深い谷の間にのレビュー・感想・評価
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凄腕狙撃手の設定を活かしきれず惜しいが、B級娯楽作と割り切れば吉
得体のしれないものたちがひそむ深い渓谷、その東西の断崖の上に向かい合って立つ2本の監視塔、それぞれに1人ずつ別の雇い主から派遣された男女の凄腕スナイパー、任務は谷から這い上がってくるものたちを撃ち殺すこと。アクションスリラーとしては前提の設定がなかなかにユニークで期待させる。
「セッション」でドラムを叩いていたマイルズ・テラーが元米海兵隊の男に、Netflix配信ドラマ「クイーンズ・ギャンビット」で天才チェスプレイヤーを演じたアニャ・テイラー=ジョイがリトアニア出身で東側の仕事を請け負う女にそれぞれ扮し、谷をはさんで双眼鏡越しに親交を深めるシーンではチェスの対局やドラムセッションに興じてファンを楽しませる。
前半は割と淡々と進みながら意外性もあって興味をそそられるが、アクション中心に舵を切る後半からはSFホラーにありがちなアイデアや要素をあれやこれやと詰め込んだ感じで、展開もジャンルの定番をなぞるまま。
主人公2人が凄腕スナイパーなのに、狙撃に関する描写が大雑把なのも物足りない。数km離れた標的を撃ち抜くのに、風の影響を考慮する様子が描かれない。派遣された先の備品であるライフルなど銃器を使うのに、照準器の調整をしたり手入れをしたりする描写もない。実在しないクリーチャーが出てくるフィクションだから、細かいところはどうでもいいという考え方もあるだろう。ただ、スターが出演する大味なシューティングゲームの映画版みたいにするより、リアリティのあるキャラクターとして細部を丁寧に描写するほうが、満足度も高まると思うのだが。
スナイパーを描いた傑作映画として「スターリングラード」「アメリカン・スナイパー」、古くは「ジャッカルの日」が思い浮かぶが、いずれも細部のリアルな描写と、狙いを定める「静」と狙撃の瞬間の「動」のダイナミズムで魅せる演出が秀でていた。まあ、これらの大作と比べるのは酷かもしれない。B級娯楽作と割り切って観るなら、ロマンティックな気分と敵が迫ってくるスリルと次々に撃ち倒す爽快感を味わえるだろう。
生きる理由が人を無敵にする
Apple Original Films AppleTV+ 2025 日本語吹替版あり
♡♡味付けBH風アクション映画
最近AppleTVを見てないという理由で見たこの映画、タイトル画面の正面を向いている二人に違和感がありありだった。そして今気がつきました。
『不気味の谷』だったのです。(明らかなCGからリアルCGの移行過程の人間寄りの違和感ありCG)
情報あまりない状況で見始めたので、前任者帰還で初めて気づく。単なる戦争や暗殺物ではない、陰謀にはめられたのだと。
しかし、はめられた私は、この映画は恋愛映画だと気づく。
しかし、能天気な私は、直ぐにこの映画は恋愛映画でないと気づかされる。
超エリートの海兵隊スナイパーの力を思う存分発揮するし、その状況になった明確な理由も明かされるので消化不良にならずスッキリする。
映画の邦題、配信だから手抜きしたのかは知らないが、「深い谷の間に」ごく分かりやすすぎる平凡な単語の並びで何も感じない。『絶壁の峡谷で』ぐらいの方が絶望感が出るのでは。
………………
日本語版キャスト
リーヴァイ:細谷佳正、ドラサ:清水理沙
アニャとマイルズ
安っぽいバイオ系ゲーム原作のようなペラペラな脚本にがっかり。
西陣営・東陣営で「何か」が潜む秘密の谷の両側で、狙撃手同士がその「何か」を外に逃がさないよう守るといった話。
西は男性、東は女性(アニャ)で、谷を挟んでのふたりきりの孤独な任務から、いつしか恋が芽生えていく…ってそんなワケあるかい!
要所要所のシーンが、キャストも含めてCGで作っているのが見え見えで、ゲーム映像を見ている気分。
「何か」の設定も、バイオっぽいし、なぜ「何か」が襲ってくるかも今ひとつ意味不明(腹が減っているとかこぎつけ理由があるけど無理あるっしょ)、どのシーンもゲーム的な強引な流れで済ましてしまう。
ぶっちゃアニャが見たい人だけが満足する作品ですね。
サブスクオリジナルの映画作品は、ハズレが多い気がするぞ。
なんか小粒で無理やり作っている感があるんだよな。
定期的にオリジナルを出さないと解約されるから、粗製濫造が酷そうだ。
follow man の呟き
APPLE TV+から配信されている最新SFは、また再びSF映画のブーム到来を予感させる出来映えだ。私が常日頃思っている、SFで最も大切な舞台設定が、この映画なんといっても秀逸なのである。切り立った崖に挟まれた深い谷を見張るため、東西両政府機関から選ばれた凄腕のスナイパー、リーバイ(マイルズ・テラー)とドラサ(アニャ・テイラー=ジョイ)。接触禁止の二人がやがて恋におち、政府機関の闇をあばくという物語になっている。
詩を愛する男リーバイと、癌におかされた父が予告自殺してしまうドラサ。政府の要請で長年人を殺しまくってきた2人には、PTSDと孤独という共通点があったのだ。恋とはするものではなく“落ちる”ものという話を聞いたことがないだろうか。お互いの中に自分と同じ何かを認めた時、おそらく男と女は“恋に落ちる”のである。ドラサの誕生日を一緒に過ごしたリーバイが翌朝谷に落ちた時、ドラサもそれを追って谷に“落ちる”のである。
銃火器以外すべてとり上げられた2人が、筆談と双眼鏡でコミュニケーションをはかる映画前半は、まるで『ユー・ガット・メール』。周囲数十㎞に人っ子一人いない空間でいつしか恋愛感情が芽生える展開は『パッセンジャー』を思わせる。しかし、Googleアースでさえ認識できないよう細工が施された異空間で、こんなラブラブな関係がいつまでも続く訳がない。谷底から這い上がってくる“ホローマン”と呼ばれる化物たちによって、2人はまた谷の両側に引き裂かれてしまうのだ。
“ホローマン”の科学的根拠?については是非映画を観ていただくとして、『地獄の黙示録』にも登場するT.S.エリオットの詩“THE HOLLOW MEN”についてここでふれておきたい。“空ろな人”と訳されるこの“HOLLOW MEN”とは一体なにを意味しているのだろう。世界の終わりに現れる実態のない人間たち。自分が何をやろうとしているのか本当のところわかっていない元アメリカ大統領のバイデンや元副大統領のハリスのような人間たちといえばイメージがわきやすいだろうか。
“多様性”によって世界を滅ぼそうとしている支配者に無抵抗で“FOLLOW”させられている我々もまた、その“HOLLOW MEN”とはいえないだろうか。今まで宗教によってかろうじて保ち続けてきた道徳心や異性愛をも放棄し、貧困という“谷底”からただ這い上がるためだけに生きている“今だけ金だけ自分だけ”のゾンビに過ぎないのではないか。そんな我々は刻々と近づいてくる“世界の終り”を、只すすり泣いて眺めることしかできないのだろう。
We are the hollow men
We are the stuffed men
Leaning together
Headpiece filled with straw. Alas!
Our dried voices, when
We whisper together
Are quiet and meaningless
As wind in dry grass
Or rats' feet over broken glass
In our dry cellar
(T.S.エリオット『The Hollow Men』より)
やみくろが来る
アニャ・テイラー=ジョイはアクション俳優に!
谷を見守る門番編
西の門を守るリーヴァイ(マイルズ・テラー)と
東の門を守るドラーサ(アニャ・テイラー=ジョイ)の
コミカルなやりとりでのコミュニケーションが実に面白く&微笑ましかったですね。
谷底からもうろうな人が壁を這い上がってきて、それを撃退するシーンは
さながらゾンビ映画を彷彿とさせていました。
いや、まさかそんな展開になるとは思ってもおらず、意表をつかれましたね。
谷底編
西の門から東の門へリーヴァイが移動して、ドラーサと出会えてよかったねーと
思っていたら、今度は谷底へ落ちるアクシデント。
ドラーサも助けにいくことで、この谷底に何があったのか謎が解明されていきます。
そして、門に戻るふたり。
谷底はアクション中心で、門に戻るあたりはかなり見応えがありました。
アニャ・テーラー=ジョイはアクション俳優になりつつありますね。
ラストバトル編
ラストは、リーヴァイの雇い主バーソロミュー(シガニー・ウィーバー)との戦いも
なかなかに面白かったですが、あっさりしていましたね。
ここよりは谷底がクライマックスだったように思います。
ラストショットは、フランスでリーヴァイとドラーサが再開してめでたしめでたし
なのですが、私はふたりの内いずれかが感染して死んでしまうラスト(谷底を破壊して自爆)を
予想していたので、肩透かしをくらった感じでしたが、
ただ、本作のラストの方が気持ちいい&鑑賞後感も良いです。
アニャ・テイラー=ジョイの新たな一面が見れた気がして、うれしい作品でした。
こういうオリジナルが洋画で観れるのはうれしいです。願わくば劇場で観たいですね。
深い谷にはB級の臭いが漂っている
意外と恋愛要素強めの「強者スナイパー地獄脱出物語」。予告編がとても...
監視塔で任務する敏腕スナイパーのマイルズテラーが、双眼鏡で向かいの...
おしいかなぁ
西と東のスナイパーが谷から出てくる何かを封じ込める!
アニャやし、めっちゃ設定面白いから楽しみにしてたけど。。。
恋愛なんかSFなんかちょっと中途半端💦
そしてなんか気になる伏線回収してないんも気になる。
後、アイツらあんま怖くない。
ホラー版グルート的な感じ。
封じ込めてたアイツら人の意思あったんちゃうんかな?
馬乗って人質?とってんからちょっと会話試みたれよ。
アニャ感染してるかも?ってクダリもそのままスルーするなら別にいらんかったよな。
ホラー映画見過ぎで、最後の抱擁シーン、実はアニャに蔦が生えてました的な終わりがよかったなー笑
アニャ〜、それは違うよ〜
「クイーンズ・ギャンビット」からのお気に入り
アニャ・テイラー=ジョイの最新作。
私が俳優で作品を選びたくなる、稀な方です。
存在感も素晴らしかったフュリオサからの次回作で
世間での期待も大きいと思います。
本作では黒髪の現代風女性で本当に美しく存在感も抜群。
共演のマイルズ・テラーもとてもよかった。
アクション+SF+ホラーということで
私の好きなものてんこ盛りで大人のお子様ランチ映画です。
設定の特異さから序盤からぐいぐい持っていかれました。
二人のアクションや演技、音楽の使い方、これはいいぞ!
が!
中盤から怪しい展開になっていきます。
謎はすべて解明されますので「やりっぱなし不思議映画」ではないので安心を。
ただ、その謎の解明が残念なんですよね。
前半の期待させるトーンの展開は一気にB級ホラーアクションに塗り替えられます。
例でいうと「フロム・ダスク・ティル・ドーン」でしょうか。
ストーリーの説得力もリアリティもまったくありません。
二人が凄腕スナイパーという設定も、えっ必要?
アニャもマイルズも株価がぐいぐい上昇中なので
もう少し作品を選んでほしい。
ただ、本当に愛らしく凛々しい
アニャ・テイラー=ジョイを最後まで拝めますので
そこは★5で。
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