平場の月のレビュー・感想・評価
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相手を気遣うそっとした優しさに涙。
生き留まり…
主題歌について、堺雅人さんがインタビューで言ってました。YouTubeで「いきどまり」を改めて聴くと、確かにそう言うこと。星野源さん、凄い! 名曲ですが、歌詞がネタバレになるので、聴くのは映画鑑賞後がいいかも。
原作小説は未読。
妻と別れ、地元で再就職した青砥と、夫と死別し、地元に戻った須藤。二人の再会で始まる、大人の恋愛物語。日常に起きる「あるある」的な喜びと痛みが、丁寧に描かれています。
青砥の立場から言えば、“何故?”。
須藤の立場から言えば、中学時代から持ち続けている強い “信念” 。カレンダーの印は心の支えと思われ、とても切ない気持ちになります。
観終わったあと、隣の席に相方が居る。今の自分の幸せを再認識させてくれる、そんな余韻の残る作品でした。
井川遥の存在感!!!
予告からあの「さばさば」というか「ふとい」演技が目をひいたねえ。これがすべてと言ってもいい。
鑑賞中もやはり、「須藤」の存在感がハンパない。ほんとはこれだけで、★5にするつもりだった。パンフも買ったし。
でもね、やっぱ
ガンで死んじゃう系
は今更感なのですよ。まあ、キャストのおかげでワンパターン感はあまり感じなかったけど。
あと、堺雅人、メイク濃くない?普通の男ならメイクしないでしょ?そこは、地で行って欲しかった。あと周りの同級生たちのちょっとした家庭エピソードは邪魔だよね。コンビニの同級生の母娘の関係とか、鬼奴の旦那とのあれこれとか。何にもつながらない雑味になってたなあ。あと、予告で堺雅人の「泣き」を出したのは失敗。あれで、「あー、死んじゃうんだな」って丸わかりだし、途中の「大丈夫感」が白々しくなっちゃうよね。
でも、ああいう、どこにでもありそうな「中年の恋愛」って少し憧れるかも。きらきらもしてないし、今更感も出る。でも、それでもそれぞれの過去を経て再び近づく男女の心模様は少し甘酸っぱかった。
ロケが朝霞台駅付近で、見慣れた風景という点が、すこーしだけ自分の過去と重ね合わせたのかも笑、、、重ねるほどの過去なんてないけど。
ラストのあっさり感とエンドロールは良!
とにかく、今回の井川遥はずば抜けていた、よね!
2025年度劇場鑑賞48作品目(50回鑑賞)
恋した人が遠くに行ってしまったら
同じ月を見つめる二人の思いは?
妻と別れた青砥と、夫と死別した須藤が、故郷で何十年ぶりに再会し、親交を深めていく。生活疲れが顔に出ている須藤は、今の姿を青砥にだけは見られたくなかったのだろう。それでも何度も会ううちに、一緒に過ごす時間が大切なものになっていく。しかし、二人の時間は長くは続かない。弱っている自分を見られたくない須藤と、それでも側にいたい青砥の気持ちは、中学時代と変わっていない。カレンダーの日付に付いた◯印。二人は会わなくても、その日に再会することを願っていたことが分かる。須藤と一緒に過ごした居酒屋で、薬師丸ひろ子のメインテーマを聴きながら号泣する青砥を見守るベンさん(塩見三省)は、そっと有線のボリュームを上げる。
美しい物語だが、自分だったらあれほど泣けないし、互助会の距離を縮めようとは思わない。(実際に井川遥が目の前にいたら別だが)母親のことを軽蔑していたのに、須藤の結婚は妻子ある男性との不倫の末のようだし、夫の死後は連れ子との関係は希薄。若い男に貢いで貯金を使い果たし、そしてその男も去って行く。こんなヤバい女に惹かれる青砥も病んでいる。(本当に井川遥だったら別だが)青砥は典型的な男でアホだ。妻はそんな青砥に愛想を尽かして、別の男に走ったのだろう。
原作は未読。小説では二人の気持ちが丁寧に描かれているのだろう。観てから読むことにして、青砥の気持ちを理解することにしよう。オマケだが、出演者が豪華過ぎて元が取れるか心配になった。
夢みたいなこと
平場の月
艶っぽく色気のある映画
井川遥が綺麗でした。
堺雅人と2人の雰囲気もとても色気があってよかったです。
とても素敵な恋愛映画でした。
井川遥が部屋で洋服を見ていた時に、後ろから堺雅人が急に距離を詰めてきたシーンはドキドキしました。
ただ、こんな風にしか生きれなかった須藤に、どうしようもないやるせなさも感じました。
親に恵まれず、中学生の頃に一人で生きていくと決めた須藤。
その後も人に頼れず、頼ってくるダメ男ばかりに惹かれてしまい、人生がしんどい方へといってしまう。
若い頃はみんな同じなのに、50代にもなると、すごく違ってくる。
親に恵まれず、ずっと自分を受け入れられないのはきつい。
幸せが近くにきても、そうでない方へいってしまう。私も50歳近くになって、リアルにそういう人はたくさんいるな、と考えこんでしまう映画でした。
40〜50代あるある
「月」は満ち欠けや登ったり沈んだりするさまから、人生そのものと、恋愛ってダブルミーニングかな……
原作未読ですが、予告編からも併せて、そんな予想をしながら鑑賞。
40〜50代あるあるな日常が繰り広げられ、少し心がざわつく。
母親の認知症と介護、離婚、死別、転職などなど。
途中でヒロインの手術の話になってから、ラストまでの全展開が読めてしまい意外性はカケラもなかったが、自然にお互いを求め合ってしまうあたりの演出と演技はよかった。
特に焼き鳥屋のマスター(塩見三省)と主人公の、店のカウンターでのラストシーンは秀逸。
息止まり、生き留まり
鑑賞前に主題歌の歌詞を調べてしまったのだが、これ、完全ネタバレじゃねぇか…
予告でなんとなく分かるように、大きなことが起こる作品ではない。
唯一何かあるかと思われた「青砥が一緒にいたいと思うような人間じゃない」も小さなこと。
徐々に距離が詰まる、という感じでもなく、カラダを重ねた以外は再会からほぼ変わらず。
これが“大人の恋愛”なのかなぁ。
そのつもりがないなら別だけど、あの歳で2年は結構長いというか、悠長な気もする。
脇のエピソードがどれも半端なのは気になった。
「一人で生きていく」と言っていた葉子が略奪愛だの貢いだりしたのは、単に“血”ということ?
互いの過去や闘病も強く描かれないし。
息子の転職や同棲、葉子の元ヒモ(金はポストに入れればいいだろ)なんかも特に効いてこない。
元同級生3人のみならず、倉悠貴や吉瀬美智子、成田凌など豪華過ぎる配役は逆にノイズ。
過去でも現在でもやった頬に顔寄せるのは何?
葉子の退職見送りに4人も制服着てたり、「助ける」と言ったのはうみなのに青砥が責められたり…
無駄なところに引っ掛かりがあって残念。
中学時代の2人が現在の姿にまったく繋がらないし。
結末を察してたことを除いても、病状を考えたら一年も離れるのは阿呆だよなぁ。
検査結果も濁されてるわけだし。
青砥は鈍感だし、うみはどんどんウザくなるし、中村ゆりの妹だけは最後まで素敵だった。
死別はいいとしても、それを受けての何かを描かず終わるのは肩透かし。
結局なにが描きたかったのかが分からなかった。
青砥がキスの間ずっと目を開けてるのがなんか嫌。笑
50代
もう少し歳を重ねれば
もう少し歳を重ねれば、深く刺さったんだろうなって思う。
堺雅人さんが独立して久しぶりの映画、それが観たかったから全然それはそれで、演劇でも観たいなぁ。
井川遥さんをすごく褒めてる方々が多い。
確かに魅力的です。
が、正直芸がないなって思いました。
内面の魅力の才能とルックスだけの演技が最大に活かされる時期は、10代〜20代前半までかなと。
今の若手俳優で、かっこいい、かわいいって言う要素が大きいという理由で仕事が来てる方々と演技のレベルが変わらない。
大人の魅力はあるにせよ。
最終的には人間力が問われる。
なんて言う言葉もあるし、もちろん間違ってないけど、それはやはり技術を積み重ねて深めてこそ、人間力が爆発的に伝染するんだと思う。
ルックスと内面的な魅力が、とある世代や男性たちに刺さった結果の評価なのかなと思います。
タレント俳優を超えられてないのは、日本の芸能界が俳優や映画・演劇を支配してきた結果なんだろうなと…
手を振ったら振り返してくれる相手がいる幸せ
平場の年代
ひょんなことから再会した中学の同級生。
初恋の彼女だ。自分と同じようにいろいろとあった末、数年前に地元に戻ったらしい。
あちこちに中学時代の思い出が残り、かつての同級生達もいる土地で2人のためのおつかれさま会を始めた。
堺雅人と井川遥の作り出す空気感がとてもいい。
お互いを苗字で呼び捨てにし合う中学生時代の延長感とそれなりに重ねた人生の年輪の重なり。50を過ぎたような2人が再会したからこそ逆に感じられる初々しさ。
この映画独特の雰囲気を2人が作り出している。
土井裕泰監督の過去二作「花束みたいな恋をした」、「片思い世界」からはガラリと変わった大人のラブストーリー。音楽で記憶が呼び起こされるという手法が本作でも効果的だった。
「平場」というのは特別なことのない、通常の場のことだ。
若く盛り上がる恋でも老境での最後の恋でもない、2人を見下ろすありふれた「平場の月」が見守る変哲のない「平場」の恋。
約束が出来る幸せ。
一緒にいてくれる幸せ。
それは明日もある保証はないんだよね。
学生時代の思い出と2年前のキセキの思い出
全462件中、301~320件目を表示
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