「テーマだけは良い。あと無理に音楽使わなくていいと思う」果てしなきスカーレット 北の国からさんの映画レビュー(感想・評価)
テーマだけは良い。あと無理に音楽使わなくていいと思う
気になった点について
◇キャラバンの人に無理やりダンスに参加させられる聖、しかしダンスが下手で踊れなかった→夢の世界で聖とスカーレットが一緒にダンスを踊る夢
スカーレットがこんな自分もいたのかもしれないと思うシーン
なぜ、二人で踊る必要があったのか、ダンスシーンはほんとに必要だったのか
そもそも、聖がダンスが下手である設定はいらんかったのでは
◇聖さん馬乗りこなしすぎでは?
弓道のような構えをしていたので、流鏑馬の経験でもあったんじゃない()と
無理やり納得しました
◇扉について
スカーレットが現世で生きていることがわかり、もとに戻るシーン
私、ここのシーンまで世界観が「蜘蛛の糸」みたいだなと思っていたんです。
海のような空があり、頂の先を登ったら空と海が広がっている感じが生と死の間っぽい
主人公が復讐相手を許し、自分も許せたシーンで兄王が天からの雨で主人公に語りかけるところとか空の向こうに極楽浄土がありそう
しかし、死んだ人間は虚無に変えるという設定と、この世界そのものが生と死と時が混ざった世界であるため、扉のある場所が”間”ではないことがわかります。
実際スカーレットはもとの世界に戻る時天に登っていきました。
ではこの扉は一体何?
パンフレットか設定資料集を見ればわかる日がくるのでしょうか・・・
◇空の龍とばあば
欲深い人間に雷が落ちているのかな(蜘蛛の糸が切れたように)と思ってたけど
”間”なので違ってそうな雰囲気・・・?
結局最後まで何者かわかりませんでした
「人間とはなにか」byばあば
あんたがなにものやねん
◇音楽の多用について
細田守に限らずですが、近年作中で音楽を流しすぎではないでしょうか
音楽が感動やワクワク感を演出してくれますが、上手く入れないとダレます
前作の「龍とそばかすの姫」も違和感がある脚本もありつつ、音楽の演出が素晴らしかった
しかし、今作では演出が上手く行っていない。
いきなり歌い出す(ダンス)シーンが3つありますが、主人公達が受け入れられたとわかりやすいのでキャラバンの人たちとのシーンだけで良かった。
疑心暗鬼になっていたキャラバンが聖(達)に心を開いているシーンは作中でも象徴的な部分だと思います。
復讐と生と死
生きるとはなにか
テーマも世界観もとっても面白そう。
なのにどうしてこうなったのか
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