劇場公開日 2025年11月14日

「ホントは心が繊細だったと思った」平場の月 正刈草男さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 ホントは心が繊細だったと思った

2025年11月16日
iPhoneアプリから投稿

堺雅人と井川遥どちらも、華のないやや低層な庶民の役にピッタリハマってだと思いました。
台詞がなかったら主役が埋もれるくらい有名人がオーラを見せず普通に見えるって逆に大変そう。
と言うのは吉瀬美智子が出た時、我々の暮らしの中にいない大女優の美しさ感じてしまった。

でも、その吉瀬美智子を含めてハリ艶のない50代の中でもくたびれた肌感がそのまま映し出されていたので、どっぷりストーリーに入り込めた。

葉子は心が太いという表現なるほどなぁと思った一方で、強く見えるようで、迷惑かけたくない、弱る姿を見せたくない、実は人一倍繊細で誰よりも怯えているように感じたのは私だけ?

人生折り返し過ぎると、歩んできた歴史もそれぞれ、背負ってるものもそれぞれ。
「神様は乗り越えられない運命は与えない」「神はみんなに平等の人生を」とか色んなポジティブな言葉があるけど、実際は乗り越えられない運命も与えるし、不平等であることを痛感するこのお年頃にはリアルに映る作品でした。

正刈草男
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