「弱さこそ強さ」スーパーマン Tofuさんの映画レビュー(感想・評価)
弱さこそ強さ
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久しぶりのDC作品。久しぶりすぎて、「ジャスティス・ギャング」というものの存在を初めて知ったくらい。
スーパーマンが負ける場面からスタートする本作。えっ、と思うがその弱さこそが本作の本質。弱いスーパーマンを通して人間の本質とは何なのかを問いかける。
一人で勝てないならどうするのか?他の人(や犬)と力を合わせればいい。
敵対するのは、政権にも影響力を与えるIT長者のレックス・ルーサーで、某国が隣国を侵略するのを裏で操っている(まぁ、誰でもMのことを想像するが、見た目はどちらかというとBに近い)。そして、国境紛争を収めにスーパーマンに登場されると困るルーサーが使う手口は、ネットで「アイツは異星人だ」等の排外的な書き込みで世論を反スーパーマンに操ること。
しかし、何でも自分の意のままになると思っているルーサーと盲信する手下たちに対峙するのは、実は、正義の存在を信じる大衆。
分断化する現実社会へのアンチ・テーゼとして描かれているが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン監督作品らしく、小ボケネタが散りばめられ、音楽が大きな推進力になっている。
なお、アレンジはされていてもジョン・ウィリアムズのテーマがまだ現役で使われていたのが感慨深い。
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