「「一緒にいてくれる人がいるってのは、当たり前じゃねえぞ」」平場の月 うすたらさんの映画レビュー(感想・評価)
「一緒にいてくれる人がいるってのは、当たり前じゃねえぞ」
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山本周五郎賞を受賞した朝倉かすみによる小説を原作としています。友人から泣ける映画と言うお薦めがあったので、観ました。
登場人物間でのやりとりが、演技しているとは思えないほど「普通」すぎて、また、主人公の青砥健将(堺雅人)と須藤葉子(井川遥)の間で交わされる会話では、大腸がんの本が「あの『科学と学習』の学研から出ている」だったり、須藤葉子がユニクロの服、コジマの家電、ニトリの家具に囲まれた生活をしていたり、普通の暮らしが至る所に出てきます。「平場」=ふつうということがよくわかります。
堺雅人が童顔なので、同級生感がないのですけど、実年齢は井川遥より上と知り、驚きました。でも、演技はいい。最後の演技は泣かせますね。また、井川遥は、小料理屋の品のいい若女将のイメージしかなかったけど、この映画で一皮むけた感じで、眼鏡をかけているときはやはり美人ですけど、普段は「平場」という感じがして、とてもよかったです。
一点、自転車に二人乗りしたときに、中学時代にも同じことをしたことへの言及がないのがなぜか、わからなかったです。
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