「好感を持てる映画だが、私の心に突き刺さるものが無い。」平場の月 いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)
好感を持てる映画だが、私の心に突き刺さるものが無い。
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何故、須藤(井川遥)は青砥(堺雅人)の結婚申し込みを拒絶したのか。会うことさえ拒んだのに、一緒に旅行することを約束したのか。癌の再発で死を避けられないと悟ったゆえなのか。相手の事を考えず、略奪婚をしたり年下の男に入れ込んだり、また中学時代相思相愛だった青砥の告白を無視したりとその独りよがりの太い(強い)性格がどうして形成されたのか、そこのところがよく分からない。男を追って家出した母を持つ家庭環境が原因だと推測は出来る。が、説得力ある描き方をしてくれれば、私の心に突き刺さるだろう。結局、須藤は誰にも心を開かず、あの世に旅立ってしまった。そんな女性に惹かれた青砥がかわいそうだが、それが人生だろうと思う。
離婚しても元嫁や子供と仲が良かったり、仕事や同級生との付き合いも問題がなかったりとやや楽観的だが、そのぶん須藤との恋愛が浮かぶ作りになっている。役者さん達の演技は良い。井川遥は難しい役どころを上手く演じている。
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