エミリー・ザ・クリミナルのレビュー・感想・評価

一度の犯罪歴で就職がままならず、お金も稼げず、そして犯罪に染まっていく。
主人公はその時々を一生懸命に生きているのだろうけれど...

闇バイトアメリカ版
エミリー(オーブリー・プラザ)は
決して品行方正ではないけれど
一生懸命生きているのに上手くいかない。

悪いことをしているのだけれど
犯罪を肯定するわけではないけれど
彼女を全否定するのも違う気がしてしまう。

それにしても女は強い。
大金を手にし、結果的には夢を叶え
しっかりノウハウ身につけ華麗に舞う。

素人が困窮から犯罪に手を出し、徐々に深みにはまっていく様を描いている。犯罪集団の一人と恋仲になったときは時すでに遅し。しかし、最初から肝が据わっており、ラストはブラジルで自分が犯罪の手引きをする側に。必ずやられたらやり返す。前科があるのも頷ける。碌な死に方はしないだろう。現在の日本で起きてる闇バイトはまさにこの映画のようだった。

肝が据わった求職者が主人公で、出だしから引き込まれました。面接でキレのある返しをしていました。日本で言えば所謂、闇バイトという事になるのでしょうが、老人を狙うのではなく、カメラが付いているであろう店舗を狙って大胆不敵でした。主人公はあくまで普通の労働者なので、どうなるか分からないヒヤヒヤ感が最後まで続いて楽しめました。自宅を襲撃されるシーンが特に怖く、悔しさが伝わりました。