果てしなきスカーレットのレビュー・感想・評価
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常世とは別の世界の話として受け止め矛盾とか気にはしませんでした
私も怖いもの見たさ、どれほどのものかと思って臨みましたが。いや、映像がキレイで直情的なスカーレットを見て結構楽しめました。へんてこなのは確かにあります。民衆が如何にもCGっぽい場面だなと思わせたり、そんなので声は届かんよとか。真面目に考えるとぬぬぬとなります。変な人物だなと思うけど、現実にはもっと矛盾した人もいてカワイイものだと思えました。そう深く考えてはいけないのかもしれない。
物語の終盤でこういう1-2分先の展開はこうだろうと読める部分あったけど、役者の演技でそれを忘れ去る瞬間があった。スカーレットの〇〇のシーンで私は悶えた。それは悪くない余韻をのこした。
大切な気づき!
内容はおいといて絵は綺麗だった
観る前にSNSで酷評が流れていたため
(お金を払ってまで観る価値はないかもしれんがそこまでひどいなら逆に観てみたい)と好奇心が掻き立てられ映画館に足を運んだ。
何の予習もせずに観たが、まぁまぁ主人公のビジュと映像が綺麗だったから言うほど悪くはなかった気がする。
(主人公の女の子のビジュは大事)
というのもあまり真剣にストーリーを考えて観てなかったので真剣に観た人にとっては急に訳のわからんシーンが始まって何じゃこりゃだったのかも。
真剣に観ろよという話だが。
予告で観た時は声優がひどいなと思ったがまさか芦田愛菜ちゃんだったとは、、。
あんな清純で暴言など無縁そうな子に、血の気混じった主人公の覇気のある声など出せなくて当然だろう。
監督は何を考えているのか…。
とにかくこれといったストーリーの記憶がまるで一度も観たことなかったかのように数日後には消えているので内容はそこまで深くなかったのかもしれん。
戦後最悪の映画でした
絶望と挫折と孤独の果て
映画を観る前に「角川つばさ文庫」を買って読んだ。全ての漢字にふりがなをふっていて挿絵も有って嬉しい。文庫版よりコンパクトではないが、持ち運ばないから大きいサイズのほうが何かと丁度良い。
内容については様々な解釈が可能である。
スカーレット(声:芦田愛菜)の継母ガートルード(声:斉藤由貴)の心境と陰謀について、本には書かれていたが映画では詳細は描かれていない。しかし、そこは大事な部分ではないと思うし、本の設定と映画の設定が異なる可能性もあり、自由に考察しても良さそうである。
亡き王の娘で叔父への復讐を企てるスカーレットの状況は特殊であるから、各々の想像力が感情移入度と比例する。
「死者の国」と呼ばれる世界を冒険するのだが、その名を付けたそこの住人が真実を知っているという保証もなく、あらゆる情報は何もかも鵜呑みにはできない現代社会と類似しているとも考えることができる。おそらくゲームで例えたら「虚無」がゲームオーバーというのは確かなのだろう。もとの世界に戻るだけが目的ではなく、「死者の国」の謎を解くことも目的ではない。
絶望と挫折と孤独の果ての成長物語なのだ。
私の妄想だが、人はどんな物質を使っても天蓋の向こう側には行くことができず、その代わりに地底には別の世界が存在している。
人類が上ではなく下を本氣で研究すれば、真実に辿り着いてしまうだろう。
全ての人類の共通語が日本語というアニメの世界が好き。
髪がピンク色の女性キャラクターも好き。
得たいの知れない巨大な生き物や古代遺跡も好き。
純粋無垢な主人公が憎しみに支配されて人生の目的を見失う出だしも好き。
弱い者が強い者になるきっかけを描く作品も好き。
固定概念が壊れて新しい自分になる作品も好き。
心の変化を描く作品も好き。
勘違いでも良い。
本作は私のために製作してくれたのではないだろうか、そう思わせてくれる。
スカーレットが「…恥ずかしい」と言ったのは、聖(声:岡田将生)に異性を感じたからかもしれない。亡き父親の博愛精神と聖の言動がやや被る。聖が信頼できる男であると確信したスカーレットは、まだ恋を知らないはずだから、初めての感情に戸惑う。
聖から聞いた未来の世界と未来の歌を想像するスカーレットは、夢か幻か、楽しげに踊るもう一人の自分を見る。別の世界線に存在する短い髪の自分に似た人物、一緒に踊る聖に似た人物、その状況に憧れを抱き始める。…男女が楽しそうに夢中でカラダを動かしている…♥️。
最愛の父親がいない世界でも聖のお陰で希望を見いだすことができた。人生、捨てたもんじゃないってことを知って覚醒するスカーレット。こんなこと、いいな。できたら、いいな。叶えるためには、どうしたらいいだろう…まず、髪くらいなら今すぐできる…って感じかな。
結局、スカーレットが体験したことの詳細は不明である。
いかなる時であっても人を傷つけることを避けていた聖が、正当防衛のためなら実力行使もやむを得ないことを悟る。
「生きたい」と心から言えたスカーレットは、平和を脅かす陰謀や争いに備えが必要であることは勿論、希望を持つことの大事さ、許すことを課題としながら、思い描く憧れの世界に向かって、自分がすべきことをするという覚悟もしたのだ。
映像がとても綺麗で、声に感動できたから満足した。
正直言って興業収入だの興業成績は、あっしには関わりのねえことでござんす。人氣がなければ、ディズニーの『白雪姫(実写版)』のように映画館で鑑賞できた人は、人が体験していない貴重な経験ができたと喜ぶことができるし、もし映画が打ち切りになって早速サブスク配信されても嬉しい。私は困らない。氣に入らないことを氣に入らないとハッキリ言える平和な世界で良かった。自由に書かせてくれて、消さないで残してくれるサイトの運営に感謝します。ありがとうございます。
鑑賞後に再び本を読んで反芻して楽しんでいます。サウンドトラックも欲しいってことで満点評価です。
~~ 2025.12.8 追記 ~~
ナムコの『源平討魔伝』(1986年アーケードゲーム)のストーリーが、主人公である平景清(敗死した平家の武将)が地獄から蘇り、異世界からの力を得て宿敵を討つというものでした。宿敵ことラスボス源頼朝を倒すと同時に主人公もバラバラに散りながらハッピーエンディングになります。
本作『果てしなきスカーレット』は、異世界からの力と謎のドラゴンによって、主人公は虚無にならないで済むというエンディングを迎えました。宿敵を倒した時、謎のドラゴンのほうがバラバラに散りました...。
おそらく謎のドラゴンは、『すみっコぐらし』に登場する“アーム”のようにメインキャラクターを見守る、謎のままで解明されることのない存在なのでしょう。
最後まで楽しんで鑑賞できた
妻と子供(小3)を連れて鑑賞してきました。
世間では酷評が多い今作品ですが、個人的には大好きな内容でした。
物語で起こる全ての事に理由や理屈が必要となると確かに少し疑問を感じる部分はあるし、合う合わないはもちろんあると思います。
舞台が死者の国という曖昧なルールな世界なので、目の前で流れるスカーレット達の冒険をあまり頭を堅くせずに見ていました。こんなことも起きるよね。くらいの感覚で。
評価の低さから観るのを躊躇っている人はぜひ自分の目で見て判断していただけたら嬉しいです。
スカーレットも強く美しく、聖も映画を観る前はなんで現代日本人?なんでこんなモブっぽい雰囲気なの?って思ってましたが、聖という存在が映画にスパイスを加え、全然ありでした。やはり見てみないとわからないなーと思いました。
ちなみに一緒に鑑賞した子供も凄く楽しかったと言っていました。妻はつまらなくなかった。思ってたより楽しめたと言っていました。
この観客の入りの悪さはどうしたことか。すでに細田守のネームバリュー...
この観客の入りの悪さはどうしたことか。すでに細田守のネームバリューは地に落ちたというのか。
今回は鯨ではなく、おどろおどろしい醜悪な竜が天空を回遊している。体に突き刺さるたくさんの剣や槍が痛々しい。あれは細田守自身なのか。
ストーリーはシェイクスピアのハムレットを少しだけ拝借してのオリジナル。台詞回しは舞台劇のようであり、ご立派なことをまるで聖人君子のような聖が語る。いっそ袈裟を着て出家したほうがいいのではないか。
相変わらずの整合性のないストーリーは観るもの困惑させる。渋谷で2人で踊るシーンにはドン引きした。
言いたいことは立派で今この現実に起こっているクソみたいな争いの世に一言あるように見えるが、実は細田守を攻撃する大衆への反論ではないだろうか。
反論されても仕方ないんだけどね。
むずかしいけど細田守の最高傑作
ただひたすらの『虚無』
いやはや何とも、無駄なシーンが多い。
あまり予備知識なしに見に行った。
最後まで見ると成程と納得できたが、無駄なシーンが多く、それでいて、繋ぎが唐突過ぎるし何が言いたい、伝えたいが最後になってもよくわからなかった。只、最後まで見たから言えるのは宣伝文句の「スカーレットが死者の国を旅する」ストーリーはこれに尽きる。
でも、別の面でビックリが2点。一つはエンディングのテロップを見て気付いたが
アフレコに芦田愛菜と岡田将生が出ているのは知っていたが、主要な役のアフレコを見て
・・・・別に実写で大作映画を撮れるだろうという豪華俳優陣のメンバー、もちろん有名声優もたくさん出ていたが・・・・主要な役を有名俳優で占めるアニメは久々だった。もう一つは奮発してIMAX🄬レーザーで見たが、275席有るスクリーンが貸し切りに近い状態だった。これで大丈夫かいなと思った(だから平日一日一回なんだろう?)
声優に有名俳優を起用するのは…
暗い世界観の中に光る確かな魅力、観て気づいた本当の価値
この作品に興味を持って観賞しようと思った点は、二つあります。
一つは、上映回数が「鬼滅の刃」並みに多いにもかかわらず、
内容や評判がほとんど聞こえてこなかったこと。
もう一つは、その上映回数の多さに比べて、当サイトでの評価が
あまりよくなかったことです。
上映回数は通常の約2倍ほどあり、とても大型の作品であることがうかがえました。
それなのに、事前にほとんど情報が入ってこず、不思議に感じていました。
一方作品の評価点数は、多くの人が観れば平均評価が下がりやすい傾向もありますので
(例外はありますが)、
今回は評価に引っ張られず、自分の目で確かめたいと思って観賞することにしました。
実際に映画を観てまず思ったのは、評判に左右されず素直な気持ちで向き合えば、
とても面白い作品だということです。
作品の世界観は明るいものではありませんが、設定や空気感に一貫性があり、
“この作品の世界はこういうものだ”と自然に納得できる説得力がありました。
そのため、観ている最中に違和感が生じず、物語へ集中しやすかったです。
また、キャラクターの感情描写が丁寧で、登場人物たちの抱える想いや
葛藤が観ているだけでわかっていく感覚がありました。
派手さで押す作品ではありませんが、そのぶん、観賞後にじんわりと余韻が残り、
物語のテーマについて考えたくなる深さがあります。
この“静かな面白さ”が、この作品の大きな魅力だと思います。
ただ、物語の基調が暗めであるため、人によっては気分が重く感じる
可能性もあります。
そこが評価の分かれ目になっているのかもしれません。
終盤に差しかかった頃、主人公の声に聞き覚えがあることに気づきました。
しばらく思い出せなかったのですが、エンドロールで答え合わせをして、
芦田愛菜さんだとわかりました。
有名人が声優を務める場合は上手い・下手がはっきり出ることがありますが、
今回は最後まで気づかないほど自然で、とても上手だったと思います。
ほかにも有名俳優が多数出演していることがエンドロールでわかりましたが、
いずれも違和感なく役に溶け込んでおり、さすがだと感じました。
総じて、事前の評判だけではわからない“深さ”や“余韻”を持った良作であり、
自分の目で観る価値のある作品だったと思います。
いつか名作と称される日がくる
細田守監督作品の最高傑作と思います。私が観たアニメ作品(多くはないが)の中でもNo.1と言えます。厳しいレビューを投稿した皆さんには信じられないかも知れませんが、私はスカーレットが夢の中で未来の渋谷で聖とダンスするシーンを見て涙が溢れ出てしまいました。ひたすら暗い「死者の国」で復讐の為に彷徨っていくなか、それとは真逆の煌めく程明るい世界でキラキラの笑顔で踊っているスカーレットの姿に感動したからです。そしてスカーレットはどんな形であれ、必ずこの暗闇の世界から抜け出し「生きていって欲しい」と、祈ったのでした、。
現代の社会は「復讐の連鎖」を象徴するような戦争が各地で勃発しそれは何処も終わりが見えない。トランプの介入によりたとえ停戦が実現したとしても「憎しみ」「恨み」は消えないのでおそらく同じことが繰り返される。そこには互いを「許す」という概念は微塵もない。中世の昔も現代も為政者は「他国に勝つ事」で尊ばれるとの考えが消えない。口では隣国と共生するなどとも言うが、口を滑らせた我が国の為政者は戦うことを厭わないと同義語の発言をしてしまう。
映画の中の聖の言葉や行動、それにより復讐をやめ「許す」という概念を持ったスカーレット。綺麗事とあざ笑うのか、素直に共感し平和を希求するのか、、。
細田守監督は「争いの絶えない今の世界だからこそ、復讐をテーマにした」と言っている。
どれほど観客に伝わったのかは分からないが、少なくとも私は深く理解した。
映画comで異常なほど評価が低い時でも観たい映画はちゃんと観る。良作か駄作かは自分の価値観で決めればよい。って事を学んだ。
映像の美しさを堪能
原作未読でIMAXでの鑑賞。
実績のある制作会社やスタッフが作ってるだけあって映像、音楽、キャストいずれもとても力の入った作品でした。
特に異世界の表現は、とても臨場感があります。観ているだけで荒野に一人放り出された気分になれます。
人物の表現もそうですが、背景と群衆の表現は、特に力が入っていて実写では出せないリアルさがあります。
(よく見るとひとつひとつきめ細かく描かれている。。。)
ただ、物語の進行においてなぜこのような状況になったのか一瞬理解できない場面が度々あるため、
物語の世界に没入する事はできませんでした。あれだけの群衆がいたのにどこに行ってしまった?など。。。
あと、主人公の声の芦田愛菜さんがとてもよい演技をされていましたが、
芦田愛菜さんのキャラクターが際立ってしまい、個人的にはいまいち主人公に感情移入できませんでした。
(常に芦田愛菜さんの顔がちらついてしまう)
物語としては、普遍的な復讐劇であり、クローディアスの存在をもっと際立たせる事ができれば、
感動が深まったのではと感じました。
鑑賞されるのであれば映像美、音楽を堪能できるIMAXがよいかもしれません。
芦田愛菜だよ♪(映画『F1/エフワン』を再上映して!)
日本のCGアニメの転換点だと思う。
細田守作品はだいたい観ています。
ファンだからではなく、「新作を観る価値がある監督」だと思っているからです。
新作のたびに賛否が巻き起こる監督で、今回も公開直後から酷評の嵐。
それでも事前評価はなるべく遮断して劇場へ向かいました。
■結論
私は、この作品がかなり好きです。
まず序盤の時点でCG映像としての「レベルの高さ」に脱帽しました。
そして作中に何度も現れる、古典美術や舞台演出の引用。
アニメ的な豪快な動と、舞台のような静かな構図。
このコントラストが魅力的でした。
ほぼ全編CGでここまで成立させたのは本当にすごい。
日本の作画アニメの良さと、CG表現の良さが絶妙に調和しています。
■物語について
この作品は、古典劇『ハムレット』がベースにあります。
復讐・赦し・生と死。
重いテーマを扱いながらも、ただの復讐劇にはならない。
物語の終盤では、細田監督らしい“現代的な答え”に着地します。
物語の構造には魅力があります。
ただその一方で、キャラクターや設定の掘り下げは、もう少し丁寧でも良かったな…
■今作のすごいところ
圧倒的な映像表現です。
海外のCGアニメの模倣でもない。
細田監督と技術者たちの挑戦が、ちゃんと形になっている。
日本のCGアニメがひとつ前へ進んだ作品だと思いました。
■最後に
完璧ではないし、万人に刺さる映画ではないかもしれません。
でも間違いなく挑戦している作品で、
何年か後には「転換点」として語られる映画になると思います。
数日経っても、いまだに映像や演出を思い返してしまう。
そんな映画、そうそうありません。
観れてよかった。
全557件中、241~260件目を表示
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