劇場公開日 2025年11月14日

平場の月のレビュー・感想・評価

全462件中、21~40件目を表示

4.0「太い」って何だろう?

2025年12月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

単純な大人のラブストーリーだったら選択肢から外れるところだったが、予告編がそうじゃないと言っている気がして、観てきた。

平場(ひらば)。
日常ではあまり使わない言葉だけど、文脈からして、「普通の」「平凡な」「庶民的な」という意味だろう。主人公の2人とその周りは、まさに平場であって、現代日本に生きる等身大の、独り身の50代の男女がそこに居た。

お互い辛い体験を経て舞い戻った故郷の街で、数十年ぶりに出会い、距離を縮めていく過程と、中学3年の2人が距離を縮めていく過程が、並行して描かれる。青砥は須藤に告白して振られたと思いきや、それをきっかけに距離が縮まり、夜の川岸で須藤の本当の気持ちと覚悟を知る。青砥が須藤との過去を1つ1つ思い出すようにしてたどり着いたこのシーンは、本当に絶妙なタイミングで描かれていたと思う。

平場の2人と、平場の周りの人たちの平場の言葉や態度が、沁みる。
・男は女と直ぐに旅行に行きたがり、女は少し時間を置こうという。
(男は女と一緒にいたいし、女を喜ばせたい。女は心と体の準備が追いつかない。幸せが怖い)

・そばに居てくれる人がいるって普通のことじゃない。いっぱい傷つけられればいいんだ、という同僚のでんでん。
(そう、普通のことじゃない)

・何も言わずただやさしく見守るだけで全てを知っているような動かない塩見三省。
(待っているときに「待つわ」がかかるとか、有線の選曲がさりげにいいよね)

・「青砥に会わせる顔がない」と最後につぶやいた須藤。
(最後まであの日の約束を果たそうとしていた)

「太い」って言葉もあまり使わない。
どうして「強い」じゃなくて「太い」なのか?考えてみた。
私は「強い」には、「堅くて強い」と「しなやかで強い」の2種類あると思っていて、「堅くて強い」はボキッと折れてしまう脆さも持っている。「しなやかで強い」は、ときに人にも寄りかかったりもしつつ苦難を時間をかけて乗り越えていくイメージ。須藤はどちらでもない。
とにかく、動じない。折れもしない、寄りかかりもしない。だからといって決して強いわけじゃない。「弱さを見せたくない(見せる勇気がない)」「甘える自分を許すことができない」それが、強がりで照れ屋な須藤の太さかな、と思った。

堺雅人は何を演じても堺雅人って感じがするのだけど、今回の役は「平場感」が出ていて良かった。でも何と言っても複雑な性格の役柄をナチュラルに演じた井川遙の演技が一番。
あと、安藤玉恵は、平場のおばちゃんを演じたら現時点で右に出る者はいないと思う。

まとまりのない文章になってしまったけれど、40代以上の方には沁みまくる映画ではないでしょうか。私は、あーわかる、沁みるーと心の中でつぶやきながら観ました。

こういう映画が増えている気がするけど、日本が高齢化しつつある証拠かなあ。

コメントする 2件)
共感した! 31件)
TS

4.5井川さんいい!!

2025年12月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 7件)
はなちゃん

4.0静かであたたかい

2025年12月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

数年前に原作を読んで、映画化を楽しみに待っていました。
原作よりもソフトに描かれている印象。原作の最後のシーンが心に残っていたのですが、それだとあまりにも悲しすぎたかもしれません。
どこにでもいそうな人の生活感や、50代のあるあるが共感を呼びます。月は恋愛の象徴のようでもあり、手の届かない儚い光でもあり。人生の後半にまた会えた2人は哀しくも幸せだったと思います。

コメントする 1件)
共感した! 7件)
Aki

4.0あ〜あのとき何を言いたかったんだろう

2025年12月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ちょっとしたすれ違い。
日常にあるあるな、ほんの少しの隙間。
もしもあの時・・・と、考えずにはいられない瞬間。
大人だからこそ、抑えられるのだろうけど。だから、なおさら命の限りを考えるはずなのに。

50代、もしもあのときと考えてしまうからこその迷い。
切ないけれど、応援したくなるな〜

いや〜堺雅人さんの魅力がたっぷり。
いいな〜大人の男なのに、ちょっとはしゃいでる感じ。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
ミツバチば~や

3.0タイトルなし(ネタバレ)

2025年12月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
よこ

5.050代の男女の静かな恋愛を描いた切ない物語

2025年12月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

癒される

ドキドキ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 8件)
ふじふじ

3.5初恋の嵐

2025年12月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

新宿ピカデリーで鑑賞
金曜夜回ゆえか混んでました

原作未読
井川遥が相当にいい

大げさなBGMを大音量で繰り返す、
なんて邦画あるあるはしない落ち着いた演出もよかったです

青砥は立ち直れるかなちょっと心配

コメントする (0件)
共感した! 3件)
ぼろんてーる2

2.5原作読んで観たくなってその日に観に行ったが

2025年12月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

須藤の太さが話の軸なのに、その軸を描くのには全然尺が足りてなくて空振り。青砥が加速度的にどんどん須藤にのめり込んでいく感も乏しく、原作のいいシーンを散りばめてなぞっただけで、しかもそのいいはずのシーンがちっともいいシーンになり得ていないことに愕然とした。青砥はもっと汗臭い男優を、須藤は尾野真千子あたりをキャスティングした方が、原作の濃密すぎる空気感を演出できたのではないか。そもそも原作読み終わったその日に、映画を観るべきではなかった。ノベライズ読んだあとに映画見てがっくりしたプレデター以来。一体、いつの日のこと言ってんねん。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
Geki

4.0月に託す「ささやかな願い」。

2025年12月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

おとなの恋は分かりにくくて面倒くさい。若い頃であれば、ストレートに気持ちを相手にぶつける所を、なかなか本心が明らかにならない。須藤は「青砥がちょうどいい」と本心を隠して嘯き、青砥は最初から須藤をお前呼ばわりして友達関係を強調しようとする。どの時点でお互いを好きになったのかと思っていると、どうやら再会した最初からというより、中学生時代からずっと好きであったかのようである。
堺雅人演じる青砥が「いい奴」過ぎる。須藤が青砥の事を妹にひそかに「初恋の君」と呼んでいたことで、須藤の本心が分かった気がした。悲惨だった少女時代に手を差し伸べてくれた青砥は彼女にとってずっと憧れの存在であったようだ。再会して最初はそっけない反応を示すが、青砥が以前と変わっていない事にほっとしたと思う。二人が「互助会」的な関係から、なくてはならない関係に進展していく過程がとても良く表現されていたように思う。照れや外聞を捨てて本心で向き合っていく所がとてもいい。中学生時代に、何もできないけど近くにいてくれた彼は、再会してからも大病を患った彼女に寄り添ってくれた。
それだけに、彼女の嘘から二人が別れてしまったのはとても残念である。負担をかけたくないとか、美しい思い出だけを持っていきたいという気持ちは分からなくはないが、青砥の心情を思うと悲しすぎる。見終わった後に、悲しさと美しさが強く印象づけられたということは、その点では作者の意図はうまくいったということかもしれない。
将来に大きな希望はないが、ささやかな夢なら持っていい、そんなリアルなおとなの恋物語でした。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
ガバチョ

4.050オーバーの恋愛はじわる

2025年12月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

癒される

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
mkt386

4.0健康でいられる幸せ

2025年12月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

癒される

ストーマを装着してる人の苦労は新聞で知るだけで自分には関係ない他人事としていました。

しかし本作「平場の月」を鑑賞して他人事と考えるのは浅はかな事だと思いました。

少し出来すぎ感が否めないストーリーでしたが堺雅人と井川遥の息の合った演技は見応えがありました。

特に堺雅人が終盤で見せる演技はかなりリサーチをしたのではないでしょうか。

思いがけない事に呆然とする表情、今まで堪えて来たのがある事をきっかけに堪え切れず号泣してしまう演技には見事でした。

ありがちなお涙ちょうだい的な陳腐な演出はなく心情に訴えかけてくる丁寧な演出でした。

監督の土井裕泰は「花束みたいな恋をした」でも感じましたが男女間の心の機微を演出するのが上手いです。

50代にはかなり突き刺さる作品です。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
クロレッツ

4.0切ない大人の恋愛

2025年12月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

星野源さんの音楽から来ました。
同じ世代でさまざまな人生を歩み、同じように大人の恋愛をしている私はすごく共感できます。

おそらく、若者にはわからないだろうな。私も若い時なら理解不能だろうけれど、人生は、命がいつまでもあるとは限らないし、その中で青砥と須藤のやり取りは胸が苦しくなるほどあるあるだと思います。

観てよかった映画でした。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
アイアイ

4.0こんな映画もいいなー

2025年12月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

静かな映画だけど退屈にならずに 染み入るように観ました  中学生の頃と、今が織りなされて、2人の間の糸が繋がっていたんだなと お互いに救い合う相手だったんだなと 運命めいたことは嬉しいと感じる
恋愛の駆け引きなどない、それぞれ自分の過去と気持ちに向き合いながらだけど 相手の思いも素直に受け入れることができる大人のお話  悲しさもあるけど安心して見つめられました
焼き鳥屋の塩見三省おじいが大好きでした 作品に深みと救いをもたらしてた気がします

コメントする (0件)
共感した! 12件)
mimka

4.5大人の恋のお話

2025年12月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

地味で切なくて素敵な作品。
内容は宣伝のまんま。
堺雅人と井川遥が良かった。
星野源の曲が素晴らしい。。
鑑賞後に買った自転車キーホルダー、見るとなんとも言えない気分になる。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
てまり

5.0井川遥さんがとにかく素晴らしい

2025年12月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 10件)
akira

3.5大人の映画でした

2025年12月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

じわじわと内容が染みてきます
良い映画でした!

コメントする (0件)
共感した! 6件)
nami

5.0映画がうまい 誰だこの映画を作ったのは とっても素晴らしい

2025年12月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 5件)
らぐ

4.0良くあるストーリーですが

2025年12月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

このタイトルでネタバレですね
それでも演技も良く泣けました
キャスティングもいいですね

コメントする (0件)
共感した! 2件)
Leojiji

4.0吾唯足知、私は、ね。

2025年12月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

 原作には何も触れず、観に行きました。
 平日の昼間にも関わらず、結構入りが良いなぁというのが、第一印象でした。とくに熟年カップルが多いなと思いました。皆さん、何を目的に?と自分を差し置いて思いました。
 私は堺雅人さんを観たくて行きました。感情の起伏が並でない役柄の印象が強い俳優さん(指摘感想)が演じる日常は、やはり、日常に埋もれがちなドラマを、浮き立たせていたように感じられました。
 普通の顔して、みんな結構、ワクワクしたり、しんどい思いもしながら、生きてるんだぜ〜!ってなメッセージをいただいた気がします。
 そんな生き方をしたら、いつか、塩見三省さん演じる、酒場のオヤジさんみたいになれるのかしら?などとも、考えました。
 改めて、今の幸せを確認に来た行動だったのかな?とも感じました。
 近所の朝霞市の風景は、見覚えのあるものでしたので、住民ではありませんが、なんか嬉しい気がしました。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
Lou

4.0田舎の同級生と居酒屋で

2025年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 5件)
北枕寝二
PR U-NEXTなら
映画チケットがいつでも1,500円!

詳細は遷移先をご確認ください。