
そしてスカーレット。
好きな人には申し訳ない、
個人的には今までの作品でも感じたが
細田さんは長編の物語作りが苦手なのでは?
と思うことが多くなり、スカーレットで
明確に演出専門に戻ってほしいと感じた。
物語を最後に進むにつれ尻窄み
霧のように離散する感覚。
ネタバレ、ネタバレか
いやもう内容が薄くて思い出せない。
テーマが重いのに脚本、物語が薄すぎて
カタルシスもない、復讐からの
希望的未来へ進む話なのに
皆なんでそんなにとんちんかんなんだ。
ハムレットは元々深い、神曲もそう。
・あの竜の立ち位置は?(ファンタジーだからとかじゃなく、スカーレットが許そうとしたのに龍が敵を殺して現世にもどって『私は許す』のどこに感動したらいいのか。)
・地獄って死んだ人間が大きい顔できるくらい
緩いのか?(敵役が死んでるのもつっこみ所だがなんで側近まで?)
・え?何故そこにいきなりの令和日本人?
・焚火はわかったよ、わかったから。
・お父さん、現れたら冷めませんか?
・死にかけて目開けるまでの短時間で
敵に会えるくらい地獄は狭いのか?
駄目だ、頭が、
別に全部語らなくても面白い作品はたくさんあります。考察系もエンディングの意味は貴方が考えて系も、シュール系も大好物です。
ただこんなに薄いよくわからない
物語では何も残らない。
考察系でも、エンディングの意味は貴方次第
でもない。そこにとってつけたような台詞
多分、カタルシス要素やドヤ要素を水で
薄めて上積みに浮いて漂っている状態。
なんだか疲れた。アニメーションは綺麗でした。
これならもっとシュールに寄せたカオスに
した方が面白かったのでは。
※今【この映画を評価できない人は教養がない】
と仰せの方がいらっしゃるようですが、
まず、この発言が教養がありません。
別に好きなら好きでいいんですよ、否定派を
態々貶めるためにそう言ってるなら
それこそ教養がありません。
初めて映画みたんですか?
映画なんて教養なくとも楽しめないならそれは
もう映画じゃないですよ。
古典がわかれば楽しめる映画はありますが
この映画は古典を知ってようが知るまいが
ひどいのです。
この映画の中でハムレットの台詞を
逆に言ってますが、本当にハムレット読んで
落とし込もうとしたのか安直すぎます。
【教養】をたてに否定派を下に見る
表現にこの映画をだしてるならそれこそ
この映画に失礼です。
純粋に映画の好き嫌いで評価してる方が
余程教養ありますよ。
今の時代には評価されないんだろうな
映像は実写を見ている様に美しい。
特にIMAXで見たらそう思うだろう。
実写と合成しているのかと見紛うほどに。
アクションも素晴らしいと言って良いだろう。
かなり斬り合い殴り合いがあるけど大丈夫かな?
内容的には父親である国王を弟である叔父の裏切りにあって殺された王女が復讐に燃える話だが、
色々な人々との交流や戦いの果てについに許す境地に至る話だ。
だが今の時代には理解されない話だろう。
何を綺麗事を、と映画の中でもスカーレット自身が何度も言っているのに最後は殺された父の言葉を理解し叔父を許してしまう。
20年後に評価されるかもっと貶められるか分からないが、今の時代では重要だと思う事だからこそ理解されないだろう。悲しい時代だからだ。
だからこそこの映画を作ったのだろうと思う。
そして取り返しがつかなくなって改めて見ると自分達の愚かさに涙する日が来るのだろう。
そんな映画だ。
中世デンマークの王女スカーレットは臣民に愛されて平和な国家を作り隣国とは友愛と和平で共存しようと言う考え方の素晴らしい国王が父親なのだが、野心家の弟は隣国が攻めてくる前に進軍しようと訴えるが聞く耳を持たない。また野心家が好きな妃は国王を裏切り弟をたきつけて国王に無実の罪を着せて亡き者にする。叔父である弟が王位につき母親である妃は弟の妃に収まった。父親の復讐に燃えるスカーレットは密かに剣術や格闘技を習得し復讐の機会を伺った。ある時復讐のチャンスが訪れるがそれは裏切り者による罠で逆に殺されてしまう。
そこで終わるはずだったが、何故か生きている?
いや生きているのかと思ったらそこは死者の世界で所謂地獄だった。時間も空間も生も死も無い荒涼とした砂漠の様な場所を彷徨い仇である叔父を探す。
時間も空間も関係無い世界。既に叔父も死んでいる。
死んではいるが生きている?不思議な世界。
ただこの場所で死んでしまうと消えて虚無となる。
生きている形を維持したく見果てぬ場所(所謂天国)
を亡者は目指す。時代も国も何もかも違うのにそこに行きたがる。地獄の苦しみから解放されると信じているから。
そんな折どこからとも無く現代日本の救命士の聖と出会う。彼は死んでいる事を理解できず?この世界の事も理解していない。盗賊に襲われても襲った相手を救護していまう。
スカーレットは呆れるが、聖は盗賊を簡単に殺してしまうスカーレットにそうではないと説き彼女のブレーキとなるべく一緒に旅をする事となるのだった…
果たして仇の叔父は見つかるのか、時代も価値観も何もかも異なる二人は分かり合えるのか?
見果てぬ場所には行けるのか。
書きたいことが纏まらない
まだこの映画を見ていない人は、是非、大きいスクリーンかつ、人がスッカスカな平日昼間に見てほしい。
何故なら漏れた笑い声が他の人に届きにくいからだ。
正直、いま私は嬉しくて仕方がない。
数ヶ月に渡り大々的に広告を打った、ある程度の人数が鑑賞するであろう知名度のある、こんなすごい映画を、初日─しかも三連休前─に映画好きな大衆より先に見れたことが。
これからSNSで大きな祭りが始まると信じている。
私はそれを眺めて酒が飲みたい。
書きたいことが纏まらない、ので、とりあえず思いついたように書こう。私はねちっこい性格なので、衝撃を受けた出来事はずっと考え続けてしまう。きっと数年後でも思い出して何か追記することもあるだろう。
まずは個人的にこの映画の良かったところを挙げよう。
一つ、芦田愛菜さんを筆頭とした声優陣の演技が素晴らしかったこと。
二つ、各人の死に方が割と残酷だったこと。
以上だ。
とりあえず、今のところは以上二つのみだ。申し訳ないが、それ以外は基本的に良かったと言える箇所はない。
各俳優陣の演技の良さはもう言わずもがななので割愛する。今の疲れ果てた私の頭では「え〜!みんな上手〜!」くらいしか思いつかない。
恐らく、彼、あの〜彼というかアレと呼びたいが、ヤツは恐らくファンタジー世界で現実的にシビアに人間が苦しむ様が好きなんだろうということは、今までの作品からも察せられる。
私もそこは理解できるので、キャラクター達の死に様は結構良かった。2階から急いで駆け下りて出てきたら既に処刑されていたところ、脇のど真ん中に剣が刺さるところ。
それ以外はダメだった。
絵に関しても、3D映像は綺麗だが、細田守のあの繊細な雰囲気は消えてしまっていて、むしろのっぺりして見えた。映像が綺麗でも、絵が上手く見えない。
「綺麗」と「上手い」は明確に違う。
綺麗だからって上手いわけじゃない。
流石に少なくない本数の映画を見てきて、評論家と言えるほどの審美眼は一切ないし、映画に関わる技法なんかも知らないが、ただ、「意味がわからないけど面白い」ものの存在は感じている。
個人的には舞台演劇とか、宮崎駿の「君たちはどういきるか」なんかも正直全然よく分かってない。何言ってるか分からないけど、面白いものは面白い。
なぜ面白いと思えるかって、作者の思想が一貫していてブレがなく、それがそのままキャラクターやストーリーにも反映出来ているからだ。
しかし、これは意味がわからないだけで、普通に面白くない。
カットの度に別の脚本家がシナリオ書いてるのか?と思うほど、話がブツ切りで、登場人物の行動や言動が一致しないから。
場面転換のたびに話が進んでいるのは分かるが、そもそもこの世界の前提が何も分からないまま、どんどん画面だけが変わっていってしまう。
たまに腕時計で経過時間を確認していたが、覚えている限りでは開始45分時点で理解できていたのは、以下だ。
スカーレットが伯父に復讐しようとしていること。
何故か砂漠の世界を死後の世界と思い込んでること。
砂漠世界で死ぬと「虚無」になるらしいこと。
現実の世界と死後(今際)の世界があることは分かったが、なぜ死後世界の理をその世界にいる誰もが当たり前に理解しているのかは分からなかった。
例えば、死後世界で死ぬと「虚無」になることや見果てぬ場所が存在してることなど、それらを理解している前提に話が進むので、見ている私たちが置いてかれる。
※直前まで予定が押していて上映時間に1分か2分ほど遅れてしまったのだが、もしかして、その間にあの映画の中に出てくる世界(現実、死後世界含め)の理を全て話していたのだろうか。だとすれば惜しいことをした。
何も知らない私(たち)と同じ場所に立っているのは聖なのに、私たちは聖視点ではなく、基本的に何故か死後世界に順応してるスカーレットの視点なので、説明を受けられない。
死後の世界と見果てぬ場所の存在を全員が信じ込んでいることは自体は構わない。信じ込んでいる根拠を示してほしい。
全員が、死後世界に召喚された瞬間に何故か導かれる気がする、とかいうのでも文句は言わない。でも、そういった理由は私が最初に見逃した1~2分のうちに語られていない限り、知るタイミングが無かった。
実際は死後の世界に来た直後、らんま1/2に出てくるシャンプーの婆ちゃんみたいなヤツに色々吹き込まれるのかもしれないが、スカーレットの時はそんな話は無かったはずなので、やはり何故共通認識が存在してるのかが分からない。
この映画のように話が前後して申し訳ないが、スカーレットの王女時代の話がしたい。
父である王が殺されたあと、質素な服で過ごし地下で訓練するスカーレットを見て、私は真っ先にあの映画が思い浮かんだ。他にも同志がいてくれると嬉しいが、あの姫だ。白いけど白くない姫。
父王が処刑された後のスカーレットの扱いは結局どうだったのだろう。質素な様子で生活して地下で特訓はしていたが、伯父や母を含めた周囲の人間に迫害されていたり、ボロ雑巾のように働かせられていたり、兵士の一人として戦地に行かされたりはしていないように見えた。
死後の世界に行って早々、味方と名乗る人物達に裏切られた時に相当ショックを受けてる様子なので、城の中で図られるようなこともなく、毒入りグラスが初めての裏切りだったと見える。
つまりはそんなに悪い暮らしや扱いをされてるように見えない。そこまで可哀想に見えない。
彼女を主人公に据えるなら、やはり見てる側の復讐心にも薪をくべてほしい。
私はどうやら要約が苦手だ。まだまだ書きたいことがあるが、長くなりそうなので映画中に呟きそうになった感想を羅列する。
・聖以外の現代人は?医療知識のある人間は?
・おばあちゃんに楽器を習うシーン、最後の晩餐か?
・兵器は一体どこから来るのか
・おばあちゃんに貰った楽器ーーーッ!!!!
・お前ら死んでるから復讐止めても憎しみの連鎖断ち切れんやろ
・お前も容赦なく殺すんかい
・流行ったことにされてるダサ曲
・デンマークのコインだけで王女知ってる認定
見終わった後、ワンピースのオマツリ男爵を思い出した。
恐らく、細田守は昔から何も変わってないんだろう。
この映画を使った「話そう、もっと。」という広告があるが、もっと話すべきは細田守と、その周りの人々だと思う。
シェークスピアの「ハムレット」をオマージュした細田守監督のオリジナル作品。中世の文学をCGアニメで「魅せる」手腕は、もっと評価されても良いと思う。
現在の日本で、オリジナルの大作劇場版アニメ作品を制作する事の出来る監督は、庵野秀明、新海誠、細田守の三人だと思います。特に細田守監督の、前作「竜とそばかすの姫」で顕著だった、現実世界と電脳世界を融合させた表現が自分は好きで、その部分を難しく感じてしまう人がアンチコメントを付けていると思います。
前作では感動して3回も観に行ったのに、比較的著名な映画評論家までも低評価を付けていたのが残念でなりませんでした。細田監督は3年に一度のペースでコンスタントに作品を発表していたので昨年はワクワクして待っていましたが、前作で酷評されたことをバネに新作に取り組んでいる様子で、去年の公開は叶いませんでした。
私見ですが、細田監督の表現した「死者の国」は現在の世界感を現わしていると考えます。色々な人種が暮らしていますし、食事もしているし歌や踊りも楽しんでいます。一方盗賊の存在や命の取り合いもあって、ここで本当に死ぬと「虚無」になって形が保てなくなる。つまり死者の国(今の世界)の人々は「生死の境を彷徨っている」という比喩だと思うのです。
スカーレットを死者の国に追いやったクローディアスも死者の国にいるという事が判り、死者の国から脱出するための出口「見果てぬ場所」を独占するために城壁を作って立て籠っている状態。これに反旗を翻して死者の国の住民が城壁を打ち壊します。これは野蛮な大国や世界の富を独占している一部の財閥の比喩です。
亡き父アムレットの最期の叫びを聞いていた、ヴォルティマンドとコーネリウスから、アムレットは「赦せ」と言っていたことを知ったスカーレットは、見果てぬ場所で悔いているクローディアスを赦す事にしますが、クローディアスは手のひらを返してスカーレットを手にかけようとします。この部分は理由の如何に関わらず世界中で起きている紛争の比喩になると思います。
ここで天空に巨大な龍が現れて、落雷によりクローディアスは絶命しますが、これは天罰というか「人知の及ばない何かしらの抗えない力(天災など)」に遭遇したと推測しました。結果、大勢の人の中で唯一生きているのがスカーレットだと謎の老婆に指摘され、スカーレットは息を吹き返します。
女王となったスカーレットは民衆を前に、死んだ王と違い自分は隣国と諍いは起こさず、国民が豊かに暮らせる政を約束します。これは大衆が望んでいる政治を司る者こそ、本当に「生きている」存在になれるという比喩だと思いました。
追伸 「俺ではない炎上」で見事なキレ芸を演じた芦田愛菜は、この作品でも見事なキレ芸を披露しました。主題歌も彼女が歌っていて、学業をこなしながら多彩に演技の幅を拡げていく芦田愛菜から目が離せません。
こんなに美しいキスシーンをアニメでは見たことがなかった。
ラストシーンの消えていく聖と生者の国に帰っていくスカーレットのシーンだ。
この作品は、今までの細田守監督の作品を愛していた人には受け入れられないだろう。彼の今までの作品とはまったく違ったテイストだからだ。でも、変わらないところがある。それは、今の彼の中のトレンドをテーマにしているところだ。今回は、世界中で起こっている復讐から起こる争いをテーマにしている。細田さんは彼なりの解決方法を考え、映画にして世界に訴えたかったのではないか。「許すな」ではなく「許せ」と、彼は考えたかったので、そうしたらどうなるか展開していったのが、この物語だったのかもしれない。
聖はいらない。
細田監督が描きたかったこと、全体の物語の流れは理解できるし、悪くはなかった。
ただし何でもありの世界とはいえ、物語に説得力が欲しい。心変わりしたキャラがいるが説得力は低いし、存在理由も分からない。王様は分かるのに。
苦しい世界のはずなのに、意外と生きていけそうなのが違和感がある。食べ物はあるが、食べると苦しむぐらいで良かった。
脚本と世界設定をしっかりとすれば良い作品になる可能性があったと思う。原作、脚本を細田監督がやると誰も駄目だしが出来ないのだろう。
現代と結びつけたかったのだろうが、聖は余計でいらなかった。同じ時代の人間の方がすんなりと話に入り込めて良かったはずです。
全317件中、281~300件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。









