「タイトルなし(ネタバレ)」平場の月 えーが宅さんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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変を承知で言うならば、可もあり不可もあり、というような印象。
堺雅人の演技は好き嫌いが分かれそうなところ。安藤玉恵演じる海野の罪深さが程よくコミカルで嫌々しく、とても良い。
また中盤、寝たきりの須藤の部屋で妹とお茶をするシーン。ようやっと慣れ親しんできた須藤の部屋だが血縁者が加わった瞬間、まるで青砥がすっかり外様になってしまったようで、まったく別の部屋のようで、精神的に取り残されてしまう。あのショットはなかなか良かった。
イタい。との評価が散見されるが、土井さん或いは坂元さんが表現するのは、皆がいつも胸中に秘めているイタさと現実とのギャップ、その間の歯痒さだ。イタくて上等、そのリアリティがどの程度作中の表現で担保されているのか、個人的にはそういった見方が求められると感じた。
星3以上の評価は構わないけども、それより低い評価はして欲しくない、そんな作品。
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