「ノスタルジー」平場の月 赤ヒゲさんの映画レビュー(感想・評価)
ノスタルジー
土井裕泰監督なのでハードルを上げすぎてしまったのか(汗;)、とても心揺さぶられる物語だと頭で理解しつつ、心には少ししか刺さりませんでした(少しは刺さりました!)。初恋の人との再会という設定がありがちなことは許容範囲ですが、そこから回想される思い出と現在とが交錯して紡ぎ出されるドラマが、いつかどこかで何度もみたような既視感ばかりという印象でした。なので、新鮮に観ていたであろう、隣の若者たちは号泣していました。そんな中でお気に入りのシーンは、小さな居酒屋のカウンターでお酒を酌み交わすところです。何度か出てきますが、カウンターの前に鎮座する居酒屋の主(塩見三省)が、青砥(堺雅人)と須藤(井川遙)が作りはじめた「両思い世界」をギリギリ邪魔せず、いい塩梅で見守る様子がとても心地よく、それはさらに味わい深いシーンへとつながっていきます。個人的にはわりと頻繁に過去の想い出にひたっているので、好きなタイプの作品のはずでしたが…。
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赤ヒゲさんのコメント
2025年11月23日
おつろく様
コメント、ありがとうございます。
あのボリューム・シーン!優しく見守るいぶし銀のような眼差しが素晴らしかったですよね。高齢化社会の負のニュースが溢れる昨今ですが、こういう魅力的な老人もたくさんいて、ひっそりと世の中を支えてくれているような希望を感じました。
赤ヒゲでした。
おつろくさんのコメント
2025年11月22日
共感ありがとうございます!
塩見三省は個人的にはベストアクターにしても良い味を出していましたね。カウンターで青砥が泣いている時に、有線のボリュームを上げるところなんか粋でカッコいいと思いました。
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