ドールハウスのレビュー・感想・評価
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大変面白く今作を観ました。
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
(レビューが溜まっていたので短く)
結論から言うと、今作の映画『ドールハウス』を大変面白く観ました。
映画冒頭の事故は、現実でも実際に起こっていて、主人公・鈴木佳恵(長澤まさみさん)が経験する悲痛な感情は、余りにも重くリアリティがあったと思われました。
この根底の主人公・鈴木佳恵の悲痛なリアリティは、扱われてる題材が非現実的ながら、作品に最後まで手触りあるリアリティをもたらしていたと思われました。
なので、人形の動きや感情に生々しさが加わり、大切な生命が消失したという精神的な恐怖も根底に流れ、観客の心をつかみ最後まで引っ張って行ったと思われました。
ただ、個人的な好みとしては、前半の日本人形でありながらの人形の動きや、夫・鈴木忠彦(瀬戸康史さん)との生活が、どこか西洋的で矢口史靖 監督らしい意外性があったのですが、後半の呪禁師・神田(田中哲司さん)が出て来た辺りから、日本的な呪いの世界に変化して行き、これまでの邦画での村の呪いといったやや既視感ある内容に変化したと思え、惜しさは僭越感じられました。
また、作品の着地に関しては、夫婦の別の抜け出た解決の方が好みではありました。
ただ一方で、矢口史靖 監督が新たな境地に乗り出した、冒頭の事故の悲痛さに舞い戻り、監督が大切にしていた根底を想い起させる、深さある秀作に仕上がっていたと、僭越ながら面白く観ました。
曲目当てでしたが
ドキドキしました
一人で鑑賞しました
一言で言うと、怖かったです
気持ち悪かったです
ドキドキしました(違う意味で💦)
キャーキャー言いたい人、見てください
ストレス解消に?なります
物語の最後が、少し納得いかない感じだったけど
続編あるのかな?
と、感じました
わたし的に、ハッピーエンドが良かったかな
長澤さんの映画予告に誘われて
子供より顔が小さい長澤まさみに恐怖する
いつもの事ながら利用期限が迫ったU-NEXTのポイント消費のためというケチくさい理由で劇場へ足を運びましたが、今回は更に暑さと眠気と、うかっり見始めてどハマりした「ゲーム・オブ・スローンズ」(11年~19年)の続きが観たいという欲求に負けて結局休日は外出しなかったため、平日の行ける時間に上映されていたのが本作だけだったというかなり低いモチベーションでの鑑賞です。
それにしても公開から結構日が経つのにまだ上映が続いていたことと、平日の21:30からの上映なのに、公開してすぐ観に行った「メガロポリス」(25年)よりもお客さんが入っているのには驚きました。しかも若いアンちゃん2人が連れだって観にきているではありませんか…それも2組も…。若い男が連れだって観にくるような映画かよ?と一人で観にきているおっさんが言えた事ではないだろうと思われるかもしれませんが、おっさんには長澤まさみを見るという大義名分があるのです。
という事で長澤まさみっぽくない長澤まさみのポスターが印象的な本作。映画の序盤では縦縞、横縞、とにかくシマシマを着る長澤まさみ。何故シマシマの服を着るとこんなにママさん感が出るのか?分からなすぎて先ず怖い。次に小さな子供を抱き上げる長澤まさみの顔の小ささ!子供は頭が大きいものですが、それにしても子供相手に顔を並べて小顔を際立たせてくるのがもう怖い!そしてホラー映画ってそんなもんだろと言わんばかりにここぞというところで異様に力を込めて台詞を吐く長澤まさみ。いくらホラー映画とはいえいささか加減を間違えているような力感に思わず吹いてしまうのです。思えば長澤まさみはかつて「都市伝説の女」(12年・13年)とかいう罰ゲームの様なドラマに出ていたことを脈絡もなく思い出し嫌な汗が滲みます。
それはともかく、ご近所さんの子供を預かっているのにおやつを買いに出る長澤まさみ。いやはじめから今日はお子さん預かる日って決まってたんだろうからあらかじめ買っておけよと思いつつも、出かける前に刃物は子供の手の届かない所へ隠し、ガスの元栓を閉め、お風呂の水がはられていない事を確認する長澤まさみ。小さい子の面倒をみるのって色々気を使わなくちゃならなくて大変だなぁ~と感心しつつも鍵を掛けずに出かける姿に違和感を抱きます。そして鍵は掛けなかったもののあれだけ用心していたのに留守中にとんでもない事が起きてしまい、洗濯機を新型にさっさと買い換えなかった事を後悔する長澤まさみ。未だにタテ型を愛用している自分はドラム式なら全部新型という認識なので長澤まさみの後悔の理由がよく分からないのですが、ともかく以降、洗濯機がトラウマとなり洗濯物は手洗いする長澤まさみ。洗濯板くらい使えよとつい思ってしまいましたが、洗濯板で洗いものする長澤まさみは見たくない気もするのでこれが正解かと納得してしまうシーンです。
そんなある時まるで運命に引き寄せられるように礼ちゃん人形と出会い、家へ連れ帰る長澤まさみ。夫役の瀬戸君が帰ってくると当たり前の様にダイニングに座っている礼ちゃん人形のシーンが一番ゾッとしたのですが、とにかく礼ちゃん人形が私の想像していたものよりもずっとデカい!そのデカさに思わず吹いてしまい、それ以降怖さより可笑しさが先行してしまいました。(このデカさにもちゃんと恐ろしい理由がある訳ですが…)いやそれにしてもですよ、精神的にまいっている長澤まさみはともかく、明らかに“いわく付き”の礼ちゃん人形(のケース)を見ても気味悪がるそぶりも見せずに笑っている瀬戸君も結構不気味です。(映画の結末を知ってから思い返すとこの夫婦には何か“適正”の様な物があった気がするのがこの映画の妙かも知れません。)
まぁとにかく、そうして一緒に外出したり、写真撮りまくったり、わざわざ礼ちゃん人形分の食事も用意したりと実の子供のように可愛がる長澤まさみなのですが、ある出来事を切欠に礼ちゃん人形への興味を急速に失っていき、昔より滑舌の良い気がする義母役の風吹ジュンも含めて礼ちゃん人形の扱いが途端に雑になるその落差が余りに極端。乱暴にゴミ袋に入れて捨てる。問答無用でボコボコに殴る。モップで押しやる等々、何もそこまで…というその扱い様に何とも言えない可笑しさを感じてしまうのです。そもそも人形(特に日本人形やフランス人形)って特にいわく付きじゃなくても何となく丁寧に扱わないと祟られそうで怖い気がするのですが、そういう情緒がちょっと欠けてる気がしてイマイチ映画に入っていけませんでしたね…。
さらにお焚き上げをやっている寺の坊様が「自分の手には余るので専門家を頼ってください…」と言うのに対してあまりに真っ当なツッコミを入れる瀬戸君。礼ちゃん人形に対してそこに愛はあるんか?と問いたくなるような扱いをし『バチでも宝クジでも当ててみろってんだ!』という名言を吐く今野浩喜や本人の言うようにこれからという時に離脱する田中哲司のトホホ感。不遜な態度で明らかにこの後酷い目に遭う気配ムンムンで本当に期待を裏切らなかった安田顕。「さがす」(22年)で変態ポルノコレクターを演じていた人が本作では人形コレクターとして登場し、礼ちゃん人形を見たい(何なら引き取りたい)とかいう話だったのにいざ対面すると「持って帰って……」と、何のために出てきたんだコイツは…という調子で中盤から終盤の入り口あたりにかけて猛烈に濃くなるコメディ臭。鑑賞後に本作の監督のフィルモグラフィを見てみると、なるほど私は見た事ないのですが名前を知っている作品がこんなに!しかもコミカルなイメージの作品群で納得です。
ただの偏見以外の何物でもありませんが、コメディで名をあげた自分が何まともに恐怖映画撮ってるんだ?という監督の照れ隠しのようなコメディ要素からは、カットがかかるたびに役者が笑顔になって談笑している和やかな撮影現場の風景が透けて見えてきそうなのです。そしてあまりに清潔感のある映像。映画を観ていてイヤだなぁ、ここには居たくないなぁと思わせるような生理的な嫌悪感を催す映像ではないんですよね。何かとてもツルツルピカピカしていて清潔感があります。長澤まさみも泥だらけになりますが不思議と見ていて「やだ、バッチィ~」と顔をしかめてしまうような映像ではないので、あまり見ていて居心地の悪さの様な物は感じませんでした。買ったばかりの牛乳がヨーグルト化していたのは地味だけど確かに一番イヤだなぁ~と思いましたが、そのセコイ嫌がらせをしてくるところも自分としては可笑しさに繋がってしまったんですよね。
ただ本作の恐怖演出はオーソドックスながらとても良かったように感じます。不意に視線を横切る何か。Aだと思っていたものがAではなかった時のゾクッと感からのそれではコチラのBは一体何なのか?実は察しているけれどそれを認める事の怖さ。けれど確認しなくては…というドキドキ感はとてもよくできていたと思うのです。そして本作の清潔感のある映像を私はネガティブな要素として挙げましたがそれは人によっては別にネガティブな要素ではないでしょうし、他にも上品な作品雰囲気、特にダレる事のないテンポの良さに、オチも個人的には好きですので、散々言った割にはそれ程ダメだとか駄作だとかは思っていない何とも納まりの悪い感覚になる映画なのです。
漫画家の故・楳図かずお先生がかつて「ホラーとコメディは表裏一体なんです」みたいなことを言っていましたが、私の場合はホンのちょっとした切欠でこの映画にコメディを見出してしまいましたが、まぁそもそも冷やかし同然の心持で観に来た事が本作をホラー映画として捉えきれなかった事の大半の原因だと思いますので、やはり映画見るのにも体調管理と積極的に楽しむ姿勢って大切だなと反省させられる今回の鑑賞体験なのでした。
これまで観た映画の中でぶっちぎり!
夜ひとりで映画を見るのが趣味でこの映画を見ると決めた時も20:00くらいの映画でした。
人形のリアルさと恐怖感、まさに子供の頃に怖がっていたモノとそっくりです。現実にありそうでないそんな日常が映画では繰り広げられています。
裏切られた気分
ラストまで見終わって劇場が明るくなってから真っ先に思ったのは「あの演出で大団円エンドじゃないんだ……」でした。
全体を通して「まあこうなるよな」というストーリー。ほとんど母親の自業自得だけど、次女があまりにも可哀想。演出そのものはかなり怖いです。でも死体とかは出て来なくてグロくないのが救い。
エンディング前の長女が母親を襲っていた人形?次女?を連れていくシーンでこれは大団円エンドだろうなと確信していたのに唐突に「私たちは間違っていた」と言われてバッドエンド行き。私の見方が悪かったのかもしれないけど、バッドエンドになる伏線が一切なかったので個人的には納得がいきません。
そこだけ不満だけど、それ以外はかなりクオリティも高いし怖いし、ホラー映画としての完成度は高いと思います。
プロモーションは上手だと思う。SNSありきで見る映画。
【見ようと思ったきっかけ】
・ずっと真夜中でいいのに。が主題歌を歌っているから。
・SNSの反響が良さそうだったから
・ホラー好きの友達がいたから
【感想】
・冒頭からイライラした。子どもを持つ親からするとあり得ない展開ばかり。
・ホラーも笑いもミステリーもバランスがいいのではなく、中途半端。
・人形に袋被せて殴るの「こんまりメソッドじゃん!」って思って
そこだけテンション上がった。
・人形が怖い顔をするのが唐突すぎる。
動いているところを見せる必要性はなかったのでは。
・胸糞悪いオチ。真衣ちゃんが可哀想。
親たちはある意味幸せそうで、
なんの罪もない子どもが不幸になるのは意味がわからない。
子と引き離される系のオチは他の作品にもあるので、
新鮮さは感じなかった。
・芽衣ちゃんの影が薄い。終盤の扱いも可哀想だった。
・SNS(X)上でのプロモーションは上手いと思う。
・ポップコーン買って行って正解だった。
【引っ掛かる点】
・人様の子どもを預かって買い物に行く状況がありえない。
・冒頭の不審者は誰だったのか。物語に絡んでただろうか。
・子どもが死んでしまったのは古い洗濯機を買い替えなかったからではなく
親が不在だったから。ドラム式洗濯機はチャイルドロックが付いているし、
中から扉を閉められる構造ではないと思う。誰かに閉められたのかと思ったけど、
そんな展開はなかった。洗濯機を回さなかったことがまだ救い。
・精神が不安定で薬を飲んでいるのに妊活するのは無責任だと思う。
・人形のおかげで立ち直れたのに扱いが雑すぎる。
だからこのような展開になった…というわけでもなく
なんの罪もない子どもが不幸になっただけ。
・途中で出てきたグループ配信者の人数が増えたからって何。
【良かったところ】
・長澤まさみさんの可愛さを再確認できた。
・主題歌の「形」が最高なので聴いて欲しい。
選択と洗濯をかけているトコ好き。
【他の作品と比べて】
・「仄暗い水の底から」みたいな展開じゃないと良いなと思って見たけど
胸糞でしたわ。
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【レビューについて】
・言い回しの変更や追加で書きたいことを思い出した場合は
サイレントに修正します。
・作品の評価が変わるようであれば【追記】します。
【個人的な採点基準】
※レビュー増えたら変わるかも
1.0 虚無
2.0 まあまあ
3.0 ふつう
4.0 良かった
5.0 布教したい
久しぶりに余韻が残るホラー映画を観た。
ドールハウスというタイトルだけに、ホラーなのかな?
昔あったホラー映画の「劇場霊」と似たりよったりかな?
と思う程度で観に行きました。
結論から言って、すごく良かった!!
「リング」を初めて観たときぐらいの臨場感と余韻が残りました。
上映時間がすごく短く感じました。
出来れば、続編を作ってほしいなと思いました。
酷評している人も多少いるみたいですし、いろんな観方や捉え方が
あるから、それはそれと思いますが、コメントがヒネクレた書き方が
少なくなくて、まるで小学生レベル。
書いていて、恥ずかしくならないのかな?と思いました。
そんなにツッコミどころが多いんだったら、さっさと立席して出ていけば
いいのに・・というか、エセ映画評論家にでもなったつもり?
映画を楽しみに観に来ているんだから、余計な雑念は捨てて観るべきだと
個人的には思います。
よっぽどつまらないと思えたなら途中で出ていけばいいし、過去、何作品か
そういうのもありましたが、少なくとも私もそうしています。
今夏、最恐のホラー映画
ホラーとエンタメとちょっとまじめな風刺
話のころがりかたがテンポよくて、よくある「これをやったら解決しがち」イベントが発生するたび、え、これやったのにまだ終わらないの?と何度か思うくらい二転三転しておもしろかった。
子どもの怨念みたいなものがでてくる映画はみていてどんよりしがちなのですが、長澤まさみさんや瀬戸康史さんの絶妙なコント感で、その仄暗さをうまくエンタメで中和していたと思う。
無理心中っていうかつまりはおかあさんに殺されてしまったのに、おかあさんのもとに戻りたいと願うものかなあと思っていたら案の定でした。
子どもはおかあさんといっしょにいるのがいちばんしあわせ、というのは結局は親とか大人とかのおおいなる勘違いでしかない、という風刺がうまくきいていてよかった。
田中哲司さんがああいう格好していると、つい冷泉さん!って思ってしまいますね。
長澤まさみの母親役が当たり
動物供養(ペット、食肉向けの動物など)は、命あった生き物の供養ですよね。でも、時には命のなかったものも供養しますよね。たとえば、針、人形、ぬいぐるみなど。しかし自転車、傘、洋服など普段よく利用していても供養はしませんよね。この違いはどうしてでしょうか?←鑑賞後こんなことを考えました😞。
長澤まさみさんの演技が秀逸でした。怯える姿や絶叫する姿は、演技とは思えないほどでした。
ストーリーはテンポ良く、多くの伏線も後で回収しているのがよくわかりました。
刑事役の安田顕さんは、気の毒でした。もう少し出番が欲しかったです。
ラストにはビックリでしたが、続編もできそうですね。
ホントに怖いホラー😱だった
こわかったけど面白かった!
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