劇場公開日 2025年11月21日

「まさにその名の通り、果てしなかった」果てしなきスカーレット さくらさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 まさにその名の通り、果てしなかった

2025年11月24日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

ここ1.2ヶ月
駄作を観すぎてるせいか
耐性が付いてしまい

「酷評」とまでは思わなかった

この作品を
「酷評」と言える人は
本物の駄作に触れたことがない
恵まれた人たちだと思う

(感性が乏しいとも取れる)

絵が美しかった
キャラクターの瞳の動きまで
細かく描かれていた

細部まで行き届いた
美しい絵をみて

損をした、とは
わたしは思わなかった

だけれども
記憶の一部として
刻まれるような作品には
何歩か届かなかったなと思う

一度
袖を通したきり
引き出しの奥に
しまい込んでしまった
新しいワンピースのように、、

もう一度
引っ張り出して
着てみようとは思わない

きっとわたしは
このワンピースを

「果てしなく」
タンスの奥に
しまい込んだままだろう

作品の中で
「死者」が
本当の意味で消えてしまうことを
「虚無になる」と表現されていたが

わたしも
鑑賞をしながら
何回か「虚無」になりかけた

幻覚というか、、
錯覚というか、、

そんなようなシーンが
何ヶ所かあって、

細田氏は
何かに追い詰められて
苦しめられてるのでは?
と考えたりした

いずれにしても本作は
芦田愛菜ありきの作品で

彼女の存在なくしては
とても成り立たない
構成となっており

彼女が演じることを
最初から想定して
描かれたような内容だった

芦田の魅力を
存分にすくい集めて
詰め込んだような作品

彼女が魂を注いで
身を削りながら
演じきったにも関わらず

多くの人たちの
記憶の奥底に

「果てしなく」
閉じ込めれてしまう

そんな作品になってしまうことが
実に無念でならない

数々の駄作と対面してきた
私から言わせてもらえば

何てことはない

声高に騒ぐほどの
代物では無かったが

芦田愛菜の存在が無ければ

冷静に観ることは
出来なかっただろう

わたしの友人いわく、
数ある酷評の中で

「芦田愛菜の顔に
泥を塗らないで」

という低評価が

何よりも
突き刺さったようで

観に行くのをやめたようだ

他人の評価に惑わされて
観に行く人が
減ってしまうのは

作品に命を吹き込み
作り上げた方たちが
何とも浮かばれない

本当に「果てしなく」
哀しい作品になりそうな
そんな予感がした

昔からの細田ファンなら
また受け取り方が
違ったのかもしれないが

私的には
観なければ良かったと
後悔するほどでは無かった

かといって
生涯、忘れずに
抱きしめていたい
と思うような作品でもなく

まさに
「果てしなき」
というタイトル通り

色んな意味で
テーマに
寄り添い過ぎているように感じた

さくら
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