「とても誠実に作られた素晴らしい映画」フロントライン Reiさんの映画レビュー(感想・評価)
とても誠実に作られた素晴らしい映画
世界中に混乱を招いた新型コロナ。
突然ニュースで感染者が乗っている豪華客席が横浜港に、、、
未知のウイルスに怯え、デマや差別、風評被害が広がる。
東日本大震災の原発事故とも重なる展開。
事実を基にしたストーリー展開がとても入り込みやすく、時系列であの時何が行われていたのかを知ることができた。
映像、音楽、そして演技もよかった。
恥ずかしながらDMATという医療チームを知らなかった。
そして日本に感染対策チームがいなかったなんて!
専門外でも自分達がやらなければと奮闘する人達。
それを茶化すように無責任な報道をするマスコミ。
みんな不安なのに視聴率しか見てないディレクターしんどすぎる。
船内の感染対策がずさんだ、経路が分けられていないという報道、あったな。
自分がやらなければ!という使命感、家族の犠牲や仲間の支えがあり、その人道的支援に私達は助けられている。
なんとも言えない感謝の気持ちが込み上げてきた。
東日本大震災の時、長距離避難でお年寄りがバスの中で亡くなっていた事も知らなかった。いや、きっとニュースでは聞いているのだろうが、沢山悲惨なニュースが飛び交い、記憶に蓋をしているのかも。
今回も横浜から愛知まで5時間のバス移動だったとは!
大変すぎる。
外国人の小さな兄弟。
異国の地で両親とも離れ離れで、、、
もう、お兄ちゃん、、、自分は死んでも良い、弟についていたいって、、、号泣だよ!
福島原発のドラマや映画も素晴らしかったが、
本作も丁寧に作られた良い作品だ。
あの現場にいた勇敢なヒーロー達を
私達は忘れてはならない。
