「リアルとファンタジー」平場の月 レンコンさんの映画レビュー(感想・評価)
リアルとファンタジー
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原作未読ですが、予告編と主題歌に惹かれて観ました。
も少し感動するかなと思ったのですが、後半ちょっと納得いかない展開や演出があり、そこまで入り込めませんでした。いくら姉が拒否しても、あんなにいい妹が姉の最期を全く知らせないなんてあるだろうか?とか、ストーマ付けてセックスとか現実的なのだろうか?とか、ラストで堺雅人が一番いい芝居してる時にスローモーションは要るのか?とか。些末な部分ではありますが、他が丁寧な描写だっただけに気になってしまいました。
でも大人の恋愛というか、大人の現実がよく描かれていたし、過剰にドラマチックな演出がないところや、堺雅人と井川遥と塩見三省の演技が素晴らしいところ、星野源のエンディング曲が世界観にピッタリ合っていたところなど、観賞後にも深く残る作品でした。
作品でものすごく感動したわけではないけれど、私も独身のアラフィフ、しかも兄弟姉妹がいないので、私の現実はもっと厳しいだろうなと、ある意味襟を正されました。あんなよくできた妹が私にはいないのだから、終活およびその準備はちゃんとしておかないと、と。そして青砥(堺雅人)みたいに、病気やめんどくさい性格も丸ごと引き受けて恋愛してくれる人なんて現実にはほぼいないので、ここが一番のファンタジーかもしれません。
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