平場の月のレビュー・感想・評価
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自転車の二人乗り
映画観賞後メインテーマを何度となく聞いてます。
青砥は堺雅人さんはイメージが合わなかった。上手いけど、恋愛モノにね…。
須藤の井川遥さんはやつれていく姿が最近の恋愛モノで元気そうな顔のまま亡くなってしまう役の若い女優さんより上手いと感じた。(演出が良かったのかな?)
青砥はなんで遅く帰って来たのに、須藤の6ヶ月検診の結果をぼんやりはぐらかされたのにおかしく思わなかったのか?結果なんて良い方しかないなんて考えて、自分の周りの人間はみんな幸せになれるはずな訳ないと考えなきゃいけなかったのにね。だから1年先の12月20日に温泉に行こうなんて…。
喧嘩するようにしてもう会わないと須藤。1年の間に何かコンタクトしなきゃ青砥は好きな人なんだから…。
青砥はメインテーマを聞くたびに涙する残りの人生を送っていくのかね、後悔を感じながら…。
原作通りロケ地が新座のようです。
51歳になった夫へ
私は39歳ですが、夫は一回り上の51歳です。
私は再婚、彼は初婚で今年結婚しました。
彼も超健康体!ではないので、なにかかある前に『家族』にならないと!と2年の付き合いを経て結婚。
子なしの人生は同意の上で、2人で生きていくと決めています。
どんな映画なのかな?とわからず
夫と見ると気まずい映画なのかな?と勝手に思い
1人で鑑賞。
本当に考えさせられました。
私が先に逝くことなんて全く考えていませんが
もしかしたら…
私も自分のことは軽蔑していることがたくさんあり
彼には私の人生が重荷になるのではと考えることもあり
彼も,主人公のような無害で優しく
会わないと決めたら決めると人
この年齢で彼と出会い結婚したこと
より深く考える映画となりました。
全体に切なさが漂う作品 中年ラブストーリーですが、堺雅人と井川遥だ...
いきどまり
50代という年齢を重ねてからの同級生との再会、そして恋に落ちるという、大人も大人なラブストーリーというところに惹かれて鑑賞。
学生の頃に出会った2人が時を越えて50代で出会うという斬新な展開とは裏腹に、王道ど直球のピュアな恋愛というところに不意打ちされて結構面白かったです。
年齢も年齢なだけに哀愁漂う雰囲気が良かったですし、恥ずかしいくらいの遅れた青春の体現のような描写は心がムズムズしてしまいました。
たまたま地元で出会うというシチュエーションも偶然中の偶然だと思いますし、もし自分が50代になってかつての想い人と出会っても認識できるのかな、そもそも会えるのかなと考えてしまい、そんな中で出会えた今作の奇跡はフィクションならではだけど現実にもあり得るものだから良いバランスだなと思いました。
一緒に焼き鳥屋で食事をするってのがめちゃめちゃ最高で、他愛のない話を歳を重ねてするとまた違う感情が出てくるんだろうな〜と思いましたし、宅飲みは50代でもどこかドキドキするんだろうなーとニヤニヤしながら観てしまいました。
初恋を思い出したかのように須藤に尽くしまくる青砥はちょっとキモいなと思いつつも、自分もそういえばそんな事したことあるなって懐かしくもなるのが不思議でした。
友情を越えて男女の関係になるところでファンタジーという言葉が出てくるのがとってもしっくり来て、歳をとってからこんなに性に奔放になってしまう未来は想像できないですし、本当に新体験なんだろうなとキスシーンを観ながらポップコーンを貪っていました。
おそらくだけど病気が絡んでくるよなーとは思っていましたが、ガッツリ癌に加え、人工肛門という体の悪さ以外にも臭いにも気を遣わないといけないという苦しみに襲われる展開は自分だと思うと本当に辛いなと思いました。
自分では予期せぬところ、対策していてもどうしても気になってしまうという症状はずっと背負っていくと思うと中々にきついです。
どうしても青砥目線の方で観てしまったので、病気の経過を報告してくれなかったのはなぜか、とも思ってしまいましたが、恋人からもう一歩進んで後が引けなくなったからこそ報告できなかったのかなと思ってしまいました。
終盤の堺雅人さんの熱演が個人的にはオーバーすぎひん?となってしまってうまいこと感動に乗れなかったのが惜しかったです。
目ん玉飛び出るんじゃ?ってくらい大きく目を見開いて、展開を受け入れるシーンだったり、居酒屋での号泣シーンもちょっとやりすぎかなぁって思いましたし、泣かせたいんだろうなーと冷静になってしまいました。
何気ない日常が彩られ、その日常は失ってしまったけれど、また何気ない日常を生きるために日々を続ける終わり方は長い人生を体現しているようでじんわり沁みましたし、「いきどまり」が包み込んでくれるような楽曲だったのもあって良かったです。
もう恋愛自体自分にとってはファンタジーなのかなとしみじみしてしまいました。
鑑賞日 11/14
鑑賞時間 16:40〜18:50
焼き鳥屋
泣けたし、考えるよな。
50ちょっとで余生をどう生きるか。
最後の号泣がやりすぎと言う意見をみましたが、1年間温泉を楽しみにしてて、それ以降の展開も夢みてて、でも告げられずに亡くなってて。
あれぐらい泣かないとやってられない。
焼き鳥屋のマスターがいてくれるあの空間で、グッと来てしまったんだと。
あぁ、切ない
ラブストーリーというより、人生のドラマだな。
時は止まっても体はオジサン
先日、40年ぶりの同窓会があり、学生時代にかえって友だちと大いに盛り上がりました。
映画のような再会はありませんでしたが、心は二十歳、体は還暦!
さて、映画は中学生の頃の切ない初恋とオトナの現実が交差して感動的な作品に仕上がっていました。
周りの女性もナチュラルに涙してる様子でした。
堺雅人さんと井川遥さんのオトナの恋が素敵でした
恋愛映画、だけじゃない
分類上は恋愛映画になるんだと思う。
それは正しいんだけど、私の中ではそれだけではない思いがあります。
登場人物と世代が近いからだと思う。原作を読んでいたのもあるかもしれない。
もし私が若かったら
「なんて切ないラブストーリー!」と感涙したと思います。
または「まーた病気で死んじゃって泣かせる系ね」と突き放したか。
今は病気も死も、若い頃よりは現実的になりつつありでも高齢者よりはまだ想像の範疇。
そんな近すぎず遠すぎずの立ち位置から「もし私に同じことが起こったら、差し出された手を振りほどいて一人で立ち向かえるだろうか」とか考えてしまった。
井川遥さんが良かった。きれいなんだけど人生の雨風を被ってきたアラフィフらしかった。
私の中で須藤は「太くて孤高の猫」のイメージで(猫は死期を悟ると飼い主の前からいなくなる、の言い伝えの影響)そうそうきっと須藤ってこんな感じ、と思いながら見ていました。井川さんってもともと私の中では猫っぽくて、月夜を眺めているのが似合ってた。
対して、堺雅人のラブシーンはあまり見たくなかったかな。どうも日曜劇場のイメージにひっぱられてしまい「おいおい半沢、何やってんだよ」と心の中でツッコんでしまった。
でも、原作を読んだ時は平面に感じていた物語がすごく立体感をもって描かれていて、ジワッと染み入る映画でした。結果的には悲恋なんだけど、人生も後半になった人の心を月明りでポッとを照らすような、映画っていいなぁ~と思った。
原作は最初から最後まで青砥目線で書かれているのだけど、映画を観ることで伝わった須藤側の心情もありました。
そして今は、薬師丸ひろ子の「メインテーマ」が頭をぐるぐるしながらこのレビューを書いています。この映画に合ってたなあ。どうせなら「50年も生きてきたのにね~」と2人で歌ってほしかった。
しかし、須藤は青砥をあんな断ち切り方をしたら、もしかして青砥は一生須藤の影に囚われたままになってしまうかもね・・・。
五十路の恋
最年長の大森南朋が53歳、椿鬼奴も53歳、以下堺雅人52歳、井川遥と安藤玉恵49歳、一番若いのが宇野祥平47歳ってことで、なかなかアダルトな面々です。どういう世代がこの映画を見に来るのかなと想像するのも面白いです。現状の映画館利用者は60歳以上の人が多くを占め・・・要するに1400円で観られる世代がもっとも映画館に通っていますね。しかも6回見れば1回タダなわけで、60歳以上になれば実質1200円です。
それは私がここであえて言わなくともこのサイトに記事をアップしているみなさんなら御存知の通り。50年以上映画館に通っている私にとっては映画鑑賞代って本当に値上がりしていないと思うわけです。実は1960年代から70年代にかけての10年間でバク上がりしたのですが(笑)
とまぁ、作品とは全く違う話となりましたが、ようするに「五十路」の恋愛映画ってお金を払ってまで誰が観るのかな?というのが素朴な疑問です。「五十路」を過ぎたとはいえ、やはりある程度は枯れていない部分も見せたいでしょうし。
五十路を過ぎた世代なら自分の過去を振り返って色々思うところもあるでしょうが。
原作があるものなので仕方ないのですが、物語半ばで重大事件が起き、私の希望とすれば紆余曲折を経ながらも最後はとりあえず解決してくれることを望みますが、どうやらそういうわけには行かないようです。
それにしてもヒロインは「親の因果が子に報い」って感じもします。中学生の時あんなに清廉だった彼女が、確かに最初の結婚で夫に先立たれたとはいえ、その恋も略奪婚でしたし、次は「若いツバメ」にボロボロにされたし、やっと身の丈にあった相手と巡り会えたのにね。
「平場の月」を眺められる人生ってなかなか難しいのかもしれません。
平場あるある
好きだから一緒にとは限らない!甘えられない自分を押し通す寂しさを感じた。
夜空の月や星を眺めながら物事を考えるなんて~
人生幾度在ることだろうか。
今日は そんな人生の終焉を悟る時、
誰と迎えたいのか、
そして 何を優先しどう生きたいのか。
「平場の月」の鑑賞です。
率直に言って、若い人向けの恋愛映画ではありません。
よって、そこには憧れも華やかさもありません。
真っ直ぐな想いと純粋な生き方だけが ただ在るのだと感じました。
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・青砥健将 (役:堺雅人さん): 50歳、地元の印刷会社で働く。母親の介護をしながら一人暮らしをしている。
・須藤葉子(役:井川遥さん): 青砥の中学時代の同級生(初恋)。病院の売店で働き、夫を亡くした後、一人で生きてきた。
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病院の精密検査を受けに行ったときに 偶然昔の思い出の彼女に出逢う青砥。
50代に成ってから 彼女との交際が始まるのだが
彼女もまた悩みを抱えた人生を送ってきた人だった。
そして彼女には癌が見つかる。お互いを支え合って生きて行く中で彼は彼女へこの先を一緒に生きようと告白するのだが・・・
彼女は 全てを断ち切って行く選択をしてしまう。どうしてそうするのか。
最後に迎える二人の心を 夜空に欠けた月だけが知っていたのだった。
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(感じた事)
・まぁまぁ50代過ぎの生活感などはリアルな描写であったと思います。
価値観なども上手く合わせてあって その辺り演出的には違和感は強いては感じませんでした。ただ、目立たない大腸ガンを表に出してきたのですが 女性なら乳ガンの方が共感得たかなとは思います。
あと、やっぱり幾度の抗がん剤治療で髪の毛は抜けるかと。転移後2度目治療ははそんな描写でしたが、最初の段階でも 綺麗な長い髪は抜けるだろうと思います。
・男性から視点で、昔告白した彼女が晩年 こんな感じで再会出来たら良いな~っていう 都合の良い表現に成ってると思います。
女性側を綺麗に見せようとしていて、最終 死の病気別れにも成るし。
ちょっと狙い過ぎかなと感じました。
よって 終盤展開は共感しませんが、違和感なくすべて読めてました。
・幾つに成っても男は常に馬鹿者で、装飾品的な物をあげようとしたり、何処かへ一緒に旅行に行こうと誘ったり。彼女の大病を気遣うなら 無理強いは出来ないだろうと思いますね。
彼の本気度が伝わった時、彼女は迷惑を掛けられない決心をしてしまうのです。
1年も全く気づかない青砥は大馬鹿者そのもの。
普通はこの状況なら相手の病の具合を悟りますね。
気付かないのは それだけ完全な相思相愛では無かった事が伺えます。
・表現が面白かったのは、母の葬儀場で 元妻(役:吉瀬さん)へ須藤がハンカチをワザと渡して、一瞬視線がバチバチする所ですね。
この女が次の人か~ な想いと、この人が捨てた前の女か~ な想いの所ですね。
ここは一番 面白かったです。
・須藤が亡くなった事を告げられた 青砥の表情がダサい。
もっと上手くなくて良いから、 心の奥底に残念でならない想いが届く様な表情にして欲しかった。演出が感動に至って無いのが惜しいと思います。
・青砥の中学生を演じた坂元 愛登さん、イイ感じでした。
そして須藤の妹役の中村ゆりさんですね。次回作も応援です!
中年代の恋の話ですが、人は幾つに成ってもドキドキはしたいもの。
人生後悔しない最良な想いに成るのなら、それならそれで良いかと思います。
ご興味ある方は
劇場へどうぞ!!
同世代じゃなくても心に刺さる
静かで優しい大人の恋…♡
10代の胸キュン映画ではなく、
中年期に焦点を当てた作品がずっと観たかったです。
あまりにも青春であまりにも切ない。
人はいくつになってもひかれ合うもの。
青砥の相手に寄り添う心と
須藤の芯の太さの中にある繊細さ。
堺雅人さんと井川遥さんの柔らかな雰囲気から
表現されるナチュラルな演技に魅了されました。
女同士で何かを察したときの場面と
後半の展開がものすごくリアル。
ふたりの運命をそっと見守りました。
劇中にことわざが出てきますが
まさにこの作品にもいえることであり、
夢中になって鑑賞しました。
ユニクロ、ニトリなどの名をはっきりと
発言しているところにも親近感。
私も小さな幸せを大事にしていきたいと思いました。
お店で流している曲のボリュームを上げた
焼鳥屋の大将good job🍺
心に残る作品になりました。
まだ若すぎた…
正直、世代的なものか泣くほどには刺さりませんでした。
ネタバレを避けたいのでストーリー全体としての評価は避けます。
冒頭にも書きましたが、おそらく世代で評価が大きく変わる作品だと思います。
私自身が30代と言うこともあり、映画の内容で経験した事がない事が多かったのです。だからと言って一般的ではないかと言えばそうでもないストーリーでした。
50代くらいの第二の人生を歩む先輩方にはブッ刺さると思います。
『花束みたいな恋をした』が10代〜20代なら
40代〜50代は『平場の月』です。
世代感のある懐かしい音楽といい雰囲気の焼鳥屋さんが物語の節目節目に登場し土井監督の作品らしさがあったのかなあと思います。
また、会話のテンポも良く、言葉で表現するのは難しいですが強いていうならば、いい意味で素っ気なく単調な会話と思わずクスッと来るワードセンスがあり、これもまた土井監督ならではかなと思いました。
ネタバレしない程度にストーリーの感想を述べますと、
私自身もいつまで経っても初恋の人は忘れることはできませんので、いつかこんな恋愛してみたいなあと思いました。という感じです。
恋愛をするのに年齢制限はないんだなって思いました。
あと、堺雅人さんも井川遥さん本当にいい演技でした。
堺雅人さんはリーガルハイや半沢直樹で個性派のイメージがありましたが、見事に払拭してくれました。
井川遥さんは本当にお綺麗でした。
とてもいい映画でした。
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