「2回目で深まる、すれ違いの切なさ」平場の月 なつさんの映画レビュー(感想・評価)
2回目で深まる、すれ違いの切なさ
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1回目は観終わった後の強い余韻……言い換えると“食らった”。
2回目は登場人物が抱えている痛みや、感情の深さがより鮮明に見えた。
別れ話のシーンでは、何かを言おうとした須藤が、青砥のプロポーズを前にそのまま飲み込んだように感じた。
あの時、彼は何を言おうとしたのか——
すれ違っていく様が胸に刺さる。
そして、塩見さん演じる焼き鳥屋の大将。
語りすぎず、踏み込みすぎず、ただあたたかく見守ってくれる大人の存在がこの映画に落ち着きと救いを与えている。
快気祝いのサービスや、1年ぶりに来店した青砥に立ち上がって声をかける姿が、2回目ではより印象的だった。
エンドロールの星野源の曲も、物語をそっと引き立てる。
曲と映像まで含めて、一つの余韻として完成された映画だと思う。
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