平場の月のレビュー・感想・評価
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泣けなかった…泣きたくて鑑賞したのに
井川遥の演技が、とても良かった!
ただ、それだけの映画。堺雅人が演技がくさすぎる…泣かせて欲しい所、肝心な所で泣かせてくれない。逆に笑わせようとしてるのか?と思いました。最後の号泣するシーンも泣いてると言うより笑ってるのかと思わせるほど。
シリアスな泣かせる映画にこの役者向いてない。
井川遥の熱演が良かっただけに、非常に残念でした。
ラストの余韻から逃れられない
「大人の恋」ではなく「中年の恋」…⭐︎
堺雅人が出演する映画になると言うことで、原作を読んでの鑑賞。
原作は自分にはあまり響かなかったけれど映画はすごく良かった。
堺雅人は青砥健将になりきって、今までの彼にはない町工場で働くしがなく真面目な男だったし
男言葉を使う須藤葉子に井川遥⁇と思っていたけどこれがなかなか良くて、かえってその儚げな
感じがガンになり闘病する姿と重なり雰囲気が出ている。
結婚に失敗して、生まれた街に戻り出逢う中学の同級生同士の恋という一見ベタなシチュエーション
だけど二人とも中年の域に入り、「大人の恋」と呼べるようなオシャレなものではなく、
親の介護や貧しさなどある意味生活感溢れるお互いの立場とガンとの闘病が絡み合って
なんとも言えない優しい関係を育んで行く。
青砥と須藤が初めての夜を過ごす初々しい感じや須藤が亡くなっても泣けなかった青砥が馴染みの
居酒屋で初めて涙するシーンには泣きそうになってしまった。
原作には大腸がんのストーマの記述がもっと細かく描かれていたが映画ではさすがに映像化は
出来ないんだなぁ…
でも、大変さは充分に伝わって来た。
ヤッソさん役のでんでんや噂好きのうみちゃん役の安藤玉恵などなど脇役も固めてあって、
恋愛映画が甘さだけでは終わらない仕上がりになっていたと思う。
切ないなぁ、50代は…
健診の再検査やら、親の介護や見送りやら、子の就職関連やら、恋愛してても話題が軽くないし、ときめきやキラキラはなく、なんか切ないのね、50代は。
にしても、井川遥さんはとっても綺麗でした。初めて一夜を過ごした時に窓を開けて見送る表情は、色っぽさが増し増しでした。
堺雅人さんはドラマの印象が強いせいか、恋愛もの(特にキスシーン)には違和感を感じてしまいました。なんというか、対人距離が一定程度ないと違和感を持ってしまうようになってしまった。先入観かな。焼き鳥屋さんでの号泣にはもらい泣きしてしまいましたが。
三日月のペンダント、庭に植えたお花(枯れてしまった)、自転車、印刷工場の紙、橋の側のアパートなど身近にあるものを大事にしている感じが伝わりました。
薬師丸ひろ子の「メイン・テーマ」、歌詞もピッタリで改めていい曲ですね。
大人の純愛物語
イタい
50ねぇ…
まあ、ギリギリかなと思う。
個人的には老いらくの恋なんて気持ち悪くて見てられない。
堺雅人と井川遥ならスタイリッシュな大人の恋を見せてくれるのかと思いきや、
まさかのごくごくありがちなガンで死ぬ御涙頂戴の中高年版。
かなり早い段階で展開が見えてしまうのでまさかね?と思ったが、
何の捻りもなくそのまままさかの終了。
何度も吐息が漏れて鼻白んだ。
子供の頃のトラウマという筋書きもありふれすぎて陳腐だし、
井川遥演じるヒロインも略奪愛や年下貢ぎなどシンパシーをこれっぽっちも持てない。
対する堺雅人演じる主人公も読めなさすぎてイライラする。
つまり、ストーリーにも登場人物にも共感できない。
加えて、何を囁いたのかとか元妻の登場意義とか、意味不明なシーンが多い。
予告編で大いに期待していただけに落胆も大きい。
焼き鳥屋の主人がいい味出していたのが唯一の救い。
ちなみにあれを聞いて薬師丸ひろ子が出てこないなんてあり得ない。
大人の方々にお薦めの染み入る大人の物語。
半年後くらいに原作で味わい直したい
まさに平場の月ですね!!
夢みたいな事だよ、夢みたいな事をね、ちょっと。
11月17日(月)
TOHOシネマズ上野で「平場の月」を。原作未読。
離婚した青砥(堺雅人)と亭主と死別した須藤(井川遥)。二人は朝霞へ戻って来る。印刷会社で働く青砥。検査に行った病院内の売店で須藤と再開する。
中学卒業以来?なら約33年振りに会ったのに「須藤?」「なんだ青砥か」
これで二人の関係性が判る。
病院の前で仕事上がりの須藤と一緒に飲む約束をする青砥。
焼き鳥屋「酔いしょ」で待ち合わせた時の須藤の手の挙げ方。あの時あそこまで高く手を挙げたのは須藤の「太さ」を表している。そしてラストの伏線にもなる薬師丸ひろ子の「メインテーマ」。
実質的な台詞は「薬師丸ひろ子」一言の焼き鳥屋の大将、塩見三省の存在感。
「ファーザー」のレビューにも書いたが、私の認知症の母も特養の施設に入っている。私は母からしばらく名前で呼ばれていない。死んだ事にはなっていないけど。
週に一度母親の面会に行くが、施設に持って行くものには1個ずつ名前を書く。青砥も母親の部屋で名前を書いていた。私の母親はまもなく98才になる。
私も数年前に大腸ポリープを切除して良性か悪性かの生検の結果を聞きに行った事があるが、青砥のように医師(前野朋哉)の口から「良性でした」と聞くまでは安心出来なかったものだ。しばらく噂を聞かなかった映画の友人が大腸癌で亡くなっていたと知った事もある。
70ジジイの私としては身につまされる事が映画の中に幾つも出てくる。
大宮(新幹線停車駅)でもなく、浦和(県庁所在地)でもなく朝霞という土地柄もあるか。埼玉県の南東部に位置する朝霞市。埼玉県民あるあるとして都心に出るなら銀座じやなくて池袋、二人で池袋・西武に行こうと言う台詞もあった。全国の方は判るのかな?私は埼玉県民ではないが、東京の北の外れの近くに住んでいるから判るけど。
飲み屋が何処も満員だった事から、その朝霞の須藤のアパートで家飲みをする二人。
亭主と死別した後、若い男に貢いで家まで売った過去を告白する須藤。二人の距離は近づいて行くのだが…。
須藤も検査を受ける。青砥は良性だったが、須藤は大腸癌を発症して手術を受け、抗癌剤治療を行う。人工肛門を着用した須藤は匂いを気にする。(人工肛門は本物そっくりな小道具だそうだ)
6ケ月検診で転移が確認された須藤は一人で生きて行くと青砥に別れを告げる。
「青砥とはもう一生会わない」
結局、二人が再開してから約1年あまりでお互い会わない事になってしまう。
「お前は約束を守る女か。お前の顔を立てて一年我慢してやる」
1年後の須藤の誕生日12月20日に一緒に熱海へ温泉旅行へ行く約束をして。
青砥は、熱海への旅行の1週間前に須藤が先月亡くなっていた事を知る。
須藤のアパートに行くと部屋を片付けている妹の道子(中村ゆり)と会う。
須藤は青砥に迷惑をかけない道を選んだのだ。そして死を青砥にも知らせるなと。須藤の妹が見せた闘病中の姉の写真の首には青砥が贈った月のネックレスがあった。
そして部屋の12月のカレンダーには20日に赤丸が付けられていた。
青砥の部屋のカレンダーと同じように。
会社の昇進祝いが「酔いしょ」で行なわれ青砥も参加する。青砥は須藤と二人で飲んでいた席で嗚咽を漏らす。その声が聞こえないように大将は流れている「メインテーマ」のボリュームをそっとあげるのだった。
いくら須藤と約束していても同じ朝霞に住んでいて1年間連絡を取らなかった青砥もどうなのだろう。栃木や種子島まで行ってしまった訳でもあるまい。ましてや相手は再発の可能性もある病なのだ。そこにちょっと合点が行かない。
それにしても脇役がみんな素晴らしい。
安藤玉恵の脇役としての安定感は最高だ。
また、関連動画をいくつか観た。
動画で焼き鳥屋「酔いしょ」の店内がセットだったと知ってビックリ。てっきり店だと思っていた。
堺雅人と井川遥が撮入する段階で中学生時代の撮影は全て終わっていたので、「この延長上を演じれば良いんだと、楽でした。」と堺雅人が語っていた。
中学時代の須藤を演じた一色香澄は「秒速5センチメートル」の白山乃愛と並んで今後に注目したい。(タイプは違うけど)
私の中学の同級生ブッチ、30歳位に会った時は「ねえ、ハチ」だった。
「結婚決まったんだ」
「おぅ、おめでとう」
あれから彼女は結婚したはずだ。その後会っていない。
40年振りに会ったらブッチは私の事をハチと呼ぶのだろうか。「なんだハチか」
参考動画
制作報告会見
完成披露試写会
特別鼎談:堺雅人、井川遥、(原作者)朝倉かすみ(30分)
オトナ女子座談会(SAKURAIさんオススメ)
アラフィフって難しいお年頃
年内の映画鑑賞は爆弾が最後の予定だったけど、星野源の歌声にいざなわれて、まったくチェックしていなかった「平場の月」を鑑賞
アラフィフの恋愛かぁ…誰かを愛することも愛されることも怖かったりするだろうなぁ
須藤が「甘えすぎた」と言った気持ち、分かる気がする
本当の本当は青砥の「だいぶ好きなんだ」って言葉を素直に正面から受け止めたかっただろうなぁ
一人で生きていく練習をしていても、どこかやっぱり愛を求めてしまうのも分かる気がする
自分を軽蔑するのもわかる気がするし、他人の話だと「たいしたことないよ大丈夫だよ」って思うのも分かる気がする
(分かる気がする…爆弾にもそんなセリフあったな)
青砥の「だいぶ好き」は本当だったと思う
だって自転車のペダルはいつもカシャカシャ軽かったし、飲み屋に到着した時の背中もいそいそとルンルンしてた、年甲斐もなく…振り返るとこのシーンが一番グッとくる
須藤にとっての平場は青砥…ちょうどいい
お金を払っていいものを飲み食いするより、アパートでマグカップに酒を入れて飲む方がちょうどいい
アパートの片隅でハーブを育てるのがちょうどいい
たまにの夜の互助会もちょうどいい
だって、月は青砥だから…決して明るくないあかりだけど、自分の存在、居場所くらいは確かなものとして照らしてくれるから
手元足元だけは見えるあかり
それをたどっていけば夢みたいなことが起きるかもしれないというかすかな希望のようなあかり
けど学生時代にふたりで見た月は満月だったけど、終盤は三日月とも言い難い細い三日月で、命と二人の関係が終わることを示しているようで切なかった
花鳥風月じゃないけど、月を愛したことで花も愛してみようかなって演出がお洒落すぎて好き(勝手な解釈です)
そして青砥が嗚咽もらして泣くシーンで終わる…完璧だ
景色もニトリもポロシャツも平場
恋愛を茶化す人も普通によくいる
心配する風で実はゲスなヤツ…これも普通にいる
まさに私たちは平場に生きている
正直なところ堺雅人と井川遥には興味がなかったので、ラブシーンは「そんな長くなくていいよ」って思ったけど、生と死を意識して互いを求めた生々しい描写は大事な場面だったと思う
忘れちゃ〜いけないのは、星野源と薬師丸ひろ子の歌ね、浸透力ったらもうね…
あと二人乗りのときに足を乗せるステップ!!
懐かしい〜!!昔あったね!!あったあった!!
令和になった今でもあるの?と調べてみたら、普通に今でもあるのね笑
でも最近見かけないですね、時代かな…
あればVサインじゃなく
まさに平場の出来事。
特に盛り上がりがあるわけでもないのに、最後まで見入ったのは堺雅人の演技力か。
にしても青砥は何故須藤の本心に気づけなかったのか?
あればVサインじゃなく、2度目の「2」だった。
全385件中、201~220件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。








