平場の月のレビュー・感想・評価
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もう少し歳を重ねれば
もう少し歳を重ねれば、深く刺さったんだろうなって思う。
堺雅人さんが独立して久しぶりの映画、それが観たかったから全然それはそれで、演劇でも観たいなぁ。
井川遥さんをすごく褒めてる方々が多い。
確かに魅力的です。
が、正直芸がないなって思いました。
内面の魅力の才能とルックスだけの演技が最大に活かされる時期は、10代〜20代前半までかなと。
今の若手俳優で、かっこいい、かわいいって言う要素が大きいという理由で仕事が来てる方々と演技のレベルが変わらない。
大人の魅力はあるにせよ。
最終的には人間力が問われる。
なんて言う言葉もあるし、もちろん間違ってないけど、それはやはり技術を積み重ねて深めてこそ、人間力が爆発的に伝染するんだと思う。
ルックスと内面的な魅力が、とある世代や男性たちに刺さった結果の評価なのかなと思います。
タレント俳優を超えられてないのは、日本の芸能界が俳優や映画・演劇を支配してきた結果なんだろうなと…
手を振ったら振り返してくれる相手がいる幸せ
平場の年代
ひょんなことから再会した中学の同級生。
初恋の彼女だ。自分と同じようにいろいろとあった末、数年前に地元に戻ったらしい。
あちこちに中学時代の思い出が残り、かつての同級生達もいる土地で2人のためのおつかれさま会を始めた。
堺雅人と井川遥の作り出す空気感がとてもいい。
お互いを苗字で呼び捨てにし合う中学生時代の延長感とそれなりに重ねた人生の年輪の重なり。50を過ぎたような2人が再会したからこそ逆に感じられる初々しさ。
この映画独特の雰囲気を2人が作り出している。
土井裕泰監督の過去二作「花束みたいな恋をした」、「片思い世界」からはガラリと変わった大人のラブストーリー。音楽で記憶が呼び起こされるという手法が本作でも効果的だった。
「平場」というのは特別なことのない、通常の場のことだ。
若く盛り上がる恋でも老境での最後の恋でもない、2人を見下ろすありふれた「平場の月」が見守る変哲のない「平場」の恋。
約束が出来る幸せ。
一緒にいてくれる幸せ。
それは明日もある保証はないんだよね。
学生時代の思い出と2年前のキセキの思い出
自転車の二人乗り
映画観賞後メインテーマを何度となく聞いてます。
青砥は堺雅人さんはイメージが合わなかった。上手いけど、恋愛モノにね…。
須藤の井川遥さんはやつれていく姿が最近の恋愛モノで元気そうな顔のまま亡くなってしまう役の若い女優さんより上手いと感じた。(演出が良かったのかな?)
青砥はなんで遅く帰って来たのに、須藤の6ヶ月検診の結果をぼんやりはぐらかされたのにおかしく思わなかったのか?結果なんて良い方しかないなんて考えて、自分の周りの人間はみんな幸せになれるはずな訳ないと考えなきゃいけなかったのにね。だから1年先の12月20日に温泉に行こうなんて…。
喧嘩するようにしてもう会わないと須藤。1年の間に何かコンタクトしなきゃ青砥は好きな人なんだから…。
青砥はメインテーマを聞くたびに涙する残りの人生を送っていくのかね、後悔を感じながら…。
原作通りロケ地が新座のようです。
51歳になった夫へ
私は39歳ですが、夫は一回り上の51歳です。
私は再婚、彼は初婚で今年結婚しました。
彼も超健康体!ではないので、なにかかある前に『家族』にならないと!と2年の付き合いを経て結婚。
子なしの人生は同意の上で、2人で生きていくと決めています。
どんな映画なのかな?とわからず
夫と見ると気まずい映画なのかな?と勝手に思い
1人で鑑賞。
本当に考えさせられました。
私が先に逝くことなんて全く考えていませんが
もしかしたら…
私も自分のことは軽蔑していることがたくさんあり
彼には私の人生が重荷になるのではと考えることもあり
彼も,主人公のような無害で優しく
会わないと決めたら決めると人
この年齢で彼と出会い結婚したこと
より深く考える映画となりました。
全体に切なさが漂う作品 中年ラブストーリーですが、堺雅人と井川遥だ...
いきどまり
50代という年齢を重ねてからの同級生との再会、そして恋に落ちるという、大人も大人なラブストーリーというところに惹かれて鑑賞。
学生の頃に出会った2人が時を越えて50代で出会うという斬新な展開とは裏腹に、王道ど直球のピュアな恋愛というところに不意打ちされて結構面白かったです。
年齢も年齢なだけに哀愁漂う雰囲気が良かったですし、恥ずかしいくらいの遅れた青春の体現のような描写は心がムズムズしてしまいました。
たまたま地元で出会うというシチュエーションも偶然中の偶然だと思いますし、もし自分が50代になってかつての想い人と出会っても認識できるのかな、そもそも会えるのかなと考えてしまい、そんな中で出会えた今作の奇跡はフィクションならではだけど現実にもあり得るものだから良いバランスだなと思いました。
一緒に焼き鳥屋で食事をするってのがめちゃめちゃ最高で、他愛のない話を歳を重ねてするとまた違う感情が出てくるんだろうな〜と思いましたし、宅飲みは50代でもどこかドキドキするんだろうなーとニヤニヤしながら観てしまいました。
初恋を思い出したかのように須藤に尽くしまくる青砥はちょっとキモいなと思いつつも、自分もそういえばそんな事したことあるなって懐かしくもなるのが不思議でした。
友情を越えて男女の関係になるところでファンタジーという言葉が出てくるのがとってもしっくり来て、歳をとってからこんなに性に奔放になってしまう未来は想像できないですし、本当に新体験なんだろうなとキスシーンを観ながらポップコーンを貪っていました。
おそらくだけど病気が絡んでくるよなーとは思っていましたが、ガッツリ癌に加え、人工肛門という体の悪さ以外にも臭いにも気を遣わないといけないという苦しみに襲われる展開は自分だと思うと本当に辛いなと思いました。
自分では予期せぬところ、対策していてもどうしても気になってしまうという症状はずっと背負っていくと思うと中々にきついです。
どうしても青砥目線の方で観てしまったので、病気の経過を報告してくれなかったのはなぜか、とも思ってしまいましたが、恋人からもう一歩進んで後が引けなくなったからこそ報告できなかったのかなと思ってしまいました。
終盤の堺雅人さんの熱演が個人的にはオーバーすぎひん?となってしまってうまいこと感動に乗れなかったのが惜しかったです。
目ん玉飛び出るんじゃ?ってくらい大きく目を見開いて、展開を受け入れるシーンだったり、居酒屋での号泣シーンもちょっとやりすぎかなぁって思いましたし、泣かせたいんだろうなーと冷静になってしまいました。
何気ない日常が彩られ、その日常は失ってしまったけれど、また何気ない日常を生きるために日々を続ける終わり方は長い人生を体現しているようでじんわり沁みましたし、「いきどまり」が包み込んでくれるような楽曲だったのもあって良かったです。
もう恋愛自体自分にとってはファンタジーなのかなとしみじみしてしまいました。
鑑賞日 11/14
鑑賞時間 16:40〜18:50
焼き鳥屋
泣けたし、考えるよな。
50ちょっとで余生をどう生きるか。
最後の号泣がやりすぎと言う意見をみましたが、1年間温泉を楽しみにしてて、それ以降の展開も夢みてて、でも告げられずに亡くなってて。
あれぐらい泣かないとやってられない。
焼き鳥屋のマスターがいてくれるあの空間で、グッと来てしまったんだと。
あぁ、切ない
ラブストーリーというより、人生のドラマだな。
時は止まっても体はオジサン
先日、40年ぶりの同窓会があり、学生時代にかえって友だちと大いに盛り上がりました。
映画のような再会はありませんでしたが、心は二十歳、体は還暦!
さて、映画は中学生の頃の切ない初恋とオトナの現実が交差して感動的な作品に仕上がっていました。
周りの女性もナチュラルに涙してる様子でした。
堺雅人さんと井川遥さんのオトナの恋が素敵でした
恋愛映画、だけじゃない
分類上は恋愛映画になるんだと思う。
それは正しいんだけど、私の中ではそれだけではない思いがあります。
登場人物と世代が近いからだと思う。原作を読んでいたのもあるかもしれない。
もし私が若かったら
「なんて切ないラブストーリー!」と感涙したと思います。
または「まーた病気で死んじゃって泣かせる系ね」と突き放したか。
今は病気も死も、若い頃よりは現実的になりつつありでも高齢者よりはまだ想像の範疇。
そんな近すぎず遠すぎずの立ち位置から「もし私に同じことが起こったら、差し出された手を振りほどいて一人で立ち向かえるだろうか」とか考えてしまった。
井川遥さんが良かった。きれいなんだけど人生の雨風を被ってきたアラフィフらしかった。
私の中で須藤は「太くて孤高の猫」のイメージで(猫は死期を悟ると飼い主の前からいなくなる、の言い伝えの影響)そうそうきっと須藤ってこんな感じ、と思いながら見ていました。井川さんってもともと私の中では猫っぽくて、月夜を眺めているのが似合ってた。
対して、堺雅人のラブシーンはあまり見たくなかったかな。どうも日曜劇場のイメージにひっぱられてしまい「おいおい半沢、何やってんだよ」と心の中でツッコんでしまった。
でも、原作を読んだ時は平面に感じていた物語がすごく立体感をもって描かれていて、ジワッと染み入る映画でした。結果的には悲恋なんだけど、人生も後半になった人の心を月明りでポッとを照らすような、映画っていいなぁ~と思った。
原作は最初から最後まで青砥目線で書かれているのだけど、映画を観ることで伝わった須藤側の心情もありました。
そして今は、薬師丸ひろ子の「メインテーマ」が頭をぐるぐるしながらこのレビューを書いています。この映画に合ってたなあ。どうせなら「50年も生きてきたのにね~」と2人で歌ってほしかった。
しかし、須藤は青砥をあんな断ち切り方をしたら、もしかして青砥は一生須藤の影に囚われたままになってしまうかもね・・・。
五十路の恋
最年長の大森南朋が53歳、椿鬼奴も53歳、以下堺雅人52歳、井川遥と安藤玉恵49歳、一番若いのが宇野祥平47歳ってことで、なかなかアダルトな面々です。どういう世代がこの映画を見に来るのかなと想像するのも面白いです。現状の映画館利用者は60歳以上の人が多くを占め・・・要するに1400円で観られる世代がもっとも映画館に通っていますね。しかも6回見れば1回タダなわけで、60歳以上になれば実質1200円です。
それは私がここであえて言わなくともこのサイトに記事をアップしているみなさんなら御存知の通り。50年以上映画館に通っている私にとっては映画鑑賞代って本当に値上がりしていないと思うわけです。実は1960年代から70年代にかけての10年間でバク上がりしたのですが(笑)
とまぁ、作品とは全く違う話となりましたが、ようするに「五十路」の恋愛映画ってお金を払ってまで誰が観るのかな?というのが素朴な疑問です。「五十路」を過ぎたとはいえ、やはりある程度は枯れていない部分も見せたいでしょうし。
五十路を過ぎた世代なら自分の過去を振り返って色々思うところもあるでしょうが。
原作があるものなので仕方ないのですが、物語半ばで重大事件が起き、私の希望とすれば紆余曲折を経ながらも最後はとりあえず解決してくれることを望みますが、どうやらそういうわけには行かないようです。
それにしてもヒロインは「親の因果が子に報い」って感じもします。中学生の時あんなに清廉だった彼女が、確かに最初の結婚で夫に先立たれたとはいえ、その恋も略奪婚でしたし、次は「若いツバメ」にボロボロにされたし、やっと身の丈にあった相手と巡り会えたのにね。
「平場の月」を眺められる人生ってなかなか難しいのかもしれません。
全388件中、241~260件目を表示
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