「こんな映画だったとは。。」ケナは韓国が嫌いで sokenbiteaさんの映画レビュー(感想・評価)
こんな映画だったとは。。
別の映画見るつもりが寝過ごして、、休日をそのまま終わらすのが嫌で、見るつもりなかったこれを見に行ったのですが、、見て良かった!
いい意味で、色々と裏切られました。
宣伝用の写真にリュックしょった主人公が写ってますが、あれ最初に韓国出る時かと思ってたんだけど、ラストのとこだったんですね。
映画見る前は、別に何の感情もわかない、ただのストーリーを端的に表した写真だと思ってたのだけど、見終わった今は、なんかこう、グッとくるものがあります。
彼女の中に流れた時間、そこにあった出来事、経験、感情、そして彼女自身の成長が、その裏に隠れているのをもう知っているので。
冒頭からしばらくは、まあよくある自分探しの話だろ、と思ってたんですよね。
そういうのを意味のある話にするの、実は難しいよねーみたいに若干意地悪な視線で見てて。
仕事もあって彼氏もいて、家族も特に問題あるわけでもなく、でもなんかもやもやして、自分探しするわけねー、はいはい、わかるわかる、みたいな。
実際そんな感じで進むんですよ、話としては。
主人公の彼女、最初は全然魅力的にも見えなくて。
言ってることはなんか底が浅くてそんなに面白みもないし、その割に妙に我が強くて、、あー日本人にもたまにいるなーこういう人種、とか思ったりして。
ぶっちゃけそんなに可愛くもないし。
それがなんかこう、時間の経過とともに、自然と変わっていくんですよね。
見た目の変化もあるんですが、なんていうか、シンプルに経験に磨かれていく時ってありますよね。
いつの間にか身にまとう雰囲気が変わってくるというか。
それを映画の中で体現してしまう主演の彼女、やっぱりすごいですね。
時の流れと共に、前と少しずつ違う人になっていくのが、ほんとに伝わってくるのです。
それとともに少しずつ、彼女のことが好きになっていきました。
特に深い話になってるわけでもなく、彼女が大活躍するというわけでもないのに、こんなふうに引き込まれるのは何故なんだろう?とずっと疑問だったのだけど、ラスト近くのセリフでその理由が少しわかったような気がしました。
ハンバーガー屋で友達に向かって、幸せは過大評価されている、私は食べることがてまきて寒さがしのげればそれでいい、みたいなことを言うのですが、それを聞いて、あーそうか!と、なんだかものすごく納得しました。
この人はちゃんとそれをわかっているんだと。
、、なんかうまく説明はできないんですが。
彼女のそのセリフ以外に、うまく言葉にできる気がしなくて。
そのセリフを語りかける友達というのは、もういなくなってしまった、彼だったのですが。
寂しさと、優しさが、胸に染み込んでくるような場面でした。
sokenbiteaさん 共感ありがとうございます。
寝過ごした結果いい作品が観れてよかったですね。日常の中のささやかながら嬉しい出来事でしたね!ハンバーガー屋の台詞みたいに。