平場の月のレビュー・感想・評価
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期待を超えない
中学生の頃好きだった人と数十年振りに再会し、恋する話。
淡々とどこかへデートするわけでもなく、居酒屋で飲んだり家で飲んだり、しながら2人の距離が近くなっていくわけなんですけど、それがつまらない訳ではないです。リアリティあって良かったと思いました。まだ主人公たちの年齢と遠いので、何がリアルかわかりませんが…
ただ、何の予備知識なく見に行った訳ですが、展開が読める。裏切りがない。
一年後の約束が叶わないのが透けて見える…
なので、最後泣けなかった。
井川遥さんみたいな女性とても好きです。ただ、堺雅人さんのキャラクター?なのか芝居なのか、がなんか気持ち悪く感じてしまったのは何故だろうか。
感情移入がしにくい作品だった。
もっと苦難を乗り越えて幸せになって欲しかった。
コレは好みの問題。
よかった
奥さんと2人で鑑賞しました。
悲しい話だけど、いい内容でした。
悲しみは実感が湧いてはじめて押し寄せてくる感じ、薬丸ひろこの曲が流れて急に涙が止まらなくなるシーンは、すごく共感しました。。。
6ヶ月検診の結果を尋ねた時に須藤が出したピースサイン、何を伝えたかったんだろう。。。
青砥はなんでもっと強引に結婚しなかったんだよ!
すべてを察する居酒屋のおじいちゃん、めちゃよかった。。。
共感
井川遥さん、とても良かったです。
堺雅人さんも良かったのですが、とあるシーンで目を見開いているのがどうしても気になりました(笑)。
自分が50代ということもあり、共感できる部分が多く、感情移入しすぎて苦しくなりました。庶民的な会話、物、歌…共感し癒されながらも、
検査、手術、闘病などの場面で自分の身内を思い出し涙が止まらず…
今年10本以上観た邦画の中で一番悲しい気持ちになったかも。中学時代が少しずつ何度かに分けて明かされていきますが、ラストシーンが特に素晴らしくそこで少し救われた気がしました。
甘え方を知らない女性のもどかしさ
堺雅人さん演じる青砥が主人公ではあるが、女性目線のストーリーだと感じた。
井川遥さん演じる須藤は、話し方も淡々としていて芯の太い女性だが、恋人として青砥の隣に立つときにストーマに後ろめたさやイラだち感じてしまうところや、初めて体を重ねた朝に彼を見送ってひとりになった部屋に寝ころぶ姿は10代の女の子のようだった。
プロポーズのシーンでは「君だけが反対をしてる」と戸惑う青砥と別れを決心している須藤とのすれ違いの描写がとくに好みだった。
子供がいても身綺麗な元妻に対して、自身は病気を患っておりどんどん痩せてギスギスしていく姿を見せたくないし見てほしくないから、せめていま彼が抱いてくれる今の自分を覚えていて欲しい。だから別れると決めた須藤が不器用でもどかしい、リアルな女性像だったと思う。
また堺雅人さんの「好きな女性への接し方」がすごくリアルで、はじめてワンピース姿を見た時の顔や、さり気なく退路を絶って抱きしめるところ、声のひそめ方…妙に艶かしくてドキドキしてしまった。
見終わった後に誰かに会いたくなる作品だった。
夢みたいなこととは
原作未読です。話題になった当時手には取りましたが積ん読のまま行方不明に。今より少し若いときに読んでおけばよかったような読んでないから映画を楽しめたような。
須藤がガン再発を言い出しにくくピースサインのようなものを見せてしまう。それを見た青砥は嬉しくて前のめりになってしまい、須藤が実は...と何か言い出そうとするのを遮ってプロポーズしてしまう。お互い本当にわずかなボタンの掛け違いで別れを選ばざるを得なくなる。切ないです。
須藤が月を見ながら思った夢みたいなこと。病気も大きくは進行せず、売店でシフト通り働き、小さな部屋で青砥と結婚もせずただ静かに共に時間を過ごし、いつか青砥に看取られて先に逝くこと。周りから見ればそんな取るに足りない人生が不幸だった須藤にとっては夢みたいなことに思えるのではないでしょうか。
商業的には厳しいですがキャストが美しき井川遥でなく普通っぽいおばさんだったらまた別の良さがあったかもしれません。容疑者xの献身が堤真一でなかったらと思ったのと近い感覚ですね。
「アカナツ」の恋も良いと思います
恋愛モノを観るのは本当に久しぶり。
いつからか、映画もドラマも不倫を含まない大人の恋愛を描く作品が少なくなってしまった。
50代にもなればほとんどの人が直面するだろう問題を抱えながら、ごくありふれた日常を送る普通の人を、主演のお二人が感情の機微を捉えつつ自然に演じている。ビジュアル的にはその辺にいる人達ではないけどね。
井川遥さん演じる須藤葉子という人物は、「居方」の美しい人だなと思った。年齢、性別問わず稀にいるけれど、出会える事はそうそうない。
持って生まれる物なのか、環境などで身に付く物なのか。
「私は1人で生きて行く。」
中学生時代の回想シーンで、須藤葉子は青砥にこう宣言する。
彼女が最後に示す決意を思えば、この言葉は何とも遣る瀬ない気持ちになる。
挿入歌、薬師丸ひろ子さんの「メイン・テーマ」の歌詞を読んで頂いたら、この映画の世界をより深く見つける事が出来ると思います。
青春ばかりに光があたるけれど、朱夏もいいですよね。
ま、いっか。月は平等に照らしてくれるから。
「誰かと一緒にいるってことは当たり前じゃないんだよ」
平場の月
大人のラブストーリー
なんとなくそういうものかと思い
共感できるものがあるかもしれない
そんな思いで鑑賞
主人公2人の再会から
2人の中学時代を織り交ぜながら
話は進んでいく
この作品
私の心にすごく沁みてしまった
夫と死別して地元に戻り
パートで生計を立てる須藤葉子
慎まやかで無駄のない地味な生活をしている
離婚して地元に戻り
印刷会社に再就職した青砥健将もまた
決して派手ではなく
同僚や同級生とたまに楽しく過ごす日々
2人は偶然
須藤のパート先である病院内の売店で再会
それから
日々の出来事や他愛もないお互いのことなど
会って話すようになるが
須藤の大腸がんが見つかるあたりから
これはただの大人のラブストーリーではなく
自分にとっても
等身大のストーリーで
入り込んでしまった
年を重ね出てくる体の不調も
他人事ではないし
自転車の二人乗りは
あまりに青春すぎるし
大人の恋愛というには軽すぎる
痛恨の極みの現実
ただ好きというだけでは
やり過ごせない過去
少なくとも須藤にはあった
でんでんさん扮する
青砥の同僚八十島の
「誰かと一緒にいるってことは当たり前じゃないんだよ」
この言葉
びっくりするほど突き刺さってしまった
「そんな人がいたら何回傷ついたっていいよ」
誰かと一緒にいるってことは
すごいことなんだ
まして
ずっと一人で生きていくと決めていたのだったら
今
誰かと一緒にいるってことは
とてつもなく大事なこと
最後の結末は
予想できたけれども
余りにも
呆気なく
青砥の
どこに持っていったらいいのか分からない
困惑する気持ちが伝わってくる
あとから知る
須藤の気持ち
いろいろと青砥の頭の中を巡っただろう
ずっと2人を見守っていた
居酒屋店主の前で
とうとう泪が溢れてしまった青砥に
相当なもらい泣きをしてしまった
最後まで添い遂げたかったであろう
だが悲しくも叶えることのできなかった2人
なんともやりきれない
華やかなものは何もないが
お互いを大事に思う気持ちが
ただただ切なかった
中年の初々しい恋
中学生時代の想い出と交互によどむこと無く。
ラジオから流れる歌を、何だっけ?からのふたりで歌うシーン。
これから始まる恋愛あるある。めっちゃ波長合うの。
それからのラスト。やられました。
この恋切ないけどいちばん美しいピークのままにしたかったんじゃないかな。
焼き鳥屋のおやっさん、やるね。きっとこのオヤジも色々あったんだよきっと。
これ書いてる今も何だか涙出る。
堺雅人の泣きの演技が秀逸
静かに淡々と時間が流れていくドラマ。変に盛り上がることもなく主役の2人のやり取りの日常性を丁寧に映し出してゆくところに同世代として共感できた。
青砥(堺雅人)は胃カメラの検査で訪れた病院の売店で偶然中学の同級生の須藤葉子(井川遥)と出会う。最初は居酒屋で飲んでいたがどこの居酒屋も満席で葉子の家で飲むようになり何度目かの飲みの時に結ばれる(ヤッちゃう)。
葉子はガンの転移を知ってもう助からないと悟ってそのことを隠して青砥と別れようとするが約束の旅行に行くために一年待つことを了承(?)その間2人は会ってなかったようで熱海旅行の1週間前に人づてに葉子の死を青砥は知る。
会社の飲み会でいつも2人で飲んでた居酒屋に久し振りに訪れた青砥は、ふと2人でいつも座っていたカウンターの席に座り空いている隣の席を眺めながら薬師丸ひろ子の「メインテーマ」を聴きながら嗚咽する。この笑っているとも泣いているともどちらともつかない嗚咽のシーン、ホントにスゴかった。
青砥の元妻役の吉瀬美智子、ワンシーンだけの出演でもったいなかったなぁ。
井川遥は、主演女優賞級の演技。リアルで静かな演技こそ評価されていいと思う。
井川遥が、アラフィフの女性をリアルに演じていて、なかなか良かった。強い(というか強くありたい)女性を切なく、生真面目な演技で素晴らしかった。色気より、そんな毅然としているところが胸を打つ。熱演というような派手さはないが、しっかりした演技で、主演女優賞ものだと思う。(このようなリアルで静かな演技こそ評価されていいと私は思う。派手な演技を評価しやすいけれど、そうじゃないと思う)
しっかり葉子(井川遥の役)が生きていた。
堺雅人もいつも通り受けの演技で良かったけど、ラストの泣きの演技はもっと自然の方が良かったかな、と思う。
監督の土井裕泰は、こういう素朴で人の温もりを感じさせるドラマ(映画)はうまいなあと思う。
シナリオは、向井康介。
先日の「愚か者の身分」も良かったが、今回もいいシナリオだった。セリフに無駄がなく(説明的なセリフは皆無)、構成力がある。
今回は、回想シーンがうまく挿入されていた。たびたび挿入される回想シーンは、話を進むごとにまるで謎解きのようにラストには二人の心を通わせた中学時代(楽しそうに自転車の二人乗りをしている)の回想シーンで終わる。
青砥の涙のシーンで終わらずに中学生の時に二人乗りをしてるシーンで終わるのは、そこが二人の原点だったからか。
あと、飲み屋の主人役の塩見三省が、いい味を出していた。ぜひ塩見三省に助演男優賞を!
3:7と言ってくれたなら
一言で言うと、先入観があり、感動できなかった(こちら側の要因かも)。日本映画で多いのは、若い頃と大人の自分、交互に流れる。
大体が、7:3や、あっても6:4。印象も含めてだ。「君の膵臓」や「セカチュウ」など。
私も50代前半、世代である。
今を中心なら、前半でそんな描きぶり、逆に若いところから初めて、もうでてこない、とか。
ViVan堺雅人、井川遥、平凡には思えない。
うーん。何か、逆に奇跡的なことを起こしたら、平場に入れたのにと。わかる方はいないかも。
ここからは、しょうもないこと。
平場の青砥(高卒)にモデル体型の吉瀬美智子が嫁さん、どこでどう会うのだ。井川遙だけならギリ現実感ある。
私には、両方のめり込めなかった。
ラストの自転車2人乗りは良かった。
後からくる
劇場やTVで予告を見て、
面白そうだったので、鑑賞。
予告でいうと、
これは仕方ない事かもしれないんだけど、
堺雅人のあの泣いているカットは、
出来れば、本編にとっておいて欲しかったかな。
内容は、
大人の恋愛ってこんな儚い面もあるんだと思った。
中学生時代のシーンも良かった。
あと所々、日常の笑えるシーンがあって、
その辺りの空気感の作り方が上手かった。
堺雅人と井川遥の演技はもちろん、
その脇を固める役者陣の名演技が、
この作品をしっかり骨太にしていた。
お喋りな同級生に、先輩のオッチャン、須藤の妹、
青砥の母、中学生時代の青砥と須藤役の2人。
なんといっても、居酒屋の大将だな。
それぞれ、微妙な感情の変化を表現していて、
平場の人間のドラマがしっかり観れる。
自転車2人乗りは青春すぎて、
夜なのに眩しかった。
こっちが恥ずかしかったな笑
須藤が青砥に突然素っ気なくなったのは、
もしかして・・・と思ったけど、
須藤が亡くなったっていうのを、
あぁもあっさり聞いてしまうと、
青砥もすぐに受け入れられる訳無いよな。
須藤のカレンダーにも、
12/20に赤丸があったのが切ない。
居酒屋の、
あの席であの曲。
青砥の心情が溢れ出た良いシーンだった。
須藤が窓辺で考えてた夢みたいな事って、
何だったんだろうなぁ。
そんなこんなを思いながら、帰り道。
映画と同じ、月が出てた。
日常の中にある想い
人生を歩んできた者たちの淡い時代を呼び覚ますひととき。
歳を重ねるが如く思いやりと表裏となる強引さが影を潜め、相手への想いの言葉を重ねる。
そんな時の流れの中、訪れるすれ違い。
交わした約束という名の想いを互いに待ち望む未来に訪れる答えとは。
その答えは言葉ではないが、いつもそこにあるが届かない月の様に想いを馳せる。
そんな心に染み込んでくる気持ちにさせてくれた。
私の中学時代の同級生達は、今も元気でいるだろうか…
たまたま同じ時代に、たまたま同じ学区で産まれ育っただけの赤の他人共。
殆ど縁(えん)も縁(ゆかり)も無いけれど、
…それでも元気でいてくれると嬉しいな。
中には、病気や事故や災害で…先に逝ってしまった者もいるのかな?
正直…嫌だな。
大した付き合いも無いし、親友どころか、軽薄なおトモダチなんて間柄でさえないけれど、
普通に結婚して、子供もいて、
生活に子育てに、
直ぐに変わる時代の急流に四苦八苦しながらも、
死なんて微塵も考える暇もなく、平凡に生きていてほしいな。
不幸だったりしたら、悲しいって言うより、、何故か途方も無く寂しく感じてしまう。
かつて同級生だった二人、
今はお互いアラフィフのオッサン、オバハンで、
久しぶりに再会して、恋に落ちる…
多分…同性だったなら、きっと掛け替えの無い唯一無二の親友だっただろうに😢
異性同士だったが故に堕ちた恋…
不器用で優しくて、繊細で寂しがり屋なくせに、自己嫌悪で心がぐ~るぐるだから、
愛しい人に甘えきれない…
互いにそんなだから、惹かれ合っただろう皮肉😓
ヌコ様🐱は…死期が近付くと、親しい下僕👨👩👧👦共に弱い姿を見せまいと、知らぬ間にシレッと姿をくらますなんて謂いますが、
ヒトでソレをヤラれると、、かなりキツいモノが有りますよ😭
どんなに醜くても…見窄らしくても、、八つ当たりされて傷つけられても…
ちゃんと看取らせて、ちゃんと悲しみのドン底に、喪失感の果てに落してくれよ…と。
愛ほど深いノロイは無いって、五条センセイだって云ってたじゃん🤞
好感を持てる映画だが、私の心に突き刺さるものが無い。
何故、須藤(井川遥)は青砥(堺雅人)の結婚申し込みを拒絶したのか。会うことさえ拒んだのに、一緒に旅行することを約束したのか。癌の再発で死を避けられないと悟ったゆえなのか。相手の事を考えず、略奪婚をしたり年下の男に入れ込んだり、また中学時代相思相愛だった青砥の告白を無視したりとその独りよがりの太い(強い)性格がどうして形成されたのか、そこのところがよく分からない。男を追って家出した母を持つ家庭環境が原因だと推測は出来る。が、説得力ある描き方をしてくれれば、私の心に突き刺さるだろう。結局、須藤は誰にも心を開かず、あの世に旅立ってしまった。そんな女性に惹かれた青砥がかわいそうだが、それが人生だろうと思う。
離婚しても元嫁や子供と仲が良かったり、仕事や同級生との付き合いも問題がなかったりとやや楽観的だが、そのぶん須藤との恋愛が浮かぶ作りになっている。役者さん達の演技は良い。井川遥は難しい役どころを上手く演じている。
「一緒にいてくれる人がいるってのは、当たり前じゃねえぞ」
山本周五郎賞を受賞した朝倉かすみによる小説を原作としています。友人から泣ける映画と言うお薦めがあったので、観ました。
登場人物間でのやりとりが、演技しているとは思えないほど「普通」すぎて、また、主人公の青砥健将(堺雅人)と須藤葉子(井川遥)の間で交わされる会話では、大腸がんの本が「あの『科学と学習』の学研から出ている」だったり、須藤葉子がユニクロの服、コジマの家電、ニトリの家具に囲まれた生活をしていたり、普通の暮らしが至る所に出てきます。「平場」=ふつうということがよくわかります。
堺雅人が童顔なので、同級生感がないのですけど、実年齢は井川遥より上と知り、驚きました。でも、演技はいい。最後の演技は泣かせますね。また、井川遥は、小料理屋の品のいい若女将のイメージしかなかったけど、この映画で一皮むけた感じで、眼鏡をかけているときはやはり美人ですけど、普段は「平場」という感じがして、とてもよかったです。
一点、自転車に二人乗りしたときに、中学時代にも同じことをしたことへの言及がないのがなぜか、わからなかったです。
君の映画では泣けない
おいらは評論家ではないので、映画評はとてもシンプルだ。
おもしろかった・まーまーおもしろかった・フツー・おもしろくなかった・期待はずれ、の5段階だ。(前回より一つ増えた)
映画を観る前の人にはちょっと読ませたくないな。今回は、期待はずれであった。シナリオも演出力もおいらは足りないと思った。
原作小説未読。
ただただ平凡な50代の元男子と元女子のラブストーリー。
一所懸命 平凡さを表現しようとしてるがあのおふたり、平凡になれない。
どうせだったらもう少しだらしなく描いたほうが平凡に近づくのでは?
癌を表すにも人工肛門の用具などは写さずに癌を表現できただろうに。
演技力のあるおふたりに任せたほうがよかった。
ハコさんの退場があっけなく、退場の経緯を妹に任せるのではなく、ハコさん本人に任せるべきだったかな。
いいものを作ろうと役者も脚本家も監督も頑張って話し合いながらやっていると思うが、どうも功を奏したとどうしても思えなかった。
もちろんおいらのために作ったわけでもないので、これはこれで製作に携わる全員が満足してくれれば、おいらが泣けなくても関係ない。ただおいらが泣けなかっただけだ。
できたらこのおふたりで泣きたかった。
このおふたりの演技力はすばらしかった↗︎⭐︎5
でも感情移入はできなかった↘︎⭐︎1.5
VIVANTの前に観られてよかった。
薬師丸ひろ子さんの挿入歌メインテーマは違和感あり。
星野源さんの主題歌は秀逸。
平場の月
初めての映画レビューを投稿します。
思った事をまとまりなく、書いていきます。
映画館を出た後、薬師丸ひろこの「メインテーマ」
をスマフォで聴きながら帰宅した。
直ぐに感化される私
主人公と同世代で、ほぼ同じ時代を生きてきた
このメインテーマと中学生の「ハコ」の友人の一人が聖子ちゃんカットで時代が被る
50代で事情を抱えて、新たに出会った青砥とハコ
お金が無いから自宅で飲もうと、ハコが青砥を誘った。すごくリアリティがある。
青砥が天気予報を見ながら、自分のお弁当を作っている場面も気に入った。唐揚げが入っていて色とりどり。おかゆや鍋をよそっていたり、料理上手な青砥。
息子が青砥に会いに来たとき、息子が冷蔵庫の作り置きを食べようとすると「俺の夕飯だから食べるな」と言う場面もリアルすぎる。
青砥が職場の印刷工場で丁寧に仕事をしている部分も上手く描いている。仕事仲間とお弁当を食べていて、人間関係も良好。青砥が離婚した理由はあまり
納得しなかったけど。古瀬美智子のような美しい妻だったから、価値観が合わなくなったのだろうか?
この主人公の二人を取り巻く同級生の登場が羨ましかった。特に青砥の仲間3人。友人の娘の結婚式、
青砥のお葬式に出席したり、関係が続いているのが
羨ましい。
ハコが働いているパート先にも、中学の同級生。
青砥とハコを後押ししてくれていた。
地元で暮らしていると、こんな人間関係があるのかな?
青砥の母の葬儀で、青砥の元嫁とハコが会話をし、
元嫁はパートナーの車に乗り、ハコは葬儀場にもどる。青砥が一人残されたのは、今後を暗示していたからなのか?
青砥がハコの全てを受け止めようとしたのに、ハコは別れを選択。??と思った。一緒になろうと青砥が言った言葉を、何故受け止めなかったのだろう?
その後の展開に期待していた。納得しないハコ別れの切り出し方だったから、またよりを戻すと思っていた。
同級生からハコの死を聞いた青砥
こんな展開あるかなー
ハコは、愛した人に別れも告げずスーッと旅立ってしまった!ハコの部屋は整然としていた。亡くなった後もハコがいるように。
そして焼き鳥屋で、青砥の職場の後輩の昇進祝いの中、薬師丸ひろこの「メインテーマ」が流れて
青砥が大将のいるカウンターに座って、溜めてた悲しみを吐き出すように泣き出す。この堺雅人は、いつも笑っているような顔だから、泣きじゃくっているのが余計にハコの別れの辛さが伝わってきた。
スマフォの操作を電車でしていたら、スマフォを床に落としてしまった、鈍臭い私
映画の余韻に浸れず、現実に戻った。
50代半ばの私が、加齢による聴力低下で青砥とハコの声量が小さい場面は聞き取れず。
これが50代。身体も老化しつつ、平場の月を求めて
数年ぶりに映画鑑賞しました。
空回りする玉恵
2025年映画館鑑賞114作品目
11月27日(木)イオンシネマ石巻
ハッピーナイト1300円
監督は『いま、会いにゆきます』『映画 ビリギャル』『罪の声』『花束みたいな恋をした』『片思い世界』の土井裕泰
脚本は『リンダ リンダ リンダ』『マイ・バック・ページ』『マイ・ブロークン・マリコ』『ある男』『悪い夏』の向井康介
ロケ地
埼玉県朝霞市
TMGあさか医療センター
精興社 朝霞工場(印刷会社)
朝霞市立第四中学校
埼玉県志木市
いろは親水公園
埼玉県さいたま市
浦和の里
埼玉県ふじみ野市
こだわり居酒屋 酔いしょ!
粗筋
離婚などをきっかけに地元に戻ってきた中学時代の同級生の中年男女が再会し交際がスタート
青砥健将はプロポーズするが須藤葉子は絶交を強く求めた
須藤の要求をひとまず受け入れた青砥であったがそれでも来年の12月20日からの熱海の温泉旅行の約束が生きていた
それを楽しみにしていた予定日残りわずかの2025年12月の青砥だったが須藤が癌で亡くなっていたことを知らされる
まああの急に青砥を振る須藤の豹変にある程度は予測できた
青砥が知らないまま死ぬとは思わなかったが
堺雅人独特のクセのある芝居
堺雅人といえば『倍返しだ』でブレイクしたわけだが本来ならどちらかといえばこっちの方
葉子の妹に亡くなった姉の事情を聞かされ「そうだったか」という表情の堺雅人好き
ヒロインは井川遥
グラビアアイドル時代より今の方が良い
人口肛門をつけ変な音が出る女性俳優は敬遠しがちな役を見事こなした
須藤葉子の喋り方が好き
居酒屋代を浮かせるために自分の部屋に青砥を招く須藤は胡座をかいて酒を飲み交わす
女とオネエは違う
異彩を放っていたのはうみちゃん役の安藤玉恵
送別会もアレだけど退院しパート先にやってきた須藤を迎えるうみちゃんは舞台袖から飛び出して観客に愛嬌を振りまく浅草の派手な衣装を着た売れない漫才師のよう
スーパーでのやり取りも娘が呆れるほどの異常ぶり
本人も不本意だった気もするが土井監督の強い要望なら仕方がない
安藤玉恵ならある程度求めてもやるだろうという判断か
こういうことにはインティマシーコーディネーターはお呼びじゃない
まあ個人的には今回の安藤玉恵の道化ぶり嫌いじゃない
大人の男女の繊細なラブストーリーに1人場違いなおばさんがいることよって2人がますます引き立つ
実績豊富な監督と脚本
俳優陣は豪華とはいえないが全体的に渋い面々
職場の先輩にでんでんで幼馴染に宇野祥平や吉岡睦雄
前妻がピリピリの吉瀬美智子で須藤の妹が中村ゆりというバイプレイヤーズぶり
なぜか成田凌
医者はなぜか前野朋哉
こんな顔に命を預けたくない
塩見三省が良い味を出している
大病を克服したもののだいぶ衰えてしまったが名優はどう転んでも名優なのだ
ラストで薬師丸ひろ子のメインテーマが流れる有線のボリュームを上げるシーン好き
自転車の二人乗りが違法になったのは戦後間もない1950年からだという
88年公開の『異人たちの夏』では主人公の両親が二人乗りで自転車に乗り車に轢かれて亡くなっている
しかしその作品のエンドロールで「自転車の二人乗りは違法です」「特別の許可を頂き安全に十分配慮し撮影しました」とかなんとかそういうのは無かった
どいつもこいつも正義マン気取りのいちいちうるせー世の中になったものだ
配役
印刷会社の社員の青砥健将に堺雅人
青砥の中学時代に坂元愛登
病院の売店勤務のハコこと須藤葉子に井川遥
須藤の中学時代に一色香澄
葉子の妹のみっちゃんこと前田道子に中村ゆり
みっちゃんの幼少期に静莉子
青砥の先輩社員のヤッソこと八十島庄助にでんでん
青砥と須藤の中学時代の同級生で須藤のパート先の同僚のうみちゃんこと海野みゆきに安藤玉恵
うみちゃんの中学時代に古川凛
青砥と須藤の中学時代の同級生で青砥の同僚の安西知恵に椿鬼奴
青砥の幼馴染の江口剛に大森南朋
江口の中学時代に原田琥之佑
青砥の幼馴染の森仁志に宇野祥平
森の中学時代に斉藤汰鷹
青砥の幼馴染の後藤淳に吉岡睦雄(後藤淳:青砥の幼馴染)
後藤の中学時代に松藤史恩
青砥の後輩社員のリリーこと小田切聡に栁俊太郎
青砥の息子の青砥健介に倉悠貴
青砥の元妻の上村みづきに吉瀬美智子
青砥の母の大方斐紗子
須藤の元恋人で美容師の鎌田雄一に成田凌
焼き鳥屋『酔いしょ』の大将の児玉太一に塩見三省
葉子の父の須藤俊郎に黒田大輔
葉子の母の須藤八重子に松岡依都美
青砥の主治医の原田に前野朋哉
中学時代の同級生でうみちゃんの友人の間宮に白水ひより
中学時代の同級生でうみちゃんの友人のみつえに共田すず
中学時代の同級生でうみちゃんの友人の美穂にきよら
中学時代の同級生でうみちゃんの友人に小澤美優
「炭水化物祭り」が口癖の売店の看護師に小林きな子
「炭水化物祭り」の看護師と違い少食の売店の看護師に土井玲奈
須藤の主治医にたくませいこ
手術室の看護師に廣岡聖
江口の娘芹澤雛梨
江口の娘の結婚相手に鈴木武
焼き鳥店のホール担当の店員に牧紅葉
焼き鳥屋店の厨房担当の店員に腰越正和
天気予報士に岡田沙也加
中学時代の担任に数ヒロキ
警察官に若林秀敏
忘れられぬ呪い +追記
原作未読です。
若者のキラキラした恋愛ではないので、ある程度重い展開であることを予想して心の準備をしていましたが、思いっきり鷲掴みで揺さぶられました
青砥にとって、須藤と過ごした1年、須藤を待った1年はどうだったのだろうか
昔話やお互いが知らないお互いのこと、日々の楽しかった思い出や重ねた肌の温度、彼女が苦しんだ時を共に過ごせなかった後悔
須藤が月を見ながら考えていた「夢みたいなこと」の答えを彼女の口から聞くこともできず、EDの歌詞のように、死ぬまで心に残る呪いであり続けるんだろうな
カウンターで誰もいない右側、薬師丸ひろ子のメインテーマ、嗚咽、そっと店内BGMのボリュームを上げてくれた大将
悲しい物語なので苦手という人もいるでしょうけど、できればパートナーと一緒に観てほしい作品です。
(追記)
原作を読んで、再鑑賞しました。
本筋は変わらないものの、設定等は結構映画オリジナルになってまして、これがすごく効いています。
基本的には原作重視派ですが、たまにこういう素晴らしい改変があるので脚色は塩梅が難しいですね。
米アカデミー賞で脚本と脚色が明確に分けて評価されているのもよくわかります。
個人的には映画の方が、須藤の心の揺れや青砥に対する気持ちがより丁寧に描かれているような気がして好みでした。
原作も素晴らしいんですけどね、闘病記部分のボリュームが映画より多かった分、若干ですが恋愛の濃度が映画の方が濃かったかなと。
全150件中、21~40件目を表示
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