劇場公開日 2025年6月13日

ドールハウスのレビュー・感想・評価

全422件中、41~60件目を表示

4.0怖がらせるより、みせる映画だった。

2025年8月14日
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鑑賞方法:映画館

いわゆるオカルト映画。
今どきのホラーとしては刺激が少ないかもしれないが、劇映画の見せ方を熟知した映像的演出が上手いと感じた。
特に、家の間取りを利用した移動撮影やアングルなどのカメラワークと編集が見事だった。

長澤まさみは何を演じても上手い。
明るい母親、精神を病んだ母親、恐怖する女、決意する女。
夫の瀬戸康史は大きな病院の看護師で、人形の異変に気づいてCTスキャンにかけたりするのが面白い。…CTスキャンだと思った(MRIかも)のだが、画面に映し出されたのは断面ではなくレントゲンみたいな全身の透過画像だった…
住職役の今野浩喜はこれだけの役に?…と、思ったらオチがあった。
刑事役の安田顕も訳ありげに見えたが、意外な展開だった。

人形ホラーはアメリカでは数々作られていて、『アナベル 死霊館の人形』も『パペット・マスター』も『チャイルド・プレイ』も、後にシリーズ化されている人気テーマだ。近年では『M3GAN ミーガン』も同カテゴリーだといえる。これも続編が本国ほかで公開されたが、なぜか日本公開は中止が発表されている。
そんなテーマを今さら日本で作ってどうなのかと懐疑的だったのだが、それらとは一線を画していた。
幼い娘を死なせてしまった母親が自分を責めて鬱状態になる。その母親の娘への愛情がこのオカルト物語の戦いを誤った方向へ導くという切り口がユニークだった。

余談……………
“グーチョキパー”がフランス民謡だったとは知らなかった。(エンドロールにて)

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kazz

4.0王道ホラー

2025年8月13日
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ハマチニコフ

3.5【78.3】ドールハウス 映画レビュー

2025年8月13日
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作品の完成度
矢口監督がキャリアの初期にホラー演出を手掛けていたという事実は、本作の批評において極めて重要だ。彼は単にジャンルを転向したのではなく、自らのルーツに回帰し、長年のコメディ制作で得たノウハウをホラーに転用したのだ。この融合こそが本作の最大の成功要因。コメディで徹底的に追求してきた「ごく普通の日常」の描写が、本作では恐怖の前提として機能している。愛する娘を亡くした家庭の悲しみ、骨董市で見つけた人形を慈しむ心理、再び授かった娘への愛情。これらの極めて人間的で、感情移入しやすい日常の描写が、人形という異物によって徐々に侵食されていく過程は、観客の心にじわじわと不穏な空気を植え付ける。この丁寧に積み重ねられたリアリティがあるからこそ、非現実的なホラー展開がより一層、現実味を帯びて感じられるのだ。
また、ホラー演出においても、安易なジャンプスケアに頼らず、人形の不気味さを増幅させるカメラワークや音響を駆使。特に、生活空間の中で人形が移動する描写は、彼の初期ホラー作品にも通じる、心理的な恐怖を喚起する演出だ。物語後半の急展開は、コメディ作品の軽快なテンポ感の名残とも捉えられるが、これを「日常の崩壊が加速する様」と解釈すれば、その意図は明確。観客に考察の余地を残す結末も、彼のホラー演出家としてのルーツを感じさせる。完成度においては、商業的なエンターテインメント性と作家性が高次元で両立した、傑作と言える。
本作は、公開前に開催された第45回ポルト国際映画祭で、グランプリにあたる「Best Film Award」を受賞。これは、本作の持つ独創性と、既存のホラー映画の枠に収まらない作品性が国際的に高く評価された証しだ。
監督・演出・編集
監督・演出は矢口史靖。本作の演出は、コメディで培われた"間"の妙が光る。日常の些細な出来事を丁寧に積み重ねることで、人形の存在感を際立たせている。人形が家に戻ってくる一連のシーンは、コミカルな要素を忍ばせつつ、徐々に緊迫感を高めていく。編集は宮島竜治が担当し、監督の意図を汲み取った緩急のある構成。特に、日常と非日常を往来するカットの切り替えは秀逸。
キャスティング・役者の演技
長澤まさみ:主演の鈴木佳恵を演じた長澤まさみは、本作の成功に不可欠な存在。愛娘を失った悲しみ、人形に過剰な愛情を注ぐ姿、そして徐々に狂気に蝕まれていく様を、細やかな表情と眼差しで表現。悲しみと狂気の境界を曖昧にするその演技は、観客を物語に深く引き込む。特に、人形を「アヤちゃん」と呼び溺愛するシーンでの、母性愛と執着が混ざり合った複雑な感情の表現は、彼女の役者としての深みを感じさせる。
瀬戸康史:佳恵の夫、鈴木忠彦を演じた瀬戸康史は、妻の異変に戸惑いながらも、何とか家族を立て直そうと奔走するごく普通の夫を好演。彼の演技は、現実世界との唯一の接点であり、観客が感情移入する上での重要な役割を担っていた。長澤まさみ演じる佳恵との対比によって、狂気の世界がより際立つ効果を生んでいる。
安田顕:私服警官の山本役を演じた安田顕は、物語の鍵を握るミステリアスな存在。一見してユニークな役柄だが、その表情の奥に隠された冷徹さや、物語を動かす重厚な存在感が光る。彼の登場によって、作品は単なる怪談からミステリーへと昇華する。
田中哲司:呪禁師の神田役を演じた田中哲司は、物語の真相に迫る重要なキャラクター。短い登場時間ながらも、強烈なインパクトを残す。その深みのある演技は、作品に奥行きを与え、観客の好奇心を刺激する。
脚本・ストーリー
原案・脚本も矢口監督。娘を失った母親が、その代替物としての人形に執着する物語は、ホラーとしての根源的な恐怖と、人間の心の闇を描くテーマ性が際立っていた。日常のリアリティとホラーの非日常性が絶妙なバランスで展開する。
映像・美術衣装
美術と衣装は、日常的な空間を徹底して追求。それゆえに、骨董市で発見された人形の存在がより一層不気味に映える。ライティングは、日常と恐怖の境界線を曖昧にするような陰影を巧みに利用していた。
音楽
音楽は、物語の持つ不穏な空気を増幅させる効果音とスコアが中心。特に、人形の存在を暗示するような独特なサウンドデザインが印象的。
主題歌は、ずっと真夜中でいいのに。の「形」。独特のリズムと力強い歌声が、物語の持つ悲劇性と不条理さを代弁するかのようであり、鑑賞後の余韻を深く残す。

作品
監督
矢口史靖
109.5×0.715 78.3
編集
主演 長澤まさみB8×3
助演 瀬戸康史 B8
脚本・ストーリー 矢口史靖 B+7.5×7
撮影・映像 高木風太 B8
美術・衣装
美術 金勝浩一 衣装 小木田浩次
早船光則 A9
音楽 音楽
小島裕規“Yaffle”
主題歌
ずっと真夜中でいいのに。 B8

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honey

4.5いい!これ怖い!すごい!

2025年8月12日
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call

4.0ちゃんと怖いじゃんか

2025年8月12日
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悲しい

怖い

驚く

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民主主義の豚

5.0怖い、ひたすら怖い😱💦💦❗️

2025年8月11日
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ホラー好きですが、正直観ていて本気で怖いと思うことがあまりなくなってきてたのですが、この作品は劇場で観ていて本当に怖かった。
なんて言うか、心理的な不安感や恐怖感を巧みに煽ってくる。

とにかく脚本が素晴らしい!
数々の伏線もきっちりと回収していく。2時間くらいの映画だけど、展開が早く(特に前半)3時間くらいに感じた。つまらないから長く感じると言う訳でなく、「あ、まだ次の展開があるんだ♪」みたいな、楽しみが継続していく長さというか。

主演のお二人をはじめ、話が進むにつれて面白い俳優さん達が出てくる展開も秀逸!この辺は観客としてとても楽しめました。

長澤まさみさん、とてもいいですねぇ!綺麗で可愛くて、演技がとても瑞々しい。
彼女の作品は『50回目のファーストキス』と『マスカレード・ホテル』くらいしか観てないのですが😅、本当にいい女優さんだなぁと思いました。
洗濯機除き込んだ時の、目を剥いての絶叫シーンは絶品!

しかしこのラスト…💧
人形になったあやちゃんと母親の本当の関係が分かるところ、同じ日本人形を扱った山岸涼子さんのホラー漫画の金字塔であり大傑作の『私の人形は良い人形』のラストの「ゴトリ!」の音を思い出します。

ハリウッドのホラーでもそうですが、続編が出来そうなこの展開はお決まりですね。あやちゃんはまた活躍するんでしょうか…(そうなれば、そのうちコメディぽくなってしまう未来が見えるような…)
ハリウッドて書いて思いましたが、この映画は、海外でも受けるんじゃないでしょうか?

久々に怖さを堪能出来た映画でした。
料金2000円はチケット購入時は「高っっ!」と若干むくれましたが、料金分はしっかりと楽しませていただきました。
ありがとうございます♪

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まるたん

4.5誰も幸せにならない救いようのないストーリー

aさん
2025年8月11日
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a

4.0想いの先にあるホラー

2025年8月10日
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ムービー好き

4.0トラウマ必至

2025年8月10日
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泣ける

悲しい

怖い

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セッキーかもめ

4.0めちゃくちゃ楽しめました。

2025年8月9日
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怖い

ホラー苦手で避けていたんですが、夏のホラーラッシュで耐性がついたので駆け込み鑑賞!
すっごい怖かったし面白かった。タイトルで損してると思います。

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ながせ

5.0大好きな作品でリピートしました

2025年8月9日
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泣ける

悲しい

怖い

公開月にレイトショーで鑑賞しました。
最初の5~10分で恐怖を煽る演出と音の効果で一気に引き込まれました。
あやちゃんがほんとに表情豊かで大好きです。
初回からまた観たくなっておかわりドールハウスして満足しました。
ホラー好きな人も苦手な人も見てほしいです。

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タピ岡タピお

4.0ある事件をきっかけに始まる人形の恐怖

2025年8月7日
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流浪の旅人ぱぱや

4.5ドールハウス

2025年8月6日
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怖い

驚く

ドキドキ

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りく

4.0自転車おじさんには人間の女の子に見えたのは何故?

2025年8月5日
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怖い

最愛の娘を亡くした母が、骨董市で娘に似た人形を購入し…それからというもの奇妙なことが起こり始め…と言った物語。

遅ればせながら鑑賞。恐かったですね‼
改めてホラーは我が国のお家芸だと認識。

内容はというと、人形ホラーの王道ではあるが、海外ホラーなら長回しの末に瞳がギョロっと動いてジャンプスケアにしそうなところを敢えてなにもせずに…この演出は背筋が凍る。

子ども達だけが会話できるアヤと呼ばれる人形。場面場面で表情も微妙に異なっているように感じさせるのは不思議。この人形、役者(⁉)ですね。

全体を通し比較的テンポもよく、起承転結のバランスも良いように感じたが、最後の最後だけちょっと雑?しまった‼…ってアンタw

それでは結局どうすれば良かったのかな?あそこで彼がすり替えなんかしなかったらそこで終止符を打てていたのか?

んで、ママ友に出した牛乳が腐ってたのは何故?そんな深い意味はないのかな。

しっかり恐かったし、忘れた頃に出て来る絵の話とか伏線回収もバッチリだしでとても面白かった。

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MAR

4.0数日間怖かった⋯

2025年8月5日
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じょー

3.0亡き娘が、家に帰ってきた──人形の姿で。

2025年8月3日
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怖い

興奮

驚く

得体の知れない人形をめぐる物語を軸に、喪失と狂気、そして母性という重いテーマをサスペンス仕立てで描かれた作品。

ファーストシーンで心を掴み、中盤以降はアトラクションのようなスリリングな展開と謎解きのテンポが加速し、観客を飽きさせない構成になっている。

ただその分、いろんな要素が詰め込まれた印象も否めず、感情の余韻をじっくり味わいたい人にとってはやや散漫に感じられるかもしれない。

とはいえ、長澤まさみを筆頭としたキャストの演技は説得力に満ちており、細部の演出にも緊張感があった。

過剰にショッキングな描写に頼らないホラー演出なので、ホラージャンル初心者や普段ホラーを敬遠しがちな方にもおすすめできる。

• 世界へ入り込む度:★★★☆☆
• 感情ゆさぶられ度:★★★★☆
• エネルギー消費度:★★★★☆
• 配信でも観ます度:★★☆☆☆
• 人にすすめたい度:★★★☆☆

【制作エピソード】
人形造形には徹底したこだわりが込められている。モデルとなったのは、江戸時代に作られたリアルな“生き人形”。さらにビスクドールや球体関節人形の要素を融合し、顔はあえて左右非対称に仕上げられている。そのため、見る角度によって微妙に表情が変わり、長澤まさみや瀬戸康史も「表情豊か!」と驚きを口にしたほど。国際映画祭を巡る中でも、まるで人形自身が旅を楽しんでいるかのような表情を見せていたという。

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キネマ紳士

3.5とにかくあやちゃんが怖すぎ!

2025年8月2日
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楽しい

怖い

興奮

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邦画野郎

3.0ホラーだった・・

2025年7月31日
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人間の狂気が恐ろしい話かと思っていたら本物のホラーでした。
貞子系の映画は好きではないし一切見たことはなかったので勝手に騙されました笑
でも俳優さんがみんなうまいし素敵な人ばかりだしちゃんと見られるホラーでした。
個人的にはやすけんさんが出ていたのでうれしかったし。
最初の方で瀬戸君と人形が初めて出会う場面はそう来るだろうと予想通りのリアクションで笑えた。

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kanoko

1.0最後にこねくり回したのはどうなんでしょうかね

2025年7月30日
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北のやまさん

3.0古典的ゆえに面白さの限界点がみえる作品

2025年7月30日
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私はおっさんであるがゆえに人形ホラーという時点で古典的ホラーをイメージする。
まは本作品はそのイメージの範囲内だった。
かといって決定的な不満点はなかったので、これが人形ホラーの面白さ限界点だと思った。

理解できなかったのは
あやちゃんは夫婦を攻撃して破滅させたいのか、一生とりついて子ども扱いされたいのか分からなかった。
両方だとしっくりこない。

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チャーリー
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