ドールハウスのレビュー・感想・評価
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亡き娘が、家に帰ってきた──人形の姿で。
得体の知れない人形をめぐる物語を軸に、喪失と狂気、そして母性という重いテーマをサスペンス仕立てで描かれた作品。
ファーストシーンで心を掴み、中盤以降はアトラクションのようなスリリングな展開と謎解きのテンポが加速し、観客を飽きさせない構成になっている。
ただその分、いろんな要素が詰め込まれた印象も否めず、感情の余韻をじっくり味わいたい人にとってはやや散漫に感じられるかもしれない。
とはいえ、長澤まさみを筆頭としたキャストの演技は説得力に満ちており、細部の演出にも緊張感があった。
過剰にショッキングな描写に頼らないホラー演出なので、ホラージャンル初心者や普段ホラーを敬遠しがちな方にもおすすめできる。
• 世界へ入り込む度:★★★☆☆
• 感情ゆさぶられ度:★★★★☆
• エネルギー消費度:★★★★☆
• 配信でも観ます度:★★☆☆☆
• 人にすすめたい度:★★★☆☆
【制作エピソード】
人形造形には徹底したこだわりが込められている。モデルとなったのは、江戸時代に作られたリアルな“生き人形”。さらにビスクドールや球体関節人形の要素を融合し、顔はあえて左右非対称に仕上げられている。そのため、見る角度によって微妙に表情が変わり、長澤まさみや瀬戸康史も「表情豊か!」と驚きを口にしたほど。国際映画祭を巡る中でも、まるで人形自身が旅を楽しんでいるかのような表情を見せていたという。
とにかくあやちゃんが怖すぎ!
個人的に仕事のバタバタで映画館に1ヶ月以上行けず本作も公開から1ヶ月以上経って見に行ったのでおそらくもうたいして人もいないだろうと思っていたら劇場は夏休み効果もあってか結構まだ多くの人が見にきていて学生さんらしき若者が多くいました。
夏に見るホラーのエンタメ作品としてはなかなか良かったんじゃないかなと思います。
話としては不慮の事故により娘を亡くした夫婦。その奥さんの方が何かに導かれるようにすがるように日本人形の女の子のドールと出会い、そのドールがまるで亡くした娘のように思えて傍から見たら奇妙な共同生活をしていきます。夫もはじめはドン引きしていたのですがだんだんとその中で彼女は心身的な回復をしていくことで夫もドールとの生活を受け入れていきます。そんな中、夫婦に新しい命が生まれます。
そこからこの作品の本題に入っていくのですがとにかく人形のあやちゃんがめちゃくちゃ怖い。
あの怖さの見せ方は見事だったと思います。
そして話を彩る要素で僧侶がクズだったり刑事役の安田くんも人形と金儲けできる発言をしたりなんとなく嫌な刑事だったり、夫のお母さんも人気供養を提案するような人なのに人形をめっちゃ雑に扱ったりなんだかんだツッコミ要素も満載でそこらへんも自分的には面白かったです。
そして一体これ本当に終結するの?っていうドキドキ感、ハラハラ感、人形の無敵さにずっと引っ張られていきます。
そんな中での救いのないバッドエンド。
後味は良くないけどいい終わり方だったと思います。
あと映画の内容とは関係ない感想になりますが
冒頭、住宅地で奥様方で話している時の長澤まさみの背の高さ、スタイルの圧倒的な良さがめっちゃ改めて長澤まさみって別格だなと思いました(笑)
とにかくこの作品ぜひおすすめです!
ホラーだった・・
最後にこねくり回したのはどうなんでしょうかね
ホラーは動物もの、子ども向けと合わせて観ないことにしているのだが、矢口監督作品なのと評判が良いようなので観てみることにした。
話のテンポは良くてカット割りも上手かった。演者も実力者を揃えていて安心して観てられたのだが、中盤で刑事役にヤスケンが出たあたりから怪しくなってきて、人形供養の僧侶がアイフルの板前、最後の神主にSPECでインチキ予知能力者をやってた田中哲司が出てからはいつレモンを齧るのかばかり気になってしまった。
また人形の悲しい扱いを見るにつけ、こんなことされたら誰でもそうなるよねと感情移入していて、最後は安らかにと期待していたのに、脚本が急に力業、無理矢理ビジュアルで怖くさせよう感が露わになり、さらに実は母親から虐待されてたと取ってつけた展開で話が完全に破綻。人形にされた子どもに救いがないという結末となったのが納得できなかった。
フィクションとはいえ、こんな悲しい境遇の子どもの話はあってはいけないと感じるので星1つ。
古典的ゆえに面白さの限界点がみえる作品
こ、これは・・・・タイトルイメージで相当損してない😨??
長澤まさみの母親像
以前にも長澤さんの母親役を観させて貰いましたが、今回は前とは両極端と言って良いくらい愛情深くはあるけれど潔癖過ぎて、悲し過ぎて、役ではあるけれど気の毒になってしまいました。父親役が瀬戸康史さんだったのもあって途中までは、何か良い方向に向かってそうに思えたのが、とんでも無い結末になってしまい、ホラーだから仕方ないんでしょうけど、怖いと言うよりも悲しい結幕と言う感じがしました。でも勿論怖さもあり面白かったです。人間の愛情と執念の深さがマイナスに働いた結果が描かれてる様に感じました。
走攻守揃った優良ホラー
呪怨やリングのようなドロドロジワジワ後に残るようなものではないので、肩肘張らずにカラッと観ることができた。
日本人形✕ホラー映画という鉄板な内容でホラー要素はしっかりしており、また、ストーリーそれ自体も面白く、ここ最近のホラー映画の中ではかなりお気に入りです。
良いと思います
人形ホラーと言えば、どうしても傑作「チャイルド・プレイ」を思い出してしまい、つい比べてしまいますが、本作品は全く毛色が違い、日本らしく(?)人形自体に得体のしれない不気味さを与えて、それにまつわるあらぬ想像も掻き立てられ、恐らく日本人のDNAに刷り込まれている(?)であろう人形へのじっとりとした恐怖感を煽ります。
とはいえ、不気味な人形をただ画面に据えておくだけでは何の動きもなく退屈になるので(あかさらまにチャッキーみたいに勝手に自ら動きだして人間に襲いかかるようなシーンはない)、関わる周囲の人間ドラマ、あるいはストーリーに「ひねり」を加えて退屈させません。ところどころツッコミを入れたくなるところもあり、それもまた一興。
そもそも冒頭から「子供たちだけ家に残して買い物に行くなよ」とか「かくれんぼしてたて子供たちが話してるんだから、家の中の隠れそうなところをもっと探せよ」とツッコミを入れたくなりましたが、買い物途中でさも意味ありげに「変なおじさん」とすれ違い「最近不審者が⋯」などというニュースも流したりするもんだから、これにお母さん方も完全に囚われてしまったんでしょうね。
そのせいで、前半は娘が亡くなったあとに次第に壊れていく母親の姿が怖かったな。ひょっとしたら、人形関係なく、正気をなくしていく人間の怖さを描く心理ホラーかな、と思いましたが、あっさり覆されてなんか拍子抜け。長澤さんの演技力だったらそっちで推し進めても良かったかもしれないですね。実際に段々人形メインで怖くなっていく後半になると、長澤さんが急に普通になってしまい前半の輝き(?)が薄れてしまったのは少し残念でした。もっと「狂気」の姿を見たかった。
とまあ、これはあくまでも個人的な感想なので置いとくとして、人形の謎を解いて行く後半はホラーと言うよりミステリー仕立てになり、ゾクゾクする恐怖感があり良かったです。最後の最後まで起伏のある展開で、久しぶりに日本映画を楽しめました。
あまり怖くなかった
主演の長澤まさみさんは的確な演技をされていると思いますが、生来の丸顔がシリアスなシーンでもどこかコミカルに見せてしまうのが残念ですね。背の高さとか中堅の域に入った女優としての貫禄がたくましさを感じさせるし、弱々しい女性の役には合っていない気がします。
物語としては、人形供養の専門家が出てくるまでがちょっと長いというか、そこからが本来のホラーだったのかと頭を切り替える必要がありました。前半のあれやこれやをもう少し端折ってもよかったかもしれません。
いざ専門家との対決となると人形も本気を出してくるわけですが、やはりある程度正体がわかってしまうと怖くなくなってしまうのはホラーの構造的弱点ですね。カメラのピントをわざとぼかしたり、現実と夢を混ぜて物語をわかりにくくしたりと工夫はされていますが。やりすぎて色々スッキリしない終盤になってしまった感もあり。
細かいツッコミどころとしては、子供だけを家に残して外出するときは外から鍵をかけたほうがいいのではとか、子どもの姿が見えないときは洗濯機の中を見るくらいしないんだろうかとかありますね。
総じて丁寧に作ってあり、映像や音に安っぽさとか作り物っぽさはないのですが、話にあまりのめり込めず、結果的に後半は半分ギャグとして見ることになってしまいました。専門家のおじさんの微妙に頼りにならないところとか。あと、YouTubeのシーンはもっと短くしてもよかったかも。ユーチューバーにありがちな、わざとらしい大げさな演技(の演技)が上手な分、虚構感が増して冷めます。
ミステリー?見やすいホラー。
夏休み中だからなのか鬼滅の席確保出来なかったのか満席状態でビックリしました笑
胸糞・理不尽は無い自業自得を進み続けてて「まぁ、そうなるよね」な話で個人的には色々雑さを感じました。
冒頭?のグラスの音が1番ビビりました笑
ミステリーって掲げてたの知らずにホラーだと思って鑑賞決めたので、此処でジャンプスケア系か…と音警戒して見てたのであまり怖さは感じなかったけど声上げてた人居たのでしっかり怖いんだと思います。
Jホラーの陰湿さは薄めに感じました。解りやすい話で、「そろそろ来るな」って素直に怖いの来るのでホラー初心者や苦手な人も見易いと思います。
あと終盤、瀬戸康史さん居てあの風貌の霊?は貞子3D思い出して笑いそうでした笑
怖くない、つまらない
矢口監督と長澤まさみのホラーだと思って少しだけ期待して観に行ったが、恐怖とは程遠い演出でホラーとは言えず、ミステリーと言った方がいい。
誰も死なないという展開が続くと言う事が序盤でバレてしまう演出。長澤まさみ夫婦の描き方も浅くてダメで、特に夫が子どもの死に対してまるで他人事のような描かれ方が怖さを感じてしまったほど。
それにクライマックスとなる新潟県の架空の無人島。新潟県にそんな島無いのは知ってるのでそれもシラケてしまった。
新人のオリジナル脚本の映画化という点だけは近年の日本映画会では稀なので褒めてやりたいが、人形ホラーは古今東西どこにでもあるが、近作の「アナベル」には遠く及ばなかった。
エンドクレジットに流れる軽快なポップミュージックは作風に全く合わない、製作委員会方式で出資している会社の売上のためだけ。げんなり。
特大の怖さはないが
ドールセラピー
正統派ホラー。
娘を亡くした母親が日本人形を
代わりとして可愛がる。
ドールセラピー。
やがて、新しい娘が生まれ
端に追いやれた人形が動き出す。
この人形の異変が凄まじい。
妄想と現実が入り雑じる。
全力疾走で走りおばちゃんに
食い付く人形の映像が一番怖かった。
人形視点でも楽しめた🎎
「ドールハウス」のタイトルが出る時の不気味な音が、いちいち怖くて笑えます。洗濯機の蓋と棺の蓋がリンクして、骨董市で人形を見付けた事も運命だった気がします。人形は最初の頃は主人公に大事にされて、幸せだったかも知れません。お焚き上げをどう回避するのかと思いましたが、表情も段々悲惨になっていき可哀想でした。旦那さんの愛情が薄い気がしました。娘ちゃんの言葉にもっと耳を傾けていればと悔やまれます。長澤まさみさんのママさん役は何かエロかったです。オカルト以外で何か事件が無いと、証拠品として押収しに来ないと思うので、刑事が来たのは唐突に感じました。矢口監督にとってホラーは新境地でしょうか。人形にとっての「私の家」だったり、棺の蓋を閉める様子を、中から撮ったのも良かったので、次回作も楽しみです。
想定内。
久しぶりに
観客がいっぱいいる映画を観た😀
いつもと違う映画館やったからなのか、ドールハウス人気なのか分からないけど笑笑
若い人が多かった👦
怖そう、ホラーは苦手なので、観るか迷ってたけど、1番前の出口が近いところで鑑賞笑笑
人形が怖かった。当たり前やけど。
長澤まさみさんの演技と子役たちの演技が良かった。
子どもをおいて出掛けてはいけないなとか洗濯機にいたときに、こどもはどこでも行くよなあとか思いながらみる。人形を子どもの代わりにして立ち直っていくけれどまあそんな簡単ではないよなあと思ってみたり。
人形を供養❓元に戻す❓場面はドキドキしながらみてたからあまり覚えてない笑笑
終わりかたがよく分からなかったけど、最後まで観れたし、良しとしよう
あとはパンフレットみておさらいしますか😎
これね、超正統派ホラーです。
正統派ホラーなんだけど
たぶんこれを観た人の大半はそれに気付いてないと思われます
予告のやり方が非常に中途半端だったこと
迷ったのかもしれないけど
完全にホラーです、という宣伝をしなかった
それによってどうなったかというと
普段ホラーを観ない人がたくさん観た
そうすると
めっちゃホラーじゃん!怖いじゃん!
と、騙された感想になります
逆にこれを完全にホラーな予告編を仮に作ったとすると
貞子やら伽耶子やら仄暗いやらが大好きなホラーファンにとっては
全然物足りない作品となります
まあだから
興行的にはお客さん増えて成功だったのかもしれません
分類的に個人的に思うのは
橋本環奈の
「カラダ探し」
まだ観てない人は
この映画くらいのモノだと思ってください
ホラーの面白いところって私は
コメディと紙一重なところだと思うんです
「いやいや、そりゃないでしょ」
というシーンがたくさん散りばめられてる
それを楽しむ
終わり方もなんだかよく分からず気持ち悪い
それこそが正統派ホラーです
これ
すごく映画好きな監督が作った秀作だと思います
それが予告や宣伝のせいで
あんまり映画に詳しくない人たちも観ることになってしまった
それで
評価がバラバラになってしまった
そんな映画かなと思います
楽しかったですよ
(映画館の中の9割が高校生という異様な空気で観ることになったのも予告のせいでしょうね)
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