ドールハウスのレビュー・感想・評価
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皆の演技が凄かった
今までたくさんのホラー映画を見てきましたが、私は人形系が苦手なのか一番怖かったと言っても過言では無いです。
幽霊とは違って現実味があるからかな。
どこの家庭にも1つはぬいぐるみなどの人形があると思うので見終わったあとはしばらく怖いでしょう。
ひとつ残念だったのが人形が化け物に変わってしまうところ。
そこがでてきた瞬間、あぁーよくあるホラー映画だなと思ってしまった。
それでもとにかく役者全員の演技が凄くて世界観に引き込まれました。
娘ちゃんが乗り移られてる?(腕時計の噛み跡を合わせる)ところなんて特に。
自分が目の前であんな顔と声見たら失神します。
いや、これホラーじゃん!
インパクトのある予告と主演の長澤まさみさんに惹かれて、公開二日目に鑑賞してきました。概要は予告で承知していましたが、思った以上の展開に最後まで楽しませてもらいました。
ストーリーは、最愛の娘・芽衣を幼くして事故で亡くしてしまい、抜け殻のようになっていた鈴木佳恵は、骨董市で芽衣に似た人形を購入し、我が子のようにかわいがることでかつての自分を取り戻し、やがて新たな娘・真衣が生まれ、人形のことも忘れて看護師の夫・忠彦とともに穏やかな日々を送っていたが、しまわれていた人形を真衣が見つけて遊び始めると、次々と奇妙なことが起こり始めるというもの。
全体的には、ジャンプスケアの瞬間的な恐怖より、人形そのものにまつわる恐怖を強く感じるように描かれています。もともと人形はあまり好きではないのですが、これからは触ることもためらいそうです。
元来ホラーは苦手で、普段はあまり観ることはありません。しかし、予告でちょっとだけ興味をもち、紹介サイトでは”ミステリー”となっていたので、それならと思って鑑賞したのですが、いやこれ完全にオカルトホラーじゃん!ミステリーという言葉に見事にミスリードされましたよ!
でも、おかげで、常に事象の裏側に人為的なものがあるはずだと思って観ていたので、恐怖が若干軽減した気がします。また、人形の呪いと思わせておいて、実は何かの犯罪かもと疑わせ、やっぱり精神疾患のせいかもと錯覚させ、そこからさらにやっぱり…と、一貫してホラーテイストを維持したまま二転三転する展開に最後まで目が離せません。
というわけで、いい意味でいろいろと騙されましたよ!子役も含めて演者の表情がみんないいだもん! 結論、子どもはもちろん人形からも目を離してはいけません!結局なにも解決してないので、これ続編があるかもしれませんね。
主演は長澤まさみさんで、人形に翻弄される佳恵を好演しています。脇を固めるのは、瀬戸康史さん、田中哲司さん、安田顕さん、風吹ジュンさん、西田尚美さん、今野浩喜さんら。中でも、田中哲司さんの醸すそれっぽい雰囲気がよかったです。
宣伝と全然違うじゃん!
この映画の宣伝が、ダイニングテーブルに人形座らせて、それに気づいてワッと驚くコメディ調だし、オリジナル曲じゃなくてどっかで聞いた曲使って安っぽいなあと思わせるし、人形にMRIやるシーンみせて馬鹿馬鹿しい感じだったので正直馬鹿にしてました。怖いの苦手な人を騙して客増やすためにわざと軽くみせてたでしょ?コメディ調とのギャップで驚かせる戦略でしたかね?実際にみたらこれはなかなか怖いですよ。
怨霊系のホラーですが、その怨霊の力がなかなか強いんです。それは観てのお楽しみ。
エクソシストのパズズやヴァチカンのエクソシストのアスモデウスみたいな超有名で強力な大物じゃないんですが、鬼滅の刃でもそうですが、この世で壮絶で悲惨な生き方や死に様をした人ほど鬼になると上弦入りするのと同じ理屈で、そりゃあもう悲惨で可哀想で凶悪な怨霊誕生の秘話があるわけです。可哀想の度合いが強ければ強いほど強力に怖くなるのはなんででしょう?
怖さのみせ方が非常に巧みで、どっちが長澤まさみの娘でどっちが人形かだんだん分からなくなっていくようになってるし、娘も呪われてリーガンになっちゃうんじゃないかとヒヤヒヤしてきたり、なんといっても怨霊のビジュアルがなかなか凶悪な感じで怖い。サブリミナル的で、かなりブレのある映像でそいつをみせるもんだから悪霊感が出てて素晴らしい。なんだかよく見えないのが逆に怖さを増してます。
大林宣彦の漂流教室みたいに何か奇声あげる化け物が高速で動きながらうごめいるのはわかるが、はっきり見ようとしても暗闇とフラッシュが連続するので何が映ってんだか分からんようなみせ方をこの映画でも観ることができました。
また、異世界に入ったのか、あるいは頭の中の世界なのか巧みに気づかせないところもあの世感が出ていて素晴らしい。
欲をいうなら、暗闇とフラッシュの切り替えの時にあの怨霊の顔をフラッシュで一瞬でもアップで見せたら結構怖かったんじゃないかと思います。
あとエンドロールの最後の暗闇の画面で一瞬サブリミナル的にあの怨霊の顔をアップでみせるとか。そうしたら結構なショックだったんじゃないかと思います。それがなくてもポラロイド写真で撮ると凶悪な悪霊がはっきり映ってたりするといったひねりの効いたみせ方がうまいのでなかなか怖いお化けでした。それにしてもCMで騙すんじゃないよ!
子役の顔優勝
特級呪物人形の怨念の話
長澤まさみの人形を抱いてるポスターに惹かれて鑑賞
あっと驚くバッドエンド
呪物人形を対処しようとする坊さん、警察官、呪禁師悉く呪いに勝てず失敗
自責の念から亡くした娘の代わりに人形を可愛がってた夫婦が除霊しようとしましたが...
バッドエンドの件、田中哲司扮する呪禁師がラストで失敗したことに気付くのですが
夫婦は供養しようとした島から帰れなかったとも取れますし、亡くした娘が寂しあまり連れて行ったのかも
色んな伏線が張ってあり良く出来たストーリーです
出来れば 田中哲司を主役にして続編を作って欲しいですね。
人形に秘められた過去で恐怖が襲いくる・・・
大好きな「ダンスウィズミー」の矢口監督の作品。ハートウォーミングなコメディで定評のある監督のホラーということで先ず驚きました。更にメチャクチャ面白かったことにビックリ。
やっぱり名監督はジャンルを問わず、どんな作品でも楽しませてくれるんですね。
長澤まさみさんの母親役も見事でした。
幸せな時の明るい表情はホンっと可愛らしいのに、娘を亡くして落ち込んだ時の姿は、まさに悲惨以外の何ものでもなかった。
人形を怖がっていた時にも、前の事があって病気だと思われてしまってホンっと可哀想に見えた。
そして、メインである人形がまたスゴい。
可愛らしさの中に、底知れぬ怖さを感じると思ったら、人形の顔が左右対称じゃないそうです。より人間に近付けたってことみたい。
【ネタバレ】
人形が人を襲うというありがちなシチュエーションなのに、これでもか、これでもかの新展開で魅せてくれます。
まぁ、人形の馴れ初め?作られた背景が語られ出した時には、ちょっと引いた気もしましたが、更にそこから話が進んでいったのには、またまたビックリ。
ホンっと、二転三転とする展開は、ホラー映画では定番なんですが、いや〜、面白かった。
ゾゾゾっていう恐怖とともに、ハラハラドキドキ、ウワ〜!っていうショッキングな場面もあって、ホンっと面白かった。特に夢のシーンは、(映画館で観てるのに)思わず声が出ちゃいました。
ラストも、一見ハッピーエンドと思わせといて、まさかの衝撃展開!何とも後味の悪いシーンで最後を迎える。
余談ですが、最近、ホラーって流行ってるんですかね?予告編でホラー作品がメチャ多かったような・・・
ホラー大好きオヤジは、大喜びなんですが、本作品ほどの高レベルで楽しませてくれる作品ばかりなら良いんだけど。
これは世界で戦えるホラーだわ。 予告でB級映画と思ったら良い意味で...
日本人に刺さるよう計算されたちゃんと怖いJホラー
期待以上に、ちゃんとJホラーらしいJホラーでした!
最初から最後までホラーのお約束がミチミチ詰まってた。偶然出会った人形のおかげで、悲劇的な娘の死から立ち直る主人公。長澤まさみが演じる母は、セリフひとつひとつ「お母さんが言いそう」な雰囲気で脚本も良かったです。
人形による怪異もかなりお約束な感じで、くるよくるよー、キタワァ!で、楽しめたし、夫婦でその人形の来歴に迫り、解決しようと奮闘するところもとても良い。
夫と妻の温度差も、結局一度は娘の代わりにと愛した人形への情の違いだなと、説得力あって良かったし。
娘との関係に涙したり⋯涙返せやー!てなったりしつつも、ラストまで目が離せない展開で良かった!
ちゃんとホラーのあるある沢山で怖がらせてくれる。やっぱりJホラーと言えば理不尽に巻き込まれる呪い系がいちばん楽しい。
【パンフレット A4 表紙込み頁 990円】
表紙の右上に歯型のエンボス加工されてる!中身は⋯読んでから書きます。
リング、仄暗いなどをかなり意識してるのが見てて感じました。 凄い丁...
おふざけホラーかと思ったら、ちゃんと怖かった
娘が消えるというサスペンスやスリラーのような導入部で正直、犯人は誰だ?ってな推理モンでもいいよなんて思っていたらうわぁ、予告編のラストの絶叫はそれだったのかと。
やっぱホラーだった。
普段はあまりホラー映画は観ないのだけど、髪が伸びる動く人形という古典的なストーリーで悪くない。
しかし後半から宿るとかいうレベルではない気持ち悪さだし、バンバンおどかしにくるし、人形の顔はもはや笑かしにきてるだろで忙しい。
長澤まさみというポジションを確立したのに絶叫ホラー映画とは、何をとち狂ったんだと思っていたけど、トップ女優だから許される大袈裟な演技もなかなか楽しかった。
そしてなにげにキャストが豪華。
劇中歌『人形』作詞作曲・不詳とか、エンドクレジットも怖い。
日本版アナベル
心霊系ホラーとしては王道の真面目な作り方でオチの最悪具合も含めて楽しめました!
呪怨やリングや仄暗いの良いとこどりでアナベル要素をメインにしてちゃんと作ったんだなあって感じでした👻
逆にいうとラストのオチ以外はビックリするくらい予定調和で意外性が全く無くて出る出る詐欺で緊張感を持続させる訳ではなくヤバイシーンになったらキッチリ何かが必ず起こるしウワって🥶😱のけ反るくらいのヤバイシーンはほぼゼロでした(個人差あると思います!)ジャンプスケアに頼らずに演出で怖って思わせるのを重ねていく手法だったのは良い判断だったと思います。
あとラスト付近の同じ画面で時間軸が違う場面をみせてるのって気づいて無い人もいるのでは😆
純日本風都市伝説系オカルトムービーだった
礼ちゃんの演技に特別賞をあげたい
死霊館の方が怖いんだ!
大事な物は持って行くなと言われたのに
Jホラーのニューアイコン爆誕!Jホラーのまさかの救世主現る!
ホラーと人形は最恐の組み合わせ。チャッキー、アナベル、最近だとミーガン…。
邦画でも日本人形が恐ろしや…。
海外の恐怖人形に負けじと、“新製品”の日本人形ホラー。
その監督が何と!矢口史靖。ご存知、コメディの達人。
矢口監督でホラー…? ああ、ホラー・コメディね。
…などと思ったら、
まさかまさかまさかの超ドストレートホラーでびっくり!
概要では娘を亡くしたのは事故とあり、交通事故と思ったら、これはトラウマ級の悲劇…。そりゃその後、使えなくなるわ…。
専業主婦の佳恵、看護士の夫・忠彦、幼い娘の芽依。名字は矢口作品お馴染みの“鈴木”。ご近所さんとも良好。幸せに暮らしていた。
芽依が友達を連れてきて、お家の中でかくれんぼ。
おやつが足りない事に気付いた佳恵は買いに行く。
危ない事はダメと言い付け、刃物などは高い所に仕舞い、バスタブも空なのを確認して。しっかりチェックした筈だった。一ヶ所だけ見落としていた…。
実際に同じような事故例も多くあるらしいが、まさかあんな所に入るとは…。子供は大人が思い付かない事を思い付く。それは子供の柔和な発想であり、時に危険にも…。
ちょっと時間が掛かって、急いで帰宅。
子供たちは皆、帰ったようだ。が、芽依が居ない。
一緒だったお友達やママ友に聞く。誰も知らない、見てない。ママを探しに行ったんじゃ…?
心配と動揺。忠彦も急いで帰ってくる。
警察に捜索願。後は連絡や進展を待つしか…。
慌てたってしょうがない。まずは落ち着こう。
気を紛らわそうと洗濯でもしようと、ドラム式洗濯機を開けたら…、
このシーンの佳恵の絶叫は忘れ得ない。
外では車や不審者に気を付けてとよく言うが、家の中にも危険があるという事を改めて思わせてくれた。
冒頭からインパクト充分。未知なる領域と思った矢口ホラーにいきなり掴まされ、引き込まれていく…。
一年経っても悲しみは癒えず。一生癒えないだろう。
グループセラピーに通う。薬も。
引っ越し。新しい家には洗濯機を置いていない…。
忠彦も義母も気遣い、心配していた。
そんなある日…
ひょっとしたら“あれ”が呼び寄せたのかもしれない。
骨董市に立ち寄る。
そこで何かに惹かれ、購入。
帰ってきた忠彦に“紹介”。
それは一体の日本人形だった…。
人形ホラーは人形のファーストインパクトや人形自体が肝。
その点、本作は大合格。
予告編でも流れていた、忠彦が椅子に座って視線を横にやると…!
ゾワッとさせると共に、何処かシュールなユーモアも混じる、絶妙な演出。
にしても、この人形…。
古今東西のホラー人形史上、屈指の不気味さ…。本作の人形造形師は何とも思わなかったのかしら…?
髪、目、顔や姿形、何から何まで、やたらとリアル…と言うより、生々しい。人間の子供そっくり。
まるで“生きている”かのよう…。
佳恵がこの人形を買った理由。
何処か、芽依に似ている…。
綺麗にし、服を着せ、髪を切り、人形としてではなく、娘のように扱う。
人形を連れて外出も。
無論、周囲からは好奇や白い目…。
ヘンに思われても仕方ない。
だけど、それで救われる事もあるし、本作で初めて知ったが“ドールセラピー”という療法もある。
それで改善出来るなら周りがとやかく言う事じゃない。
佳恵も精神面が回復。あれ以来笑顔が消えたが、また笑顔を見せるように。
亡き娘の代わりと言ってしまえばそれまでだが、当人にとっては…。
“アヤ”と名付け、愛情を注ぐ。
しかし、いつまでもそのままではいけない。固執執着し過ぎたら、別の病になる。
佳恵はそうなる前に、嬉しい事が。
新たな生命の誕生。
産まれてきたのはまた女の子で、“真依”と命名。
たっぷりの愛情を注ぐ。
以前のような光景に、忠彦も義母も安堵。
“生身”の幸せに再び溢れるが、いつしかないがしろに。
以来、怪異な出来事が続く。その時、そこに必ずいるのは、アヤ…!
誰だって思った筈。いくら待望の第二子が産まれたとは言え、それまで大事にしていた日本人形をそんな散在に扱っちゃダメ!
日本人形には“念”が籠るという。呪われるよ!
だって、アヤのあの何かを訴えるような眼差し…。
人形ホラー映画だから当然だが、こりゃ絶対何か起きる…。
そうストレートに思わせ、話や展開も定番と言ったら定番。
しかし、それを期待通りに見せる。
話の進め方、テンポ。ここら辺、陽印コメディを手掛けてきただけあって、お見事。
ホラーとしての見せ方も。先日、グロゴアグチャドロバケモノホラー『サブスタンス』に衝撃受けたばかりだが、これぞJホラー!
じわじわ煽る怖さ、不穏さ、不気味さ…。
びっくりどっきりではないこの恐怖快感が肌に合う。
ショッキング描写も。“ギョロ目”と“写真”! これには鳥肌立ったね。
ホラーの見せ方を心得、ツボを抑えたしっかりとした手腕。間違いなく、近年のJホラーではベスト・オブ・ベスト!
先にも述べたが、それを手掛けたのが、コメディ畑でホラー初の人とは…!
ホラーを何本も撮ってるプロのよう。疑って失礼だが、矢口さん、本当に本当にあなたが撮ったの…?
このレベルを見せつけられたら、中田秀夫も清水崇も悔しがるだろう。いや、悔しがらなければならない。Jホラーの救世主がまさかこんな所に…!
文字通りの新境地。矢口作品としても個人的にキャリアのベストに入る。
矢口監督ってコメディの監督としか思われていないが、実は巧みな演出、オリジナリティーある脚本や題材、作品のクオリティーや面白さも平均以上。どっかの学芸会バカコメディの監督とは次元が違う。
そうそう、オリジナル脚本なのもポイント高いね。
コメディの達人ではなく、才人。矢口監督の本気度を見た。
“新矢口”の本気度に応えられる主演女優も必須。
『WOOD JOB!』以来11年振りのタッグとなる長澤まさみ。
近年の長澤まさみの活躍も神掛かっている。驚くような実力、魅力、新たな一面。
ホラーのようなインパクトの『MOTHER/マザー』はあったが、長澤まさみも本格ホラーは意外にも初めて。初挑戦のジャンルでも、その実力を存分に発揮。
冒頭の絶叫。ここだけで堂々たる主演とニューホラークィーン出現を告げた。
芽依に対して、アヤに対して、真依に対して、それぞれに見せる母親の顔も微妙に違う演じ分け。芽依にはナチュラルに、アヤには過剰とギリギリの異常さを滲ませて。真依には物語の主軸にもなり、最も複雑。
全身全霊で愛す。
怪異が起こり、当初は真依を疑う。時には強い口調にも。
が、次第に…。アヤに恐ろしさを…。精神が不安定になっていく。忠彦や周囲からはDVの疑いも…。その焦燥感。
母親としての優しさ、難しさ、恐怖演技に複雑演技。その巧さは演技のお手本。
またまたもっともっと、長澤まさみに魅せられる。(個人的に最近になって『コンフィデンスマンJP』を見た事もあって尚更)
当初は優しいけど、典型的な無関心バカ夫。妻の言う事を信じず、それどころか疑う。しかし、忠彦も怪異に遭う。中盤辺りから見せ場も増え、忠彦が踏み込む恐怖の世界にもなっている。瀬戸康史の好助演。
終盤怪我しちゃって急にポンコツになっちゃったけど、呪禁師役の田中哲司も頼れる安定感。
魂が抜けたような安田顕、クズ役が何故か似合うキンコン今野はある意味お笑い担当か。やはりコメディの達人、ユーモアも隠し味にスパイス。
ユーモアと言ったら、あのYouTuber。下らないおバカ動画を2度も見せるのかと思ったら、2度目に呪禁師が違和感を指摘。全く気付かなかった…。思い込みって、怖いね。
“3人”の名子役も称賛もの。芽依役の本田都々花ちゃんは冒頭のみの登場ながら印象残し、真依役の池村碧彩ちゃんは役柄的にも出番多く、達者な演技。
そして勿論、アヤ…。
日本人形ってどうしてこうも恐ろしさを感じさせるのだろう。
匠の技が光る芸術品である事は勿論だが、本作でもそうだが、造形師の思いが込められる。
全てではないが、日本人形には悲しみが付き物。
それが恐怖との相性抜群。
不気味なんだけど、悲しみ滲ませ、惹かれずにはいられない。これは日本人形随一の魅力。
本作のアヤ、曰く付きなのは予想出来るが、予想を越えてきた。
日本人形は本物の髪を使う事もある。それがまた薄気味悪さの一つであり、それ故人形なのに髪が伸び、心霊現象などと間違われる事もある。
アヤも所謂“生き人形”だが、さらに…。
有名な人形造形師だった父、病弱の母。悲しい過去、誕生の経緯、呪いの理由…。
アヤを作るのに使われていたのは…。これにも鳥肌立った。
いやいや、ヤバ過ぎるでしょ…。
実際にそんな日本人形、無いよね…?
人形の呪いは『アナベル』風。
呪いの根源に迫るのは『リング』的。
古今東西のホラーのあるあるを織り込みつつ、オリジナリティーもある。
呪いの根源が日本的なもの。つくづくこういうのが好き。
何やら終盤の展開など賛否も見掛けられるが(実際Jホラー定番の非現実的展開)、亡き娘の愛を感じ、アヤを帰りたかった場所に返し、家族は再会してハッピーエンド。
…だけど、何だか違和感を感じた。やはり…!
呪禁師は間違っていた。母親の元に帰りたかったのではなく…。
ベビーモニターで撮られた真依とアヤの“会話”の中にも…。
ハッピーエンドに見せ掛けてのバッドエンド。ホラーにはよくあるが、それもしっかり踏襲。
技あり! 嬉しくなっちゃうくらい正統派で予想以上に面白かった矢口ホラー!
これはもう絶対続編案件でしょう。
勿論、全員続投で!
Jホラーの(まさかの)救世主、矢口監督。
Jホラーのニューアイコン、アヤ。
ゾクゾク怖いけど、ワクワクまた見たい!
長澤まさみ主演のホラーって事で学生客がやたら多く、私の斜め前と隣に座っていた中学生グループがキャーキャー言いながら見てたよ。
ドールハウス
全199件中、81~100件目を表示
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