「酷評されているほどは酷くない」果てしなきスカーレット かっぱさんの映画レビュー(感想・評価)
酷評されているほどは酷くない
酷評されているほど酷くはないと思いますので、興味がある方は1度でもいいので見て欲しいと思います。自分の目で見て判断することが大切です。人それぞれ合う合わないはありますので。
映像が綺麗でさすがは細田監督の作品だと思います。映画館だと大画面でその迫力をより一層楽しめると思いますので、テレビやモニターではなく映画館で体感できる今見ることをおすすめします。
芦田愛菜さんをはじめとする声優の方々も素晴らしかったと思います。私はキャラクターと声についてはそんなに違和感を感じませんでした。説明しすぎる台詞が多かったのはちょっと気になりました。
脚本について様々な批判があるようですが、私もそれについては同感です。監督の描きたいシーンをつなぎ合わせたような作りになっており、キャラクターの行動や考えもそのシーンに振り回されるため一貫性がありません。
何となく上辺だけ見ている人にはそれほど気にならないのかもしれませんが、じっくり見ていると“この行動をとる理由って何だ?さっき言ってたことと今やってることが全然違うんじゃないか?”と理解に苦しむ場面が多々あります。それゆえに感情移入なんてできようがありません。
詰めの甘すぎる脚本がこの作品の台無しにしていると感じました。取って付けたようなダンスシーンはダンスの必然性を感じないどころか違和感を感じました。とりあえずダンスシーンを入れたかったのでしょうか。
人それぞれ好みの違いはあると思いますが、総評すると私の中では果てしなきスカーレットはつまらない映画でした。鑑賞中、何を見せられているんだろうかと疑問に思えてきました。しかし、見ていられないほど耐え難いものではありません。興味のある方はぜひ自身の目で見て判断して欲しいです。
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