劇場公開日 2025年11月14日

「井川遥の魅力!!」平場の月 泣き虫オヤジさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 井川遥の魅力!!

2025年11月18日
PCから投稿

泣ける

カワイイ

予告編の堺雅人・井川遥の2人と星野源の主題歌の醸す空気が何とも切なく、この2~3か月予告編を観るたびに期待を大きく膨らませて来た作品だった。

【物語】
青砥健将(堺雅人)は、離婚後に地元へ戻り、印刷会社に再就職して一人で淡々と暮らしていた。あるとき検査で行った病院で、売店で働く中学時代の初恋相手須藤葉子(井川遥)と再会する。須藤もまた夫との死別などの過去を抱えながらも、今は地元に戻り一人で暮らしているという。

互いに苦い人生経験を重ね、今は独り身の二人は、何度か会って話すうちに何十年もの時間を取り戻すかのように、心を寄り添わせて行くのだが・・・

【感想】
膨らみ切った期待に100%応えてくれたかと問われると、「そこまででもなかったかな」というのが正直な感想。
でも、ガッカリというほどではない。

良かった点から言うと、やはり井川遥が良かった。これは100%期待どおり。
俺が持っている彼女のイメージは柔らかい、優しい女性だが、本作の須藤は少し違う。作品中のセリフでは「太い」と表現されるが、どこか肝の据わった、強い女性だ。いや、弱さも内在しているが、強さを装っている女性と言うのが正確かも知れない。
そんな須藤を演じる井川遥がとても魅力的だった。

期待通りでなかった点は、「大人のラブストーリー」を期待したわけだが、宣伝のセリフなどからも大人だからこそ思いを伝えることに躊躇する、もどかしさみたいな展開なのかと思っていたが、くっつくまで意外とあっさり! それと前半のクライマックスとも言える“ラブシーン”が今ひとつだった。過激なラブシーンを期待していたという意味ではなく、逆にくどいと感じた。 端的に言うと、キレイに撮れてないというのが俺の感想。二人がもう若くないというのが現実かも知れないけれど、それならそれなりの撮り方が有るだろうと思うのだ、映画なんだから。

もう一つ、予告編で「吉瀬美智子も出てるんだ」と楽しみにしていたのに、「予告編が全て」くらいの出番しかなかったこと。これはホントにガッカリポイント!
それにしても、元妻が吉瀬美智子で今カノが井川遥って、イマイチさえない男なのに青砥は恵まれ過ぎ(笑)

ということで、不満なところも有ったけど、ラストの赤丸の付いたカレンダーにはぐっと来た。 40代以上の層なら、過大な期待をせずに観れば十分楽しめると思う。

泣き虫オヤジ
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