「物語はそれほど感心しないけど、芝居がいい」平場の月 まさおさんの映画レビュー(感想・評価)
物語はそれほど感心しないけど、芝居がいい
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日本人は、美しい女性が病にかかる、という物語が好きなんだろうか。
『世界の中心で愛を叫ぶ』とか、余命何年とか、ナントカの花嫁とか。
宮崎駿の『風立ちぬ』だって、美しい婚約者が病死する。
本作は、二人が中年と言う点と、患っている病気が大腸がんという点で、新鮮味はある。
物語、セリフ、人物造形はやや類型的に感じがして、あまり感心しない。
中学生時代のエピソードも、ありきたりで、なんだかなあ、と思った。
・・・と文句を並べたが、この映画、最初から最後まで、心地よく楽しめた。
物語や演出は感心しなかったのに、何でだろうと考えると、井川遥と堺雅人の芝居が魅力的だった、という点に尽きる。
二人とも姿勢が良くて、とても50代には見えない。
ただ、必死に若作りしている感じもしないから、この映画の設定に馴染んでいた。
堺雅人は安心して見てられるし、井川遥は、こういう、さばさばした女の役もできるんだなあ、と感心。
それから、作中に二人のキスシーンがある。ここまで直接的じゃなくても良かったのに。
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