平場の月のレビュー・感想・評価
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さえないバツイチ男が自己肯定感の低い女にハマる話
中学時代の初恋の女性と50歳の離婚独居男が出会って恋に落ちる話。
向井康介さんの脚本で新しい切り口に期待して観に行ったけど、監督がダサいからか退屈だった。クライマックスのラブシーン、急に手持ちカメラに切り替えるのやめてもらいたかった。同じ世代からみても美しくない。
ひとつだけ、だよね、と思ったのはネックレスとリングのくだり。男をふった女子に理由をきくと、いきなりリングをプレゼントされてドン引きしたというのが多いからだ。このあたりの描写はうまいな、と思った。
会社でも家庭でも存在感がなく、男性どころか人間扱いもされない中年男性が、自己肯定感が低い(病弱、家庭内ハンデなどあればなおよし)女性なら、助けてあげられて、感謝されるからといって、大切な家族を犠牲にしてキャバ嬢に入れ込む。
本作のヒロインは井川遥さん。この超美人の俳優の自己肯定感が低い設定を観客に納得させるため、悲惨な過去の回想シーンが必然なのもわかる。わかるからくどかった。
でも、その辺のキャバクラにいけば、超美人なのに自己肯定感が低い女子なんかいくらでもめぐりあえる。なぜなら、それが、コンプレックスを抱えた男に対して一番効果がある武器だからだ。
よかった
奥さんと2人で鑑賞しました。
悲しい話だけど、いい内容でした。
悲しみは実感が湧いてはじめて押し寄せてくる感じ、薬丸ひろこの曲が流れて急に涙が止まらなくなるシーンは、すごく共感しました。。。
6ヶ月検診の結果を尋ねた時に須藤が出したピースサイン、何を伝えたかったんだろう。。。
青砥はなんでもっと強引に結婚しなかったんだよ!
すべてを察する居酒屋のおじいちゃん、めちゃよかった。。。
人生の深みや味わいに慈しみ満ちる
共感
井川遥さん、とても良かったです。
堺雅人さんも良かったのですが、とあるシーンで目を見開いているのがどうしても気になりました(笑)。
自分が50代ということもあり、共感できる部分が多く、感情移入しすぎて苦しくなりました。庶民的な会話、物、歌…共感し癒されながらも、
検査、手術、闘病などの場面で自分の身内を思い出し涙が止まらず…
今年10本以上観た邦画の中で一番悲しい気持ちになったかも。中学時代が少しずつ何度かに分けて明かされていきますが、ラストシーンが特に素晴らしくそこで少し救われた気がしました。
甘え方を知らない女性のもどかしさ
堺雅人さん演じる青砥が主人公ではあるが、女性目線のストーリーだと感じた。
井川遥さん演じる須藤は、話し方も淡々としていて芯の太い女性だが、恋人として青砥の隣に立つときにストーマに後ろめたさやイラだち感じてしまうところや、初めて体を重ねた朝に彼を見送ってひとりになった部屋に寝ころぶ姿は10代の女の子のようだった。
プロポーズのシーンでは「君だけが反対をしてる」と戸惑う青砥と別れを決心している須藤とのすれ違いの描写がとくに好みだった。
子供がいても身綺麗な元妻に対して、自身は病気を患っておりどんどん痩せてギスギスしていく姿を見せたくないし見てほしくないから、せめていま彼が抱いてくれる今の自分を覚えていて欲しい。だから別れると決めた須藤が不器用でもどかしい、リアルな女性像だったと思う。
また堺雅人さんの「好きな女性への接し方」がすごくリアルで、はじめてワンピース姿を見た時の顔や、さり気なく退路を絶って抱きしめるところ、声のひそめ方…妙に艶かしくてドキドキしてしまった。
見終わった後に誰かに会いたくなる作品だった。
夢みたいなこととは
原作未読です。話題になった当時手には取りましたが積ん読のまま行方不明に。今より少し若いときに読んでおけばよかったような読んでないから映画を楽しめたような。
須藤がガン再発を言い出しにくくピースサインのようなものを見せてしまう。それを見た青砥は嬉しくて前のめりになってしまい、須藤が実は...と何か言い出そうとするのを遮ってプロポーズしてしまう。お互い本当にわずかなボタンの掛け違いで別れを選ばざるを得なくなる。切ないです。
須藤が月を見ながら思った夢みたいなこと。病気も大きくは進行せず、売店でシフト通り働き、小さな部屋で青砥と結婚もせずただ静かに共に時間を過ごし、いつか青砥に看取られて先に逝くこと。周りから見ればそんな取るに足りない人生が不幸だった須藤にとっては夢みたいなことに思えるのではないでしょうか。
商業的には厳しいですがキャストが美しき井川遥でなく普通っぽいおばさんだったらまた別の良さがあったかもしれません。容疑者xの献身が堤真一でなかったらと思ったのと近い感覚ですね。
「アカナツ」の恋も良いと思います
恋愛モノを観るのは本当に久しぶり。
いつからか、映画もドラマも不倫を含まない大人の恋愛を描く作品が少なくなってしまった。
50代にもなればほとんどの人が直面するだろう問題を抱えながら、ごくありふれた日常を送る普通の人を、主演のお二人が感情の機微を捉えつつ自然に演じている。ビジュアル的にはその辺にいる人達ではないけどね。
井川遥さん演じる須藤葉子という人物は、「居方」の美しい人だなと思った。年齢、性別問わず稀にいるけれど、出会える事はそうそうない。
持って生まれる物なのか、環境などで身に付く物なのか。
「私は1人で生きて行く。」
中学生時代の回想シーンで、須藤葉子は青砥にこう宣言する。
彼女が最後に示す決意を思えば、この言葉は何とも遣る瀬ない気持ちになる。
挿入歌、薬師丸ひろ子さんの「メイン・テーマ」の歌詞を読んで頂いたら、この映画の世界をより深く見つける事が出来ると思います。
青春ばかりに光があたるけれど、朱夏もいいですよね。
ま、いっか。月は平等に照らしてくれるから。
世間はこの映画をいいと評価するのか。
この映画の宣伝を見て中年が懐かしい気持ちで恋をするのかな と思い一人で映画鑑賞しました。
ところが期待を裏切られました。 まず 井川遥さんの役、裕福じゃない 家で東京の大学出てるほどの人がさすがに コンビニのバイトはないわ。奨学金 もらうような超トップで相当 しっかりしているはずの人間が独身でコンビニで働くとは思えない。
でんでんの よくいる職人の演技はまあわかるけど隣の席の夫婦は笑ってたけど これぐらいで笑えるほど私は優しくない。
あと中学生の役、全然中学生に見えない。もうちょっと可愛らしかったり 初々しかったりしてくれよ。
まあ何より一番 ジャブのようにきいたのが病院のシーン検査シーンの多いこと。
そんな 詳細な描写が欲しいんかい。
私は病気経験者だからよくわかったけども そんなものを 映画館に見に来て 時間を消費したい人っているのでしょうか?
何のためにこんだけのシーンを作ったのか 本当に意味不明です。
ちょいちょい盛り込んでくる 50代 あるある も虚しくなるだけだし 全然つまらない。
本当に寝たいくらいだった。
小説 だったら面白いんでしょうかね?
雰囲気で入っちゃいけないなっていうことを認識した日でした。
今までこんだけ退屈な映画もなかなかない。なんとか1時間見て諦めてトイレに行きその後は一番後ろの席だったので隠れてスマホをポチポチ。
この映画の評価 サイトを見ると悪くない 点数でクライマックスのことや 堺雅人さんの演技のことを評価する 口コミが見られたので とりあえず 最後まで頑張りました。
この映画の評価が悪くないっていうのが世間と私との隔たりを感じます笑
中には 酷評してる人もいるから安心感を覚えました。
「誰かと一緒にいるってことは当たり前じゃないんだよ」
平場の月
大人のラブストーリー
なんとなくそういうものかと思い
共感できるものがあるかもしれない
そんな思いで鑑賞
主人公2人の再会から
2人の中学時代を織り交ぜながら
話は進んでいく
この作品
私の心にすごく沁みてしまった
夫と死別して地元に戻り
パートで生計を立てる須藤葉子
慎まやかで無駄のない地味な生活をしている
離婚して地元に戻り
印刷会社に再就職した青砥健将もまた
決して派手ではなく
同僚や同級生とたまに楽しく過ごす日々
2人は偶然
須藤のパート先である病院内の売店で再会
それから
日々の出来事や他愛もないお互いのことなど
会って話すようになるが
須藤の大腸がんが見つかるあたりから
これはただの大人のラブストーリーではなく
自分にとっても
等身大のストーリーで
入り込んでしまった
年を重ね出てくる体の不調も
他人事ではないし
自転車の二人乗りは
あまりに青春すぎるし
大人の恋愛というには軽すぎる
痛恨の極みの現実
ただ好きというだけでは
やり過ごせない過去
少なくとも須藤にはあった
でんでんさん扮する
青砥の同僚八十島の
「誰かと一緒にいるってことは当たり前じゃないんだよ」
この言葉
びっくりするほど突き刺さってしまった
「そんな人がいたら何回傷ついたっていいよ」
誰かと一緒にいるってことは
すごいことなんだ
まして
ずっと一人で生きていくと決めていたのだったら
今
誰かと一緒にいるってことは
とてつもなく大事なこと
最後の結末は
予想できたけれども
余りにも
呆気なく
青砥の
どこに持っていったらいいのか分からない
困惑する気持ちが伝わってくる
あとから知る
須藤の気持ち
いろいろと青砥の頭の中を巡っただろう
ずっと2人を見守っていた
居酒屋店主の前で
とうとう泪が溢れてしまった青砥に
相当なもらい泣きをしてしまった
最後まで添い遂げたかったであろう
だが悲しくも叶えることのできなかった2人
なんともやりきれない
華やかなものは何もないが
お互いを大事に思う気持ちが
ただただ切なかった
つつましくリアル
こういう映画、ありそうでなかったと思う。
独り身の50近い男女のつつましいリアル。
一人暮らしの部屋、仕事、通勤やふだん着る服、食べもの、居酒屋、交わされる会話・・・みなつつましく、何も特別なものはない。ユニクロやニトリもお互いに〝ふつう〟で、もはや虚栄心で自分を飾ったりいつわることもない。それがいい。
主役二人のまとっている空気のおだやかさにも好感。
ある程度長く生きて、それまで背負っていたいろんな荷物をおろし、素に近い姿で二人はいる。もう自分は無理せずに生きていくんだというユルい決意。・・それが中学時代の初恋の相手との出会いで、少しずつ変化していく。
窓辺で月を見ていた女に男が聞く。「あのときなに考えてたの?」
女は言う。「夢みたいなことだよ」
そうなのだ。50、60になっても〝夢みたいなこと〟は考える。
でも、そんなこと何も実現しないのは自分がよく知っているのだ。そういう世代の、〝もういちど恋愛するつつましい物語〟ーーがこの映画だ。
ぼんやり予想はしていたけれど、切ないです。たまらず泣きます、これは。
離婚して地元に戻った青砥(堺雅人)と、夫と死別し、病院の売店でパート勤務する須藤(井川遥)。この主演二人はとてもいい。台詞はずっと静かだし、はしゃぐこともわめくこともない。唯一、自転車二人乗りの場面たけ弾けるが。二人のキャリア・ベストの作品になるのでは、と思う。
中学時代の場面の演出はややキレが欠けるものの、カレンダーがめくられ、ちょうど12月から映画が始まることや、映画の舞台が私の地元のほぼ隣町で、見覚えある場所も出てきてなおさらリアルで……切なさが増した。50代以上の方に、とくにおすすめです。
淡々と心地よい空気が流れます
あくまでも個人的意見ですが。
正直、期待外れだった。監督や脚本に期待してしまっていた。悪くはないけど、別にわざわざお金払って映画館観に行くほどではない。悪くないとまだ言えるのは、感動はしないけどじんわり来る系の主人公達と同世代の人とかには染みる映画なんだろうなというのは伝わった。イマイチ感情移入できない不必要なシーンが度々あった。最後の方の展開もあまりにも読めすぎるありきたりなものだった。
ただ舞台ががっつり地元なので、それは観てて楽しめた。
全462件中、61~80件目を表示
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