平場の月のレビュー・感想・評価
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余韻が ずっと残る心地よい感じ
堺雅人ファンなので 観に行きました。
〇〇だ! と言う 男っぽい?セリフと 井川遥の 雰囲気に 違和感が
ありましたが、そんな事は どうでも良い位 最後の 堺雅人の 居酒屋での
演技が ホントに胸に染み入り ずっと余韻が残ったままです。
何か、物足りない…
中年の初々しい恋
中学生時代の想い出と交互によどむこと無く。
ラジオから流れる歌を、何だっけ?からのふたりで歌うシーン。
これから始まる恋愛あるある。めっちゃ波長合うの。
それからのラスト。やられました。
この恋切ないけどいちばん美しいピークのままにしたかったんじゃないかな。
焼き鳥屋のおやっさん、やるね。きっとこのオヤジも色々あったんだよきっと。
これ書いてる今も何だか涙出る。
堺雅人の泣きの演技が秀逸
静かに淡々と時間が流れていくドラマ。変に盛り上がることもなく主役の2人のやり取りの日常性を丁寧に映し出してゆくところに同世代として共感できた。
青砥(堺雅人)は胃カメラの検査で訪れた病院の売店で偶然中学の同級生の須藤葉子(井川遥)と出会う。最初は居酒屋で飲んでいたがどこの居酒屋も満席で葉子の家で飲むようになり何度目かの飲みの時に結ばれる(ヤッちゃう)。
葉子はガンの転移を知ってもう助からないと悟ってそのことを隠して青砥と別れようとするが約束の旅行に行くために一年待つことを了承(?)その間2人は会ってなかったようで熱海旅行の1週間前に人づてに葉子の死を青砥は知る。
会社の飲み会でいつも2人で飲んでた居酒屋に久し振りに訪れた青砥は、ふと2人でいつも座っていたカウンターの席に座り空いている隣の席を眺めながら薬師丸ひろ子の「メインテーマ」を聴きながら嗚咽する。この笑っているとも泣いているともどちらともつかない嗚咽のシーン、ホントにスゴかった。
青砥の元妻役の吉瀬美智子、ワンシーンだけの出演でもったいなかったなぁ。
うーん。。。
いまさらながら初恋と付き合う
個人的な話から入って申し訳ないですが、車での一人旅のお供に、買ったまま封を切っていなかったCDアルバムを持っていきました。1970年代に活躍したアイドル第1号と言われている南沙織の引退記念アルバムなのですが、これにドハマりしてしまい、旅の間ずっと繰り返し流していました。そして中古市場で出ているアルバムをほぼ買い集め、ずっと聞いています。
でも本人はわずか7年で引退し、今は70歳、いまさらハマったところで推し活できるわけもなく、新作も出るわけもなく、なんかけっこうな喪失感にとらわれました。この感覚は何だろう、以前にもあったなあ、と思い返してみると、初恋で失恋した時の喪失感とおんなじだ! と思い当たりました。
そんなわけで、普段は恋愛物なんて見ないんだけど、この作品がそんなテーマで作られたようなので見に行ったわけです。
淡々と描かれる中年の日常に初恋時のやり取りが印象的に交わって、堺雅人の絶妙な表情と井川遥の押さえた演技がよくマッチし、静かに心にしみる作品になっていました。いつもはクライマックスがどうの山場がどうの言っている私ですが、ラストに向かってもうこのまま何も起こらないでくれと願った作品はこれが初めてです。
ラストシーン、居酒屋の老亭主がかけている曲、私はかのアイドルの唄に変換して思い返したりしています。
井川遥は、主演女優賞級の演技。リアルで静かな演技こそ評価されていいと思う。
井川遥が、アラフィフの女性をリアルに演じていて、なかなか良かった。強い(というか強くありたい)女性を切なく、生真面目な演技で素晴らしかった。色気より、そんな毅然としているところが胸を打つ。熱演というような派手さはないが、しっかりした演技で、主演女優賞ものだと思う。(このようなリアルで静かな演技こそ評価されていいと私は思う。派手な演技を評価しやすいけれど、そうじゃないと思う)
しっかり葉子(井川遥の役)が生きていた。
堺雅人もいつも通り受けの演技で良かったけど、ラストの泣きの演技はもっと自然の方が良かったかな、と思う。
監督の土井裕泰は、こういう素朴で人の温もりを感じさせるドラマ(映画)はうまいなあと思う。
シナリオは、向井康介。
先日の「愚か者の身分」も良かったが、今回もいいシナリオだった。セリフに無駄がなく(説明的なセリフは皆無)、構成力がある。
今回は、回想シーンがうまく挿入されていた。たびたび挿入される回想シーンは、話を進むごとにまるで謎解きのようにラストには二人の心を通わせた中学時代(楽しそうに自転車の二人乗りをしている)の回想シーンで終わる。
青砥の涙のシーンで終わらずに中学生の時に二人乗りをしてるシーンで終わるのは、そこが二人の原点だったからか。
あと、飲み屋の主人役の塩見三省が、いい味を出していた。ぜひ塩見三省に助演男優賞を!
3:7と言ってくれたなら
一言で言うと、先入観があり、感動できなかった(こちら側の要因かも)。日本映画で多いのは、若い頃と大人の自分、交互に流れる。
大体が、7:3や、あっても6:4。印象も含めてだ。「君の膵臓」や「セカチュウ」など。
私も50代前半、世代である。
今を中心なら、前半でそんな描きぶり、逆に若いところから初めて、もうでてこない、とか。
ViVan堺雅人、井川遥、平凡には思えない。
うーん。何か、逆に奇跡的なことを起こしたら、平場に入れたのにと。わかる方はいないかも。
ここからは、しょうもないこと。
平場の青砥(高卒)にモデル体型の吉瀬美智子が嫁さん、どこでどう会うのだ。井川遙だけならギリ現実感ある。
私には、両方のめり込めなかった。
ラストの自転車2人乗りは良かった。
後からくる
劇場やTVで予告を見て、
面白そうだったので、鑑賞。
予告でいうと、
これは仕方ない事かもしれないんだけど、
堺雅人のあの泣いているカットは、
出来れば、本編にとっておいて欲しかったかな。
内容は、
大人の恋愛ってこんな儚い面もあるんだと思った。
中学生時代のシーンも良かった。
あと所々、日常の笑えるシーンがあって、
その辺りの空気感の作り方が上手かった。
堺雅人と井川遥の演技はもちろん、
その脇を固める役者陣の名演技が、
この作品をしっかり骨太にしていた。
お喋りな同級生に、先輩のオッチャン、須藤の妹、
青砥の母、中学生時代の青砥と須藤役の2人。
なんといっても、居酒屋の大将だな。
それぞれ、微妙な感情の変化を表現していて、
平場の人間のドラマがしっかり観れる。
自転車2人乗りは青春すぎて、
夜なのに眩しかった。
こっちが恥ずかしかったな笑
須藤が青砥に突然素っ気なくなったのは、
もしかして・・・と思ったけど、
須藤が亡くなったっていうのを、
あぁもあっさり聞いてしまうと、
青砥もすぐに受け入れられる訳無いよな。
須藤のカレンダーにも、
12/20に赤丸があったのが切ない。
居酒屋の、
あの席であの曲。
青砥の心情が溢れ出た良いシーンだった。
須藤が窓辺で考えてた夢みたいな事って、
何だったんだろうなぁ。
そんなこんなを思いながら、帰り道。
映画と同じ、月が出てた。
まさか、薬師丸ひろ子さんの曲「メインテーマ」で号泣です。😭
2025年劇場鑑賞17本目、「平場の月」。
第32回山本周五郎賞を受賞した恋愛小説を、堺雅人さん井川遥さん共演で映画化。中学時代にかすかに思いを寄せ合った2人が時を経て再会、お互いにひかれ合っていく姿を描く大人のラブストーリーです。
妻と別れ、地元に戻った青砥健将(堺雅人さん)、印刷会社に再就職しつつましい生活を送っていた。そんな中、中学生時代に思いを寄せていた須藤葉子(井川遥さん)と偶然出逢う。彼女もまた、夫と死別し独りで暮らしていた。
真面目で優しい青砥と、どこか頑固で生真面目すぎる程の須藤だが、寂しい者同志「じゃ、相互互助会みたいに」と少しずつ2人で過ごす時を重ね、次第にひかれ合う。😍
一緒に過ごした彼女の部屋から見える月。「あの時、月を見ながら、一体なにを思ってたの」と問う青砥、「夢みたいなことだよ。」とはぐらかしながら微笑む須藤。🌖
ある日2人で交わした約束。この素敵なラブストーリーの行方は⁈
ラストシーンで流れる薬師丸ひろ子さんの曲「メイン・テーマ」。この曲でこんなにも涙がぼろぼろととまらなくなるなんて、思いもよらなかったです。😭
世代、境遇が似てたものですから、期待感いっぱい。「そりゃ、井川遥さんみたいな初恋の人が、おひとりで身近にいらっしゃったら、1発で撃ち抜かれるよねー。」と自分で突っ込みを入れながら鑑賞したです。😆
とってもとっても素敵な作品でした。
朝霞っていい街だなあ
飽きずに見れた
日常の中にある想い
人生を歩んできた者たちの淡い時代を呼び覚ますひととき。
歳を重ねるが如く思いやりと表裏となる強引さが影を潜め、相手への想いの言葉を重ねる。
そんな時の流れの中、訪れるすれ違い。
交わした約束という名の想いを互いに待ち望む未来に訪れる答えとは。
その答えは言葉ではないが、いつもそこにあるが届かない月の様に想いを馳せる。
そんな心に染み込んでくる気持ちにさせてくれた。
50代以上または、未満でも。きっと人生が順風満帆ではない人に響く話。
同世代の心にジンとくる作品です。
私の中学時代の同級生達は、今も元気でいるだろうか…
たまたま同じ時代に、たまたま同じ学区で産まれ育っただけの赤の他人共。
殆ど縁(えん)も縁(ゆかり)も無いけれど、
…それでも元気でいてくれると嬉しいな。
中には、病気や事故や災害で…先に逝ってしまった者もいるのかな?
正直…嫌だな。
大した付き合いも無いし、親友どころか、軽薄なおトモダチなんて間柄でさえないけれど、
普通に結婚して、子供もいて、
生活に子育てに、
直ぐに変わる時代の急流に四苦八苦しながらも、
死なんて微塵も考える暇もなく、平凡に生きていてほしいな。
不幸だったりしたら、悲しいって言うより、、何故か途方も無く寂しく感じてしまう。
かつて同級生だった二人、
今はお互いアラフィフのオッサン、オバハンで、
久しぶりに再会して、恋に落ちる…
多分…同性だったなら、きっと掛け替えの無い唯一無二の親友だっただろうに😢
異性同士だったが故に堕ちた恋…
不器用で優しくて、繊細で寂しがり屋なくせに、自己嫌悪で心がぐ~るぐるだから、
愛しい人に甘えきれない…
互いにそんなだから、惹かれ合っただろう皮肉😓
ヌコ様🐱は…死期が近付くと、親しい下僕👨👩👧👦共に弱い姿を見せまいと、知らぬ間にシレッと姿をくらますなんて謂いますが、
ヒトでソレをヤラれると、、かなりキツいモノが有りますよ😭
どんなに醜くても…見窄らしくても、、八つ当たりされて傷つけられても…
ちゃんと看取らせて、ちゃんと悲しみのドン底に、喪失感の果てに落してくれよ…と。
愛ほど深いノロイは無いって、五条センセイだって云ってたじゃん🤞
涙が出るは感情移入するはで心拍数が上がった。
何とも切なく苦しい物語。手に届く世界観が、より一層、映画の世界に自己投影することになりました。
とにかく胸を打つ、近年、最高の作品でした。
ガスヴァンサント監督の追憶の森以来、胸を揺さぶる、そして、言葉に出来ない人の一生という現実が抱える悲しみを強く感じた点では、それ以上の作品でした。
一見どうでもいいカットも日常を照らす上では不可欠だと、見終わってから再評価できます。
文句なしの満点です。
映画館で観れて良かった。たまたま、この作品に出会えたことに、本当に運が良かったと思います。
とても久しぶりにパンフレットも買いました。それほど私の心を鷲掴みにした作品でした。
映画は見終わったけれど、自分の中ではまだ終わりきれていないので、原作も読んでみます。
全461件中、81~100件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。








