フロントラインのレビュー・感想・評価
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医療者の根源
こういう作品は本当に広まって欲しいです。
一人ひとりが"自分のため"より"誰かのため"に働く
それって日本の良さだなあって。
自分のためより誰かのためを考えた仕事の方が続く
頑張り続けられる。
そもそも誰かのためじゃない仕事なんてないと思ってて、
みんな誰かのために仕事してるけど
それを考えなかったり必死すぎて気づいてない。
誰かのためを考えたとき仕事の幅も広がるし、
よりいい選択ができるなってつくづく思う。
私の知らない誰かのための仕事をしてる方の
裏側もっと知りたい。
邦画だからこその優しさ、きめ細やかさで
もっともっとこう言う作品ができますように。
誰かのために仕事をしている皆さん、ありがとう
看護師として働いている身としてこういった作品が広まることを切に願います。
そして常に誰かのためを思って仕事すること、医療者としての根源を考えさせられる作品でした。
今日も誰かのためを思って働いている方に敬意を表します。
影の英雄
沁み入る「現場の緊張感」と
誰かの言葉によって影響されたりしない、自分の心中の責任感が、この映画の静かな魅力だったと思います。
◉苦闘の果ての沈黙
2020年のダイヤモンドプリンセス号の新型コロナ感染拡大が舞台。未知のウイルスに苦しむ医療チームと、国として対応する厚労省の役人(松坂桃李)が主人公。
パニックものではあったけれど、患者対医療、行政対医療、医療対医療の強烈な衝突が繰り返されるのではなく、正体を掴めないままに死者・重症者を出してしまい、ひたすら苦闘、苦闘以上に疲弊する医療チーム+厚労省の姿が描かれた。
◉等身大の問いかけ
でもそれぞれが、余計なことに耳を貸さず目の前だけに専心して、出来る範囲の中で力を合わせて最善を尽くす姿は、これがつまり実話に基づいている「迫真」なのだと思わされました。
なんと言っても、メイン4人の腹底の情熱を抑えた演技力が自然で、そこは読後感が良かったです。この4人はみんな名優ですね。即ち、今更ながらの手練の演者たちの静かなる演技に感激しました。
表には見えづらかった現場の苦悩や限界に胸を打たれました。そして、筋書きへの没入感と言うより、この危機を普段の職場とか暮らしに置き換えたら、自分はこんな風に問題を処理出来るかと言う問いかけが、強く生まれました。
ダイヤモンドプリンセスで何があったのか?
何故か涙が止まりませんでした
小栗旬さん、窪塚洋介さん、松坂桃李さん、池松壮亮さん、そして滝藤賢一さん、みんなカッコよかったです。また森七菜さん、桜井ユキさんもホントカッコよかったです。ミムラさんも知らないうちに苗字ができて(ムーミンのミムラが語源だったんじゃなかったっけ?まぁそんなことはどうでもいいか?)ますます円熟の域に来てますよね!
よく「◯回泣いた」などの感想がありますが今回最初から最後までずっと涙してました。何故なんでしょうか?確かに美化しすぎ感は否めませんが人類が初めて遭遇したあの未曾有の困難に真っ向から立ち向かった人々の物語!何度もワクチン接種して今の生活を守り抜いたと思った裏側にたくさんのヒーローたちに支えられてたんだと改めて感謝と感動の涙に違いありません。(10年後のことはわかりませんがワクワク接種を悪と捉える人たちには反論したい気持ちです。)
また実話に基づくものなので愛知県民には馴染みの深い藤田学園の新しい病院がこんなにも大事なことをしてたんだと少し誇らしく思いました。コロナが落ち着いて普通の病院として立ち上がった藤田医科大学岡崎医療センターは僕もかかったことがありますが最新の医療設備を整えたくさんの患者さんを治療している素晴らしい病院です。
外国人の患者さんご夫婦のでエピソードも森七菜の流暢な英語とともに心温まるお話でした。「めんどくさいことじゃなきゃ立松さん(松坂桃李さん)に頼まないよ」の結城医師(小栗旬さん)の言葉にはフロントラインで戦った戦友の信頼関係を実感させてくれるエピローグでした。
転職した会社で奮闘していたコロナ禍の3年間、人に直接会わずに営業活動していた頃が遠い昔のようにも感じますが尊い命を落とされた患者の皆さん(志村さんや岡江さんなんかも含め)ご冥福をお祈りいたします。
余談ですが、英語を話そうとしないフランス人の話はかつて外資系企業でフランス人上司を持った時のこと思い出して笑ってしまいました。彼等本当に誇り高い(?)フランスファーストでしたから。
美化しすぎ
テレビ報道しか知らなかったけど
あの時何があったのか?
映画"フロントライン"観てきました。
僕が観たシネコンは丁度"鬼滅の刃(無限城編)"公開直後で、さながら通勤電車状態の混み具合でドリンク&ポップコーンを買うのにさえ20分も待たなければいけないような状況でしたが、フロントラインの方は割合空いていて、まわりを気にする事もなく映画に没頭出来ました。史実を基に、新型コロナ感染が起こり、世界クルーズ中の豪華客船"ダイアモンド・プリンセス号"船内で起きた顛末を政府官僚側、DMAT側、D.プリンセス号クルー側、TV局スタッフ側の色んな角度からよく分かる解説と当時問題となった感染症専門家の○田先生が何をやって、マスコミがその事をどのように報道したか、また、その報道によりDMATを含めた医療従事者・その家族にどういう影響があったのか?その後○田先生がどうしたのか?この事件後、この出来事に対処したドクターが地元に戻って何をしたのかまで描いており、医療従事者の一員でありDMATにも友人がいる僕にもその友人がどんな活躍をしたのかがよく分かり、友人を誇れると思いました。ホンマありがとう!
あの教訓を忘れない
あの時、私はただのイチ視聴者であり、連日報道されるニュースに興味津々であった。すぐそばまで新型コロナが迫っている事も知らずに。
世界からの批判、事情も分からず評論(批判)しているコメンテーターがいた事は覚えている。
だからこそ、この映画から得られた「事実に基づいた」ストーリーは衝撃的であり、感動的であった。
未曾有の「新型感染症の災害」は、「未曾有のあの災害」からしっかりと教訓を得ていた事も驚きはあったものの、納得のいくものだった。
トリアージにも似た乗船客のカテゴリー分けにも、バスで移動する際に最新の注意を払い誰1人の死亡者を出さずに搬送できた事も、その後の貸切の病院での対応も、きっと東日本大震災と、ダイヤモンドプリンセス号での出来事が教訓となり、それらが積み重なって全員が無事に退院できたのであろう。
前例はない。その判断に確固たる根拠はない。しかし決断せねばならない。時間はない。
その時、判断の拠り所となる教訓が日本にはあった。
だからこそ、その時々で下した判断に間違いはない。
どんなに批判があろうとも。
最後に。窪塚さんと小栗さんのコンビは本当に良かった。特に窪塚さんが演じたような人で無ければ現場の責任は務まらないのではないかと納得する怪演でした。
フロントラインにいた全ての人に感謝を
あの時、3700人を救うべく命懸けで得体の知れないウイルスと戦っていた人達の事実に基くこの映画を観れて内容を知れてよかったし、あらゆる情報が溢れる現代において正しい情報を冷静に見極め判断し行動できる人でありたいと思った。
誰もが自分や自分の家族を最優先におもって当たり前の状況で多くの困難や混乱の中、最前線で尽くした全ての医療従事者とそれに関わった方々、関わることに手をあげた方々に最大の敬意と感謝を申し上げたいです。
過去の事とせず、たくさんの人にこの事実に基く映画が届くといいなと思う。
嫌なことや悪いニュースばかりが目につきがちだが、人の役に立ちたいと働く人達が今この時もいる事を忘れずにいたい。
忘れてはいけない新型コロナ
新型コロナを忘れてしまった我々にとってこの作品は改めて、感染症対策の必要性を痛感し、医療関係者の想い、メディアのあり方、厚労省でも善意ある人がいた事を改めて思い出してくれた。作品としても見事。特に医療チーム、メディア、厚労省の役人、一般市民の関係が見事に描いていた。2020年、この作品がテーマである横浜港の新型コロナを我々は忘れてはいけない。窪塚洋介の存在感が光った。
俺もちゃんと仕事します
リアル感動作
実話でもありエンタメでもある。実話ドキュメンタリーとしての重みを損なわないままエンタメに昇華されていた。主演4者4様の際立つ存在感はじめ脇もみな素晴らしかった。登場人物ほぼすべてに実在モデルがいて、本人になりきっている。出演者のインタビューでは、このような映画に参加でき役者冥利につきると。また実在モデルからは見事な再現度を称賛されていた。
当時、豪華客船で実際起きていたことは知らなかったことだらけ。誰も拾いたくない火中の栗を拾いにいく漢気。未知の領域に飛び込む勇気、信念、覚悟。
一難去ってまた一難。不合理の連続。
“板挟み”というキーワードだけでも随所にあり、時間内で解決策、落としどころをどうするか。我々の職場などでの境遇に通じるものがある。そして最たる不合理は予想もしてなかったところに、、、。
戦時下のごとく楽しいシーンはほぼ皆無、なのに結果として予想以上の重厚な面白さ。
実在モデル、膨大緻密な取材力、脚本、役者、全て揃った稀な、涙なしでは観れないリアル感動作として後世に残るだろうと感じました。
コロナ禍初期の状況を事実に即して描いた劇映画としての意義は確かに大きいが、描写や作劇のあり方については手放しでの賞賛をためらってしまう一作
2020年3月に起きた、豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号での新型コロナウイルス感染者の発生と、乗員・乗客の長期間の船内待機という前代未聞の事態は、新型コロナウイルスに対する不安も相まって、当時日本中の耳目を引きました。
事態の性質上、ほとんどの国民は船内で何が起きたのか、政府や医療関係者がどう対処したのか、断片的な情報しか得ることができない状況でしたが、本作の公開によって、ある程度船内の状況や医療関係者、厚労省の動きが理解できるようになりました。
もちろん劇映画としてのある程度の脚色、事実改変も加わってはいますが、それでも本作の意義は非常に大きいと思いました。災害パニック映画として緊迫感を煽るような演出は抑制して、むしろある種の「間」が感じ取れもするような作劇であることに加え、重症者の緊急搬送の場面以外は、病床をどう確保するか、という重要だが地味な業務に重点を置いた展開であるにも関わらず、最後まで緊張感を維持した作劇の巧みさを実感しました。
一方で、報道機関の煽情的な側面を、(その描き方がある程度的を得ていたにしても)過度に強調したり、ある感染症専門医の告発動画にまつわる騒動を、前後の文脈を切り落として描写するなど、主役であるDMATの物語上の「敵役」的な存在に対する一面的かつ過度に単純化した描き方が気になりました。
さらに、その告発動画に対してSNS上で反論した記事については、実際の書き手である医師に対して何の事前確認もせず引用したとのこと(エンドクレジットで引用元を明記してはいた)。こういった側面を知ってしまうと、作中でさんざん「切り取り」、「一方的で煽情的」と報道機関を批判しておいて、作り手側もこれかよ、と妙に醒めてしまうのでした。
あっという間の2時間‼️
命懸けで医療に従事する全ての皆様に感謝!
凄い映画でした。
何度も涙が溢れそうになりました。
何度も鳥肌が立ちました。
実話ならではの説得力がありました。
「目の前で苦しむ人々の命を救いたい!」
この言葉
胸に突き刺さりました。
しかし皮肉な事に
患者の為に命懸けで活動しても
人々の評価は真逆です。
社会は時にあまりにも残酷です。
追い込まれた状況の中で
それでも人の為に生きるのか?
保身に走るのか?
人間は弱い生き物です。
私自身もどうなるか分かりません。
しかし
登場人物達のように生きていきたい!
そのような思いが込み上げてきて
涙が出てきました。
自分の弱さに
焦点を合わせる以上に
「自分は何に命を懸けるのか!」
を懸命に考えて行動する事こそが
大切だと思いました。
歴史上の人物だけでなく
今この時代にも
志の高い人々がいる事に感動しました。
命懸けで医療に従事する
全ての皆様に
感謝の思いが込み上げてきました。
本当にありがとうございます。
医療ボランティアの組織なんてあるんだ
5年ほど前の新型コロナウイルス発祥時のお話。予告編に出てきた豪華客船ダイヤモンド・プリンセス。自分としてはニュースで見てた船で、実際にはどんな事になっていたのかは知らなかった。あら、日本にはウイルス対応を専門とする組織はないのね。でも災害医療を専門とした組織「DMAT」なんてのがあったんだ。それ事実なの?元々知らないから、ちょっとモヤッ!小栗旬演じる結城が「DMAT」の指揮官で、周囲と打ち合わせを繰り返すんだけど、特別な作戦を感じた訳ではなかったな。実際、新しいウイルスだと医療機関も危険な状況になるので、仕事が難しくなって当然だわ。意外だったのは邦画なのに外国人が多くて字幕だったところと、マスクをしないで働いてるところ。いろいろ難しい展開なんだけど、フィクションではなく実話ベースなので、凄くリアルに感じられて勉強になった。
全584件中、21~40件目を表示
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