「フロントライン」フロントライン 映画館難民さんの映画レビュー(感想・評価)
フロントライン
沢山の5年前を思い出しました。
まだ軽く考えて、LIVEに行ってたアノ年末。
初めての県内での感染者の報道。
志村けんさんや岡江久美子さんの訃報に恐怖した、あの春の日。
そして、人が消えた繁華街。
ドラッグストアに並ぶ人々。
N95マスクの息苦しさ。
防護服の暑さ。
そして、誘導された報道。
踊らされた自分達。
3 11の原発事故で、自分達の近隣の人々はいわれない差別を確かにうけた。
にも関わらず、あの船の人々を自分は差別しなかったのか。
鑑賞中、ずっと自責の念に駆られました。
さて、作品ですが、手放しに良かったです。
ずっと抱えていたモヤモヤも、最後の説明文で氷解しました。
俳優さんも皆さん素晴らしく、特に窪塚さんと桜井ユキさん、良かったです。
今年のアカデミー賞は『国宝』だと決めてかかってましたが、わからなくなりました。
これだけの良作が続くとは。
まだまだ邦画は大丈夫です。
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