「こんな映画見たことない、、、」平場の月 さ~さんさんの映画レビュー(感想・評価)
こんな映画見たことない、、、
空気感がリアルで、、、
登場人物たちの会話や仕草が妙に生活に根ざしていて、作り物ではない
日常の匂いがする。見ているうちに、自分もその場にいるような
感覚に包まれます。
甘さよりほろ苦さ?
初恋の再会という設定は、勝手にロマンチックな展開を想像すると、
実際はもっと現実的。強がりながらも心の奥にある弱さや寂しさが滲み出て、
こちらの胸にじんわり来る。
二人の存在感
堺雅人、井川遥が演じる二人は、華やかさよりも日常の
生活感を表現する姿で、リアルさが逆に魅力的、こちらは自然と
彼らの心の揺れに寄り添うことになります。
映像と音楽の余韻
星野源の主題歌いきどまりが、物語の余白をやさしく包み込み、
映像と音楽が響き、心に残る“余韻”を長く引きずる作品です。
こちらの人生に重なる話
離婚、死別、親の介護、孤独…。人生の節目で誰もが経験するような
出来事が背景にあり、観客は自分自身の記憶や感情を重ねながら
物語を受け止めることになります。
平場の月は、派手な展開や劇的なラストはなく、人生の隙間にある
温もり、切なさを丁寧に表現する映画。鑑賞を終えたあとも、少し寂しく、
でもどこか少しだけ温かい気持ちになる。そんな感覚を味わえる一本です。
若い頃の恋愛映画はもう少し距離がある、と感じるなら、きっとこの作品は
今の自分に寄り添ってくれるものとなります。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
