「忘れられぬ呪い +追記」平場の月 windploofさんの映画レビュー(感想・評価)
忘れられぬ呪い +追記
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原作未読です。
若者のキラキラした恋愛ではないので、ある程度重い展開であることを予想して心の準備をしていましたが、思いっきり鷲掴みで揺さぶられました
青砥にとって、須藤と過ごした1年、須藤を待った1年はどうだったのだろうか
昔話やお互いが知らないお互いのこと、日々の楽しかった思い出や重ねた肌の温度、彼女が苦しんだ時を共に過ごせなかった後悔
須藤が月を見ながら考えていた「夢みたいなこと」の答えを彼女の口から聞くこともできず、EDの歌詞のように、死ぬまで心に残る呪いであり続けるんだろうな
カウンターで誰もいない右側、薬師丸ひろ子のメインテーマ、嗚咽、そっと店内BGMのボリュームを上げてくれた大将
悲しい物語なので苦手という人もいるでしょうけど、できればパートナーと一緒に観てほしい作品です。
(追記)
原作を読んで、再鑑賞しました。
本筋は変わらないものの、設定等は結構映画オリジナルになってまして、これがすごく効いています。
基本的には原作重視派ですが、たまにこういう素晴らしい改変があるので脚色は塩梅が難しいですね。
米アカデミー賞で脚本と脚色が明確に分けて評価されているのもよくわかります。
個人的には映画の方が、須藤の心の揺れや青砥に対する気持ちがより丁寧に描かれているような気がして好みでした。
原作も素晴らしいんですけどね、闘病記部分のボリュームが映画より多かった分、若干ですが恋愛の濃度が映画の方が濃かったかなと。
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