「「アカナツ」の恋も良いと思います」平場の月 アントニオ3世さんの映画レビュー(感想・評価)
「アカナツ」の恋も良いと思います
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恋愛モノを観るのは本当に久しぶり。
いつからか、映画もドラマも不倫を含まない大人の恋愛を描く作品が少なくなってしまった。
50代にもなればほとんどの人が直面するだろう問題を抱えながら、ごくありふれた日常を送る普通の人を、主演のお二人が感情の機微を捉えつつ自然に演じている。ビジュアル的にはその辺にいる人達ではないけどね。
井川遥さん演じる須藤葉子という人物は、「居方」の美しい人だなと思った。年齢、性別問わず稀にいるけれど、出会える事はそうそうない。
持って生まれる物なのか、環境などで身に付く物なのか。
「私は1人で生きて行く。」
中学生時代の回想シーンで、須藤葉子は青砥にこう宣言する。
彼女が最後に示す決意を思えば、この言葉は何とも遣る瀬ない気持ちになる。
挿入歌、薬師丸ひろ子さんの「メイン・テーマ」の歌詞を読んで頂いたら、この映画の世界をより深く見つける事が出来ると思います。
青春ばかりに光があたるけれど、朱夏もいいですよね。
ま、いっか。月は平等に照らしてくれるから。
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