「月はながめるものである。触れようとしてもそれはできない。それでも・・・」平場の月 定点カメラさんの映画レビュー(感想・評価)
月はながめるものである。触れようとしてもそれはできない。それでも・・・
青砥(堺雅人)と須藤(井川遥)の邂逅は、何を二人にもたらしたか?二人の邂逅は、欠けたまま進めてしまった人生のピースを埋めただろう。しかしそれは2人の人生の外見に何らの奇跡ももたらさなかった。青砥はこれから長い空っぽの時間を生きるかもしれない。でも二人の邂逅に意味はあった。無いよりあったほうががよかったのだ。そのことが、この映画を見た私たちが受け取る最大のギフトである。私たちも思ってしまう「夢みたいなこと」の代わりに。
小説は読んでいません。須藤を演じた二人の声が忘れられない。でも、声ってその場限りだ。そのはかなさがいっそう悲しみを誘う。
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