「「間」や余白がいい」平場の月 Makeathさんの映画レビュー(感想・評価)
「間」や余白がいい
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予告編を見たあと、星野源の主題歌を聴き、なぜかこれは映画館で観なければと思い、遅ればせながら鑑賞。
この作品は中学の同級生が再会することを描いているが、そのシーンの中で、自分が中学時代を過ごした地元が出てくることや、未だに自分も地元の友人に会うと男女ともに名字を呼び捨てで呼び合うことに妙に感傷・シンクロした。
個人的な話はさておき、この映画は「間」と余白がよかった。
・主人公の母が亡くなった葬式で前妻に会い、須藤がハンカチを渡した後、主人公が須藤をどう紹介するかの間
・主人公が須藤にプロポーズをする際、須藤がおそらく検査結果を伝えようとしたのを遮り、自身がプロポーズした「間」の悪さ
⇒須藤にとって、「大切な人に病状を伝えなきゃ」から「自分が好きな人に夫として弱る姿を見せたくない」に変わった?この順番が違ったら、いき違うことはなかったのかと想像したり。
そのほか、
・須藤は乙女心のほかに自身も死別を経験している分、星野源の歌詞にでてくる「間違った優しさ」で太く、会わないことを選択したのかな
・再検査のピースは、大丈夫だったではなく、再発(2度目)を指していたのかな
・須藤は母や自分を憎んでいたからこそ、前夫との子どもを望まなかったのかな
などなど、映画を観終わった後も余白の考察にふけり、そして星野源の主題歌を聴きまた泣きそうになる。
自転車の二人乗りは同じモノに共に乗るという点で恋愛のような象徴だったかなと思うと(須藤の初恋は青砥、再会後は当初恥ずかしいと思ってた)、グッズのキーホルダーを買えばよかったなと思う今日この頃。
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