「五十路の恋」平場の月 邦画好きさんの映画レビュー(感想・評価)
五十路の恋
最年長の大森南朋が53歳、椿鬼奴も53歳、以下堺雅人52歳、井川遥と安藤玉恵49歳、一番若いのが宇野祥平47歳ってことで、なかなかアダルトな面々です。どういう世代がこの映画を見に来るのかなと想像するのも面白いです。現状の映画館利用者は60歳以上の人が多くを占め・・・要するに1400円で観られる世代がもっとも映画館に通っていますね。しかも6回見れば1回タダなわけで、60歳以上になれば実質1200円です。
それは私がここであえて言わなくともこのサイトに記事をアップしているみなさんなら御存知の通り。50年以上映画館に通っている私にとっては映画鑑賞代って本当に値上がりしていないと思うわけです。実は1960年代から70年代にかけての10年間でバク上がりしたのですが(笑)
とまぁ、作品とは全く違う話となりましたが、ようするに「五十路」の恋愛映画ってお金を払ってまで誰が観るのかな?というのが素朴な疑問です。「五十路」を過ぎたとはいえ、やはりある程度は枯れていない部分も見せたいでしょうし。
五十路を過ぎた世代なら自分の過去を振り返って色々思うところもあるでしょうが。
原作があるものなので仕方ないのですが、物語半ばで重大事件が起き、私の希望とすれば紆余曲折を経ながらも最後はとりあえず解決してくれることを望みますが、どうやらそういうわけには行かないようです。
それにしてもヒロインは「親の因果が子に報い」って感じもします。中学生の時あんなに清廉だった彼女が、確かに最初の結婚で夫に先立たれたとはいえ、その恋も略奪婚でしたし、次は「若いツバメ」にボロボロにされたし、やっと身の丈にあった相手と巡り会えたのにね。
「平場の月」を眺められる人生ってなかなか難しいのかもしれません。
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