「「大人の恋」ではなく「中年の恋」…⭐︎」平場の月 ☆ムーミンさんの映画レビュー(感想・評価)
「大人の恋」ではなく「中年の恋」…⭐︎
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堺雅人が出演する映画になると言うことで、原作を読んでの鑑賞。
原作は自分にはあまり響かなかったけれど映画はすごく良かった。
堺雅人は青砥健将になりきって、今までの彼にはない町工場で働くしがなく真面目な男だったし
男言葉を使う須藤葉子に井川遥⁇と思っていたけどこれがなかなか良くて、かえってその儚げな
感じがガンになり闘病する姿と重なり雰囲気が出ている。
結婚に失敗して、生まれた街に戻り出逢う中学の同級生同士の恋という一見ベタなシチュエーション
だけど二人とも中年の域に入り、「大人の恋」と呼べるようなオシャレなものではなく、
親の介護や貧しさなどある意味生活感溢れるお互いの立場とガンとの闘病が絡み合って
なんとも言えない優しい関係を育んで行く。
青砥と須藤が初めての夜を過ごす初々しい感じや須藤が亡くなっても泣けなかった青砥が馴染みの
居酒屋で初めて涙するシーンには泣きそうになってしまった。
原作には大腸がんのストーマの記述がもっと細かく描かれていたが映画ではさすがに映像化は
出来ないんだなぁ…
でも、大変さは充分に伝わって来た。
ヤッソさん役のでんでんや噂好きのうみちゃん役の安藤玉恵などなど脇役も固めてあって、
恋愛映画が甘さだけでは終わらない仕上がりになっていたと思う。
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