平場の月のレビュー・感想・評価
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静かに強くそして弱い(3.8)
そばにいたいと思う気持ち
そばにいてほしいと思う気持ち
伝えたら何もかもなくなってしまいそうな気がする。
思いを通じ合えること
こわいくらいに幸せだけれど、
失ったときのことを考えてしまう
どちらが辛いのだろうか
さよならできる距離とさよならすら叶わぬ距離と
好きな人の隣にいたい
ハコは誰よりも優しいのかもしれない。
メモ
青砥が涙を流した時、飲み屋の大将が掻き消すように音楽の音を大きくしてくれた場面がとても素敵でした。
須藤が願った『夢みたいなこと』はなんだったんだろう。
50代には刺さるかもね
私には違和感ある【あるある話】?
こんな映画見たことない、、、
空気感がリアルで、、、
登場人物たちの会話や仕草が妙に生活に根ざしていて、作り物ではない
日常の匂いがする。見ているうちに、自分もその場にいるような
感覚に包まれます。
甘さよりほろ苦さ?
初恋の再会という設定は、勝手にロマンチックな展開を想像すると、
実際はもっと現実的。強がりながらも心の奥にある弱さや寂しさが滲み出て、
こちらの胸にじんわり来る。
二人の存在感
堺雅人、井川遥が演じる二人は、華やかさよりも日常の
生活感を表現する姿で、リアルさが逆に魅力的、こちらは自然と
彼らの心の揺れに寄り添うことになります。
映像と音楽の余韻
星野源の主題歌いきどまりが、物語の余白をやさしく包み込み、
映像と音楽が響き、心に残る“余韻”を長く引きずる作品です。
こちらの人生に重なる話
離婚、死別、親の介護、孤独…。人生の節目で誰もが経験するような
出来事が背景にあり、観客は自分自身の記憶や感情を重ねながら
物語を受け止めることになります。
平場の月は、派手な展開や劇的なラストはなく、人生の隙間にある
温もり、切なさを丁寧に表現する映画。鑑賞を終えたあとも、少し寂しく、
でもどこか少しだけ温かい気持ちになる。そんな感覚を味わえる一本です。
若い頃の恋愛映画はもう少し距離がある、と感じるなら、きっとこの作品は
今の自分に寄り添ってくれるものとなります。
普通
歳を重ねても幸せの味は変わらないものだよね
50代の恋愛なぞ周囲に縁がない訳では無いが、大体が不倫。ほぼほぼ不倫。場合によっては奥さん公認の方もいるだろう。
この作品はそういうものを描いているのではなく、人生で色々なものを失ってきた独身同士の恋愛。即ち純愛映画。しかもちゃんと恋愛してたし青春してた。
ガチのおじさんの恋愛が題材なので言う事ははっきり言うし、50代の、言葉選びの絶妙な品の無さや、ちょっとキモいな、キツイな、みたいな部分もちゃんと描写されている。その上でヒロインのキャラクター像もきっちり描かれているおかげで、この恋愛の関係性を破綻させていない。
またこの映画の面白いところは地味な所。割と誰にでも有り得るような回想を主人公達が持ち合わせており、その縁がきっかけで…というのが関係性の発展の鍵となるのだが、パンくわえて道の角突っ走るくらいありきたりなものなのだが、これを昇華していくのが50代同士の恋愛となるとこれがかなり穏やかで、まぁこれだけ生きてるとそういう事もあるよね、って説得力を持たせてくれる。
だから素朴でありながらも、登場人物たちがちゃんと幸せそうにしてるなーというのを感じる事ができた。
登場人物の殆どが地に足つけた大人だからか、暖かい人達が多いのも好印象だった。
ファンタジー要素は皆無なものの、寒い時期に向けたストーブのような、ほんとりとした暖かさをもった作品という印象。
王道、というと語弊があるが恋愛映画としては全体的に大変丁寧で面白く仕上がっているので、落ち着いた映画が好きな方へはオススメしたい。
恋愛はキラキラだけじゃない
原作は読んでません。堺雅人さんのファンなので観に行きました。だから「へいじょうのつき」なのか「ひらばのつき」なのか分からないで映画を観ていました。観賞後、調べてみたら「ひらばのつき」でした。
以前、土井裕泰監督の作品で「花束みたいな恋をした」という映画を観たことがあります。恋愛はキラキラ(ときめき)だけじゃない。お互いの両親のことや、仕事のこと、映画には出てきませんでしたが出産のこと、色々な要素が存在する。だから大変なんだ。なるほど。今作でも一緒で、歳をとろうが、お金のことや健康のこと老後のこと、キラキラだけじゃない。これが現実です。もちろん今作は原作があるので土井監督の意図ではないのかもしれませんが。
この恋愛のキラキラを僕は勝手に月に投影していました。恋愛では満月だったり、新月だったり、その時によって違います。実は映画でも結構強調されているので大事なシーンでは要チェックです。
映画の中で青砥が須藤を思わず抱きしめるシーンがありましたが、その気持ちが痛いほど分かりました。数ヶ月前から、時々二人で会う女性がいました。その時、自然と指先でも良いから触れたくてどうしようもない事がありました。例えば年齢だって今田美桜の方が若い、見た目だって今田美桜の方が可愛い。でもこんな気持ちになるのは彼女だけでした。元カノですらそこまでの気持ちになりませんでした。本気の恋でした。映画の最中にそのことを思い出し顔が熱くなりました。その人とは何もありませんでしたが、彼女が抱える複雑な事情で、今後二度と二人きりで会うことはないと思います。
今後50才になる頃にまた別の誰かと恋愛をすることがあるのでしょうか。そしてそれは辛い恋愛になってしまうのでしょうか…。
男、独身、40歳(なったばかり)の感想でした。
まだ早かった
井川遥さんが好きになった
わたしが思っていた井川遥さんのイメージと違うタイプの女性の役で、それがとても似合っていた。意外な魅力を発見しました。
堺さんはいくつになってもずっとすてき。工場での真面目な顔も、はやる気持ちで自転車こぐところも。
中学の同級生の女性たちが、良くいそうな感じでリアル。
塩見三省さん。良かった。
感動も泣きもしないが、共感はする
地味な映画ですね。でも、いろいろと共感しまくり。
50代にはちょうど「なんだか、わかるなぁ」という映画。
そんなにドラマティックなことは起こらない。
特に感動するとか、涙が出るということもない。
でも、「うんうん」って頷いてしまう場面が多数。
井川遥は、こういうオバサンにもなれるのね。
ちょっと、彼女のイメージになかった雰囲気でしたけど、
それがとても自然な「アラフィフバツイチ女性」になっていて、良かったですね。
中学生パートの女の子(一色香澄)はとても良かった。
キャラがきちんと繋がっていたように思う。
男の子(坂元愛登)は、ちょっと違う気がしたけど。
独特な存在感があってアクが強いので、堺雅人とは別人格に思えてしまった。
「ちはやふる - めぐり -」にも出てましたよね。
彼のアクの強さは、私はちょっと苦手。
あと、塩見三省がいい味だしてましたねぇ。
温かいジイサンだった。
自分と同世代の人の生き方を見た
予告でオチ分かるのやめて欲しい
2025年劇場鑑賞322本目。
エンドロール後映像無し。
中学の時の同級生と出会って親しくなっていく話。予告でほぼラストシーンを出しているので序盤でオチが分かります。
日本で一番好きな俳優堺雅人が主演しているのである程度は楽しみだったのですが、彼の持ち味は笑顔の下の狂気だと思っているので、こんな普通の恋愛ドラマにもったいないなぁ、という気持ちもありました。実際井川遥といい感じになるにつれこっちがなんか照れくさく・・・。
井川遥演じるヒロインが劇中では気の強い女は可愛いよな、と言われていましたが、自分にはちょっとめんどくさいなと思いました。結局最後の選択も相手にとってはきついよな。
3大好きなおじいちゃん俳優田中泯、國村隼に続く塩見三省が出てたのが良かったです。昔のギラついた時は苦手だったのですが、病気をしてからはいい味が出ています。復帰したての頃は痩せすぎててめちゃくちゃ心配だったのですが、ポスターを見るとだいぶ元気そうで安心しました。でも実際演技しているのを見るとめちゃくちゃ声が小さくてまぁそうか・・・と思いましたが、彼が話す度になんだかじ~んときました。
『太い』井川遥
仙人のような店主に見守られて
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