「細田守の最低作品」果てしなきスカーレット 電脳ラブカさんの映画レビュー(感想・評価)
細田守の最低作品
細田守の監督作品は全て観ている。最高傑作は映画デジモンアドベンチャー、次点で僕らのウォーゲーム。細田守といえば良い演出、影のない作画や色トレス線、独特な表情、貞本義行のキャラデザ等。
今作は今まであった細田守の良さが薄い。まずキャラクターがダサい。主役のスカーレットさえ魅力的ではない。造形もそうだが内面も稚拙で厚みがなくヒステリックで好きになれない。貞本義行のキャラデザの方が遥かに良かった。聖も全く魅力が無い。この作品の中で1番魅力的なのは竜で、人間に関しては全て終わっている。作画に関しては3DCGになってより魅力が無くなった。表情の豊かさや柔らかさだったり、手描きの良さが消えた。かなりチープになった。努力は感じるがやはり手描きの方が深みがあり味があった。背景と世界設定その見せ方については浅すぎると感じる。地獄世界の位置関係が全くもって不明瞭。あのクローディアスの城がどこにあって、山はどこら辺でどんな高さでどこが噴火してるのか、山頂に行ったら噴火してる形跡なんて何もないし、あんなにたくさんいた人たちは消えている。演出に関しても特に良いと思った所は無いに等しい。唯一竜が飛んでるシーンは迫力があって良いと思ったがそれくらい。戦闘シーンも頑張ってはいるがカメラアングルが悪い。現世に意識が飛ぶシーンもチープだし、ダンスシーンは笑うしかない。この作品で伝わってきたのは細田守の自意識とプライドと承認欲。観客を楽しませようとなんて考えてない。ただの自慰にしか見えない。
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