劇場公開日 2025年11月14日

「こんな映画見たことない、、、」平場の月 さ~さんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 こんな映画見たことない、、、

2025年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

ドキドキ

 空気感がリアルで、、、
 登場人物たちの会話や仕草が妙に生活に根ざしていて、作り物ではない
日常の匂いがする。見ているうちに、自分もその場にいるような
感覚に包まれます。
 甘さよりほろ苦さ?
  初恋の再会という設定は、勝手にロマンチックな展開を想像すると、
実際はもっと現実的。強がりながらも心の奥にある弱さや寂しさが滲み出て、
こちらの胸にじんわり来る。
 二人の存在感
  堺雅人、井川遥が演じる二人は、華やかさよりも日常の
生活感を表現する姿で、リアルさが逆に魅力的、こちらは自然と
彼らの心の揺れに寄り添うことになります。
 映像と音楽の余韻
  星野源の主題歌いきどまりが、物語の余白をやさしく包み込み、
映像と音楽が響き、心に残る“余韻”を長く引きずる作品です。
 こちらの人生に重なる話
  離婚、死別、親の介護、孤独…。人生の節目で誰もが経験するような
出来事が背景にあり、観客は自分自身の記憶や感情を重ねながら
物語を受け止めることになります。
 平場の月は、派手な展開や劇的なラストはなく、人生の隙間にある
温もり、切なさを丁寧に表現する映画。鑑賞を終えたあとも、少し寂しく、
でもどこか少しだけ温かい気持ちになる。そんな感覚を味わえる一本です。
 若い頃の恋愛映画はもう少し距離がある、と感じるなら、きっとこの作品は
今の自分に寄り添ってくれるものとなります。

さ~さん
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