ドールハウスのレビュー・感想・評価
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長澤まさみの無駄遣い
ホラーだと知っていれば見に行かなかったかな。
サスペンス要素多めなら☆もう少し増えたと思うけど
人形がなんども戻ってくる まではそれなりに見られたけど
正体不明の妖怪?が出てきたあたりから見に来たことを後悔
(上映時間ギリギリだったので高速道路使って見にきた)し始めた。
で最後のどんでん返しって・・・。
だったら、ホラーじゃ無く虐待もの映画にすればよかったのに・・・。
好きなエンディング
予告で気になっていた作品だったので鑑賞しました!
5歳の娘・芽衣を亡くした鈴木佳恵と夫の忠彦。
哀しみに暮れる佳恵は、骨董市で見つけた、芽衣によく似た愛らしい人形をかわいがり、 元気を取り戻してゆく。
佳恵と忠彦の間に新たな娘・真衣が生まれると、2人は人形に心を向けなくなる。
やがて、5歳に成長した真衣が人形と遊ぶようになると、一家に変な出来事が次々と起きはじめる。
佳恵たちは人形を手放そうとするが、捨てても捨てても、 なぜかその人形は戻ってくる…… !
人形に隠された秘密とは?そして解き明かされる衝撃の真実とは―― !?
というのがあらすじ!
日本版のアナベルみたいな感じでしたね!
最初の数年は特に何ともなかったですけど真衣が生まれて5歳になってあの人形で遊びはじめてから変わりましたね
中盤あたりまでは人形の不気味さもあいまってなかなか怖さだとは思いました
けど終盤はいろいろわかってくるので怖さが薄れたかなと個人的に思いました…
なんとなくですけど得体の知れないものだから怖いと思える気がします
でもあの橋でのシーンの後のベッドで叫んだところはちょっと笑ってしまいました笑
あと自分の子どもの骨で人形作ってたとは驚き!!
ゾッとしましたね…
それと写真のフラッシュで礼の場所を探してる時はなかなかすごかった!
その後に呪禁師がやっちゃったって言ったときはやっちゃったじゃねーよって思ってしまいました笑
でももしかしてこれは礼が狙ってたのかな〜ってあとあと思いました
考えすぎかもですけど…
神無島ではどこから幻覚だったのか大変でしたね
そして島から帰るシーン以降は違和感だらけ…
ベビーカーに乗せたときに確信に変わりましたね!
礼になってると…
あの見守りカメラの映像をもっと先まで観ておくべきでしたね…
まさか親を交換しようと話を持ちかけてるとは思わないですよね
真衣は断ってたけど…
しかもまさか礼の母親が虐待してて嫌ってるとは…
子どもが必ずしも親も元に帰りたいと思ってるとは限らない
思い込みは良くないですね…
あとおそらくですけど芽衣の写真があの墓に残ったままですよね?
礼が芽衣を身代わりにしたとも考えられるんですかね🤔
そしてうまく真衣の両親を自分のものにしましたね
なかなかのバッドエンド…
グッドエンディングもいいですが個人的にバッドエンドも好きです笑
しかもベビーカーを押したまま真衣の両親は行方不明になりそう…
続編あったりするのかな?
でもあるとするなら骨董品として出る前の話がありそう!
佳恵に買われるまでかなりの年月がありますし他にも犠牲者がいそう
いろんなホラー映画を観てきましたがアナベルとは違った日本独自の怖さがありましたしいろんな伏線があってなかなか楽しめました!
いい映画をありがとうございました😊
バッドエンドだけど、ハッピーエンドにも見えてしまった
礼ちゃんに感情移入し過ぎてしまって…。
アヤ人形が、島直前まで来て、荒ぶる姿になんで?とは思ったんですよ。
それこそメイちゃんを亡くして、礼ちゃんのお母さんはアヤちゃんに会いたがってるはずだと心を寄せる主人公の姿に共感してしまっていたから。
悪霊になって、色々わかんなくなっちゃってるのかな?って思ってたら、まさかの虐待。
その瞬間、全部繋がっちゃって。
お宿で荒ぶってたのは、お母さんの所に帰りたく無かったからだし、
過去にお墓から出たのは、お母さんから離れたかったからだし、
お墓に入れられた後、主人公にしがみついてきたのはお母さんから逃げ出して、主人公についていきたかったから。
マイちゃんを傷付けたのは嫉妬。
(アヤ人形は、主人公に大事にされたのが、めちゃくちゃ嬉しかったんだと思う)
おばあちゃんやお巡りさんに害を与えたのは、ずっと怒ってたのかもしれない。捨てようとされて。
映画のエンドロールの後、アヤ人形はお祓いされちゃうのかもしれないけど、
多分そうだろけど、
お焚き上げされるのかもしれないけど、
悲しくて、怖くて、逃げ出したくて、泣いてる女の子に、アヤ人形が見えちゃって、
悲しかった。
ドールハウスは、人形ホラーのお話だから、
現実じゃないけど、
アヤ人形の望み通りにはならないけど、
誰かアヤ人形を抱きしめられる人がいたらいいのに。って思った。
思いました。
これだけぇ。。。?
人形が襲いかかるトコ、勇者ヨシヒコのぬいぐるみの魔物を思い出した。
もっと人形が独自に動いてる描写があってもよかったのでは。
人が怖がるばかりで、人形の恐ろしさとか親に殺され人形にされた無念さとかあってもよかったのでは。
物足りなかった。
あ、俳優さんたちは良かったです。
奥底からジンワリ…湧き上がってくる恐怖
矢口史靖監督作品は、
スウィングガールズを見て以来。
今回は、監督のオリジナルの作品、
しかもホラー 。日本人形が題材。主演の方々の
演技も気になり鑑賞。全体的にとても良かった。
個人的には、呪禁師さんにオイっ‼︎と
ツッコミを入れたくなりましたが…
後味は…そうなるよね…うん。
…という感じ。
長澤まさみさん、瀬戸康史さんを筆頭に
脇を固める方々も素晴らしい。
始終、人形が生々しく
(骨が入っていた…という
設定もあり)怖かった…。
オリジナルホラー 、ミステリーとして
とても完成度が高いと感じました。
見る価値あり。おススメします。
形
これぞジャパニーズホラーといった趣きを感じられ、日本人形の奥ゆかしさと不気味さがどう活かされるのかというところを期待して観に行きました。
所々ゾワゾワっとさせられる部分はあったんですが、ホラーにストーリーや辻褄を求めてはいけないと思いつつも違和感が積み重なってしまい、そのせいか怖さも半減してしまって首を傾げながらの鑑賞になってしまいました。
今作はジャンプスケアに頼らない演出をしており、叫び声はもちろんありますが、基本的には人や人形の挙動や表情、日常の些細な変化でおどろおどろしく攻めてくるのでしっかりビビりましたし、他の観客がどちゃしこビックリしはるので、ホラー映画だわぁという雰囲気にさせてくれました。
個人的には最初が1番怖かったかもです(ホラーではない)。
かくれんぼで洗濯機に隠れたがために、洗濯に巻き込まれて…という事故が現実でも起こったニュースを見たことがありますし、今作の母親もそういうところに気をつけていたのにそうなってしまったというのは深く傷ついただろうと思いました。
そこから骨董市でシンパシーを感じた日本人形を買ってくるまでも流れは謎ですがまぁ許容範囲内です。
そこからドールセラピーなるものを見つけて、それをきっかけに立ち直っていく様子が描かれ、そんな中で子供用品のお店の店員さんが話しかけたら人形だったというところはそうなるよなという変な納得感がありました。
そこから実の娘が生まれて、人形は雑に扱われていくといった人形ホラーでよくある展開になってくるのですが、娘がなぜか不気味がらずに一緒に寝たりするとんでもねぇ肝っ玉なのもあってどんどんホラーが加速していくというところはスムーズで良かったです。
人形の礼の無表情さ、生きているかのような動きだったりが恐怖感を煽っていたのですが、徐々に表情が変化していくまではまだしも、目ひん剥いて歯食いしばってみたいな阿修羅みたいな表情は怖いとかよりもこっちを笑わせにきたのかな?ってくらい怖くなかったです。
引っ掻くとか噛み付くとかいうのも傷や遠目の防犯カメラでの映像でしか出てこないので、せっかくならガブガブガリガリいってるところを描いて欲しかったです。
あと娘と表情がなぜかリンクするところはビックリしたんですが、なんであそこリンクしたんだ?という疑問が勝ってしまいました。
中盤から終盤にかけての展開はドッタンバッタンしていて色々と大変でした。
人形をお焚き上げでなんとかしようと思ったのに上手いこといかず、結果人形の専門家に頼むも警察が関わってめんどくさい事になり、そこから人形を探していた爺さんに見せると厄介払いされ、礼の母親の元に戻しに新潟県の島まで行くという遠回りの連発。
中々に回りくどい展開にヤキモキしましたが、そこからの流れもこれまたダルい展開が続くのでお腹いっぱいでした。
現実世界と妄想の世界がグチャグチャになったラストもあんまし怖くなかったですし、スッキリ終わるか余韻をスパッと残して終わるかして欲しかった気がします。
地味に気になったのはなぜか登場人物皆様家に鍵をかけずに出ていくので、序盤は泥棒のリスク、終盤は人形が勝手に出かける等々のリスクがあるはずなのに全員ものの見事に鍵をかけずなので、進行する上で仕方ないという訳でもなさそうなのが厄介さに拍車をかけていました。
ライトなホラーという点では「見える子ちゃん」と肩を並べてオススメできる1本だと思います。
ストーリーはアレですが、身近な人をビビらせてやりたいな〜という気分の時にはいいかも知れません。
鑑賞日 6/17
鑑賞時間 12:45〜14:50
ホラーとミステリーの二段構え。面白こわい。
単純にこわい。
礼ちゃんこわすぎ。
誰しも子供の頃は、精巧な人形に恐怖心を抱いたことがあるはず。
独特なメイクのピエロ、古くなったぬいぐるみ、あるいは、今にも動き出しそうな日本人形。
そういったある種の人形に対する根源的恐怖が、この作品で紡がれる恐怖の肝となっている。
とはいえ、実はストーリーの軸は上に書いた恐怖とはあまり関係がない。
開始ほんの数分の間に、視線誘導や小物の配置でちょっとした違和感を絶えず生み出し、「不穏な違和感」を丁寧に積み重ねていく手法に、観客側の恐怖心がどんどん煽られていく。明るく穏やかな音楽、楽しげに遊ぶ子供たちの叫び声とは裏腹に、どうにも息苦しさを覚える。
予告などから簡単なあらすじを知っている観客は、これから起こることがもう分かっている(あるいは初見でも何となくわかる)。
それなのに、心臓が激しく脈打つのを止めることはできない。スクリーンに見入る。
そして、洗濯機の中から己の子・芽依の変わり果てた姿を発見してしまった、主演である長澤まさみ演じる母・鈴木佳恵の、耳をつんざくような絶叫で物語は幕を開ける。
不穏な音楽、不安をあおるフォントの加工。超ベタだけど、でもこわい。
娘を己の不注意で亡くしてしまった自責から、精神を病んでしまった佳恵は、何者かの意思に導かれるように、生人形を骨董市で購入する。
人形を、亡くした娘の代わりのように可愛がることで、それまで茫然自失と生活していた佳恵の生活に張りが戻る。笑顔が戻り、家庭に明るさが戻る。
夫である瀬戸康史演じる父・忠彦は、はじめは人形を可愛がる妻(佳恵)の姿に驚きと戸惑いを隠せないが、次第に元気を取り戻す佳恵を見て許容するようになり、夫婦と人形が一緒に映る写真が、思い出として壁を埋め尽くすようになっていく。
そして一年後、佳恵は第二子を出産する。その子は真衣と名付けられた。
子が生まれれば、代替品に過ぎなかった人形は、役目を終えるまでだ。
本当の子供のように可愛がられていた人形は、夫婦の愛が真衣に向けられるようになると、一気に乱雑に扱われるようになり、赤子向けのおもちゃの山に覆われてしまう。
しばらくすると、佳恵は無造作に放り出されていた人形を思い出し、ベビーベッドで真衣の横に一緒に寝かせることにする。まるで、生まれたばかりの子の面倒を姉が見るように。
だが、その思惑は裏目に出る。
真衣の柔らかな首に、黒く、長い髪が絡みついてしまった。
人形を真衣の横に寝かせて置いたはずなのに、いつの間にか赤子に覆いかぶさるようにして。
それを見た義母・敏子(風吹ジュン)は気味悪がって人形を床に投げ捨てる。
元あった御札が貼られた箱にしまわれた人形は、押し入れの奥に収納される。まるで封印するかのように。
そうして、成長した真衣が5歳になり、ひょんなことから押し入れの奥の人形を見つける。
真衣は、人形で遊んでいいか、と佳恵に聞きながら「(名前は)あやちゃんって言うんだって」と、朗らかに言う。
佳恵が本物の娘のように可愛がっていたころに切ったはずの、黒い髪と白い爪はなぜか伸びていた。
真衣は、人形を「あやちゃん」と呼び、ずっと一緒にいるようになる。
時折、会話をしているような素振りすらある。
そうして箱の封印が解けるように、日常にあやちゃんが溶け込むほどに、鈴木家の中で不可解な出来事が起き始めるのだった。
とまぁ、簡単なあらすじを書いてみたが、前半の時点で「上手いな」という感想が出る。
観ている間は不気味さや、前述した違和感の積み重ねでそこまで余裕はないのだが、見終わった後に考えると、愚にもつかないような細かな演出がすべてこちらの精神を撫でていくような演出になっており、王道のホラー映画であると思える。
登場人物が正常性バイアスによるものか、ちょっとずつ鈍いところが、観客の焦りを加速させる。
観客側は全てを見ているので、人形が危険な存在だとすぐにわかる。
しかし、登場人物は日常の中の一コマでしかないので、「気のせいかな」程度の認識しか持たない。
誰しも、普通に生活している中で人形が勝手に動くんです、と考えたりはしない。
そして、ジャンプスケアは割と少ない(ないわけではない)。
もっとあってもよさそうな演出、展開なのだが、あえて外してくる。
しかし、ツボは外さない。怖がらせる瞬間は、遠慮なく怖がらせてくる。
たとえば、真衣が描く首吊りと、死体が煮込まれる絵。
たとえば、真衣が洗濯機の中から飛び出してくる場面(序盤で芽依が亡くなったのは洗濯機)。
たとえば、真衣と人形のどちらが走り回っているのか分からないシーン。
たとえば、人形と勘違いして娘を撲殺する佳恵の悪夢。
何度捨てても何らかの形で必ず戻ってくる礼ちゃんに、佳恵の違和感は、確信に変わる。
その戻ってくる方法も、不思議なパワーによるものではなく、「必ず人の手を介して」戻ってくるところがどうにも上手い。
そしてもう一つ、すべてを明らかにしていないところが、また恐怖心を煽っていると思う。
「腐った牛乳?」、「真衣の背中の引っかき傷は誰が?」、「敏子を襲ったのはどちらか?」。
牛乳はともかく、引っかき傷は礼ちゃんなのか、あるいは佳恵の手によるものなのか、作中でははっきりしない。
佳恵である可能性は高い。第一子を失ったトラウマで、現実の境界線があいまいになっている描写がある。
しかし確証はない。どちらでもいいのかもしれない。どっちにしろこわい。
そういった妻の精神的状況から、彼女の言葉を妄言の類と思っている忠彦の認識は、佳恵よりもかなり遅れる。
余談ではあるが、忠彦も同様に娘を亡くしていることになるが、作中ではあまり哀しみを感じないのは、非常に男性らしいともいえる。
無論、悲しくないわけではないのだろうが、どちらかと言えば悲しむよりも、深く悲哀に暮れる妻を支えることに終始している。
そのある意味「第三者的立ち振る舞い」が、スタンダードな日本のお父さんという感じに見て取れる。偏見かもしれない。
噛みつきと言えば、襲われた敏子のちぎれた腕時計のストラップを、眠っていたはずの真衣の口元に持って行った忠彦の目の前で、彼女が目を見開いて絶叫する演技に度肝を抜かれた。このシーン正直マジでこわかった。今でも鳥肌立つ。
後半からはホラーは鳴りを潜め、「礼ちゃん」人形の出自と封印方法にフォーカスが当たる。
ここからはほぼヒューマンドラマのような形。(ほんまか?)
そこで登場するのは田中哲司演じる呪禁師である神田だ。
神田は後半の狂言回しにあたり、礼ちゃんの出自を突き止め、封印を実行する直前まで鈴木夫妻と行動を共にする。
この神田は優秀なのだろうが、どうにも雰囲気がとぼけていて、話にこれまで少なかった可笑しみが加わる。
礼ちゃん人形もこの頃になると成長したのか自我を持ち始め、表情もとっても豊か(言い方)になる。
大人を困らせるワンパクな動きをたくさん見せてくれて、超元気元気。
そんなこんなで、負傷した神田に代わって鈴木夫妻は頑張ってお母さんのお墓に礼ちゃんを返してあげることができて、万事解決。ラブアンドピース。大団円。
礼ちゃんが見せる幻覚を打ち破って、鈴木夫妻は勝利した。
愛する娘が待つ自宅へ帰ってこれた。
死んだはずの芽依が、佳恵を救うために礼ちゃんの魂を「向こう側へ」連れて行ってくれた。
とはならないんだなこれが。
それらすべてが、礼ちゃんが鈴木夫妻に見せる幻だった。
「一週間も連絡が取れない」と敏子と神田が鈴木家を訪れる。管理人に鍵を開けてもらう。
そこには、三人分の食器と、腐った牛乳が置いてある。
腐敗した牛乳の中で、ぴちゃぴちゃと虫が溺れている。
鈴木夫妻は、真衣をベビーカーに乗せて、三人とも穏やかな笑顔でエレベーターを降りて散歩に出かける。神田たちは会えずにすれ違ってしまったのだ。
穏やかな陽光、仲睦まじい三人家族。
神田が乗ってきた車の横をゆっくりと通り過ぎる鈴木夫妻と真衣。
車の中には、「真衣が乗っている」。
自分はここだと、車内から窓をたたき泣き叫ぶ真衣。
佳恵と忠彦は聞こえていないのか、気づかずに、笑顔のままベビーカーを押す。
日が眩しい。
ベビーカーの日除けが少し降りている。
座っている子供がちらりと映る。顔は見えない。
礼の無機質な肌が、見える。
実によくできた二段構え。
前半で恐怖心を煽って王道ホラーをしつつ、後半では一気に解決編へもっていく(解決できたとは言ってない)。
しっかり演技力に定評がある俳優陣で固めているので演技に違和感もなく、スムーズに作品に没入できる。
礼ちゃんへの解釈違いで封印に失敗したにしても、「結局何をどうしても勝てなかった」という絶望感は暗く、黒い感情を生み出す。
生人形こわい。
上映時間は110分しかないため、割と駆け足。
それが逆にテンポの良さを生み出し、飽きさせない造りになっているように思う。
神田や着服僧侶(今野浩喜)は、一服の清涼剤といっていいくらいにひと笑いを生んでくれるし、和ませてくれる。つまり、キャラクターの造形がいい。
最後の埋葬された墓の浅さとか、ツッコミどころはあるにせよ、大事の前の小事。些末なことです。
EDのずっと真夜中でいいのに。は急に明るめの曲になって戸惑ったが、サビが聞きやすくて良い歌。好き。
リングのように恐怖パートと謎解きパートをきちんと用意する王道っぷり、人形を扱ったらこういう展開だよね、という内容の目白押し、ホラーのテンプレのような展開。
そのすべてに斬新さはないのに、しっかり面白い。
だからこそ、演出や技法が高いレベルで散りばめられていることがうかがえる。
ホラー映画としてというより、映画としておススメ。
これから初めてホラー観るんです、というような方にも気軽におすすめしていきたい。
面白かった。
矢口監督にまたオリジナルでホラー映画撮ってほしい。
全部盛り。しかも手際よい
人形ホラーといえばアナベルですが、それと同じかもっと一般向けの巧みなホラー。
ホラーの要素がみんな入ってるんではないだろうか。うまい。そして、変な監督のこだわりみたいなのがなくてとにかく怖い。でも気色悪いのとはちょっと違う。
神経質なのにどこかがさつな主人公を長澤まさみが好演。(欲を言えば、もっと線が細くて病んでるっぽい役者さんのほうが良かったけど)(長澤まさみは、どうしてもしっかりちゃっかりに見えるんだよね)
あと、怖い音の演出は少ない。そこはちょっと物足りなかった。
展開も二転三転、飽きさせない。事態を悪化させるキャラの配置も巧み(胡散臭いな、と思ったらきっちりやらかす今野浩喜と安田顕)専門家田中哲司も肝心のときに怪我しちゃうし
最後の最後に解決してないんかーい!と放り出されるのも良いですね。
ただ、ホラーばっか見てる者としては、新味が無いの。
面白かったんだけど、ワーなんか好き!というのではなかったです。そこは好みなので悪しからず
逃がさない、どこまでも…
瀬戸くん目当てで行きました。
良き夫、良きパパ役が似合う^_^
怖かったけど
ストーリーが面白かったので、
最後の最後まで目が離せず、釘付けでした。
あの研究者?霊媒師?、
瀬戸くんご夫婦を救うどころか
足でまといになったあげく、勘違いで2人を不幸にしたし…
そんなんありえない、ひどい…
間違いなく傑作!大変素晴らしい映画だ!
映画で一番つまらないのは、結末が読めてしまうような桃太郎映画なんですね。この映画は物語の方向がいろいろな方向に向くので、かなり面白いです。
以下は個人的な感想です。
そもそも佳恵(長澤まさみ)と忠彦(瀬戸康史)の最初の根本的な悩みの原因は、芽衣が亡くなってしまったことなんです。ラストの二重の仕掛けが秀逸です。忠彦が洗濯機の中にはまってしまった芽衣を助け出し、佳恵を襲ったアヤちゃんを芽衣が連れ戻す場面があります。これで、この夫婦の根本的な悩みは救われたのです。
だが、この場面はアヤちゃんが見せた幻覚なのです。アヤちゃんの母親の墓に、佳恵はうっかり芽衣の写真を落としてしまったため、アヤちゃんにこの夫婦は心を支配されてしまったのです。そのため、ラストで夫婦は、アヤちゃんを真衣だと思わせる心の支配に成功したのです。
オリジナル脚本にしては、かなり重厚な内容のストーリーでした。
ホラーコメディでは…
なくて。ガチな人形ホラー。矢口監督に長澤まさみなので変な先入観を持ってしまったが、怪異のエスカレートに警察や医学、科学では太刀打ち出来ず怪異ハンターの出番に。怖がらせ方や見せ方、怪異の因縁と矢口監督の手腕が見事!
主演の長澤まさみがトラウマと言うかPTSDを抱えながら新しい子供と生きる故に人形からは逆恨みされる。
無理なく派手さはなくともじわじわ来る怖さ!
ラストはお約束とは言えハッピーエンドにさせないのはさすが矢口監督!
ドラム式洗濯機
骨董市で人形って‥
怖くて私には買えない
近所の子供達預かって、子供達だけに留守番て‥
包丁を片付けたりお風呂場の確認までするのにドラム式洗濯機はノーマーク
タイムリミット30分にもちょっと無理があったような
でも、とても楽しめました。
科学捜査的な内容はありません
冒頭の行方不明シーンが一番こわい…
洗濯機開けた時の悲鳴とBGMで震えました。
予告編のCTスキャン(?)を観て、「オカルトに科学で挑戦する」内容を期待して観に行ったのですが、オカルトにオカルトで真っ向勝負してて笑いました。
誰が札付きのケースをこさえたのか、なぜまいちゃんが噛み付いたのか、など、伏線や設定が若干ガバいのはご愛嬌でしょうか。
あやちゃん、確殺機会は度々あったのに、劇中で明確に人を殺めたシーンが無いんですよね。
ゴミ収集員も生臭坊主も、重症だけど劇中では生きてたの、何か意図があったのでしょうか。
オカルトなんかより事故の方が怖いから気を付けましょう、的な啓蒙とか…?
良い所もあるけど、ツメが甘いなあ
まず、オカルトマニアを侮らないでもらいたいですな。島への侵入動画で、ラスト6人目が、、、ってのは、必ず、あげる側が気付くし、視聴者もそこを指摘するはず。これは間違いない。そこらへんがぬるいんだよなあ。
ラストは一周回って、まあ、許せる気にもなるけどさ、島に人形戻す流れで、ちょっと捻りすぎ!帰ってくる時長女と一緒とか、カメの中に入ってからの妄想シーンとか、完全にやりすぎたなあ。そもそもオカルトホラー映画に「ハッピーエンド」はないんだからさ。そういうムードは出してもミスリードってのが丸わかり。だからこそ、
しまったー!ミスったー!
ってラストは、許せるわけ。まあ、あれもなんだか勢いに任せて結果オーライって感じだけどね。
それと「あや」の顔の形相が作りすぎ。あれは見せない方が良かった。チャッキーみたいに人形がカクカク動くんじゃなくて、あくまでもそこは人間を使ってる所は、よかったのになあ、、、
あと、叫び声、少なすぎで短すぎ。最初の長澤まさみの叫び声はもっと長めにしてほしい。後半次女の叫び声は中々いい表情だったけど。こういうホラー映画は
スクリームクイーン誕生
がお目当てな所もあるわけで。コメディエンヌの色が強い長澤まさみがスクリームクイーンになれるのかどうかが楽しみだったのに。そう言う意味では監督、ホラー、得意じゃないね。
随所に面白い要素散りばめられているのに、決定打に欠けるところがなあ、ラストの捻りすぎも蛇足だし。
2025年度劇場鑑賞28作品目(29回鑑賞)
ミステリーじゃないよ。ホラーだよ。
予告と印象が違った。「こんな映画だったのか!」を4回くらい繰り返した。Jホラーというものを観てこなかったが、この映画こそその王道なのだろうと思った。途中からジャンル特有のノリというか、駆け上がっていく感じが快感であった。
しかし怖すぎた。洗濯機から飛び出すところで、劇場の前の席で大声を上げてしまった。非常に申し訳ないと思っているが、この映画にも部分的に非があるだろう。
脚本や演出・編集、俳優の演技に造形や視覚効果など基礎パワーも高かった。若干ジャンルの悪癖(と思われる)ものもあったが、非常に「ノリ」を感じたので、そこにも爽快感はあった。
主題歌も予告では正直違和感を感じていた。しかし、実際にエンディングで聴く場面には、この世界から脱出できたことを心の底から嬉しく思ったし、アップテンポさも本編の反動でテンション高く劇場を出ることができた。
最初の絶叫がピーク
長澤まさみの絶叫。さすが演技力凄いなぁ。
ここから絶望的な展開を期待するも。
まぁ、予想通りというか、それ以下くらいの展開。
子供、メイ、マイ、アヤ。
外見も似てるし名前も似てるから
見分けがつかない、、、、
長女:サツキ
次女:メイ
にすればわかりやすかったのに。
礼 と 書いて アヤ
の部分も、自分は最初から アヤ と読んでしまっていたのでYouTuberまで レイ 読みにはちょっと違和感。
金属探知機、で墓探し。
残り時間あと30分!?
「時間的に全然無理だろ。」と思った。
なのに他の墓まで出てきてしまって
「穴掘ったこと無いんだろうな」
と思った(30分穴掘るとわかる。)
さらに突っ込むと、なぜ新潟県の設定にしたのか。
日本海側は干満差が太平洋側ほど無いため、道が出来たり消えたりするほど水位変わらないのですよ。
新潟県は潮干狩りスポットみたいのがほとんど無いのはこのためです。
それほど干満差ないところで謎の干潮時にしか渡れない道の設定は必要だったのか??
終盤の親子3人でそこを渡るシーン。
「はい、人形連れてきてる確定。」
と思って観てた感じ。
ラストは存在を忘れられた次女。
チャイルドロックでもかけられてるのか、出られないが。夫婦も全く気付かない。
人形と幻覚の世界で生きていくと。
割と普通のオチ。
人形もたいした攻撃力も無いし、やや精神攻撃が得意なくらいなのか。
暗闇の中大暴れしても特に被害もなく。
霊能者が釘を踏むだけという火力の無さ。
弟子坊主に髪の毛食わせて殺せるのに、いざというときはまるで弱い。
口から髪の毛出るのも、他の映画で観たなぁ。という演出。
総合的には、王道の普通。
中身も最後のオチも「きさらぎ駅Re:」や「見える子ちゃん」の方が個人的には好き。
全99件中、21~40件目を表示
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